Claude Codeの始め方|Macで最初の1時間にやること

「claude code 始め方」で探している人の多くは、導入そのものより、入れたあとに何をどこまでやればよいのかで止まっている。インストールは1行で終わるのに、最初のセッションで何を尋ね、どこまで任せ、どうやって結果を確かめるのかは手順書になっていないことが多いからだ。この記事はMacを前提に、契約の確認から最初の1時間の作業までを順番に並べる。内容は公式ドキュメント(code.claude.com)の2026年9月時点の記載に沿っている。

始める前に確認する3点

準備は多くない。公式に書かれている条件を先に照らし合わせておく。

  • 動作条件: macOS 13.0以降、メモリ4GB以上、IntelまたはApple Siliconのどちらでもよい。シェルはZshかBashで、いまのmacOSの既定はZshになる。
  • 契約: Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれか、またはConsoleのアカウントが必要になる。claude.aiの無料プランには含まれないと明記されている。組織であればAmazon BedrockやGoogle Cloud、Microsoft Foundry経由の利用もできる。
  • バージョン管理: Gitは必須ではないが、変更を確かめて元に戻す手段がGitに寄っているため、実質的には入っている前提で進めたほうがよい。ターミナルでgit --versionを打って番号が出れば入っている。

Node.jsは、npmで入れる場合を除いて不要になる。公式の推奨であるインストーラは自前のバイナリを持っているため、事前に用意するものは基本的にない。

入れ方は3通り。違いは「更新のされ方」

Macに入れる方法は3つあり、機能は同じでも更新の扱いが違う。

入れ方 コマンド 更新
インストーラ(公式推奨) curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash 背後で自動
Homebrew(安定版) brew install --cask claude-code 手動(brew upgrade)
Homebrew(最新版) brew install --cask claude-code@latest 手動(brew upgrade)
npm npm install -g @anthropic-ai/claude-code npmの権限があれば自動

インストーラで入れると、起動時と稼働中に更新を確認し、次の起動から新しい版が使われる。受け取る系統は既定のlatestのほか、おおむね1週間遅れで大きな不具合のある版を飛ばすstableも選べる。Homebrewは自動では上がらないので、しばらく版が変わらないのは異常ではない。npmで入れる場合はNode.js 22以降が必要で、sudoを付けた導入は権限と安全性の問題から避けるよう書かれている。

導入の流れそのものは短い。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code インストール完了後、プロジェクトのディレクトリに移動し、claude コマンドを実行すると初回起動画面が表示されます。画面の指示に従ってAnthropicアカウントでの認証を完了すれば、すぐにClaude Codeを使い始められます。 出典: japan-ai.co.jp

なお、ターミナルを使いたくない場合はClaudeのデスクトップアプリという道もある。アプリの中のCodeタブがClaude Codeで、こちらはコマンドの導入が要らない。ただしアプリを入れてもclaudeコマンドは増えないので、両方使いたいなら両方入れることになる。

つまずきやすいのは導入直後の「command not found」

初心者がいちばん多く当たるのがこれになる。インストーラは~/.local/bin/claudeに実行ファイルを置くが、この場所がPATHに入っていないMacがある。公式が案内している直し方は、設定ファイルに追記して読み直す方法だ。

echo 'export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc

新しいターミナルの窓を開いてclaude --versionが通れば解決になる。似た症状で紛らわしいのが二重導入で、古い方がPATHの前にいると更新しても版が変わらない。which -a claudeを打つと見えている全部の場所が並ぶので、どれが使われているかはここで確かめられる。VS Codeの拡張だけを入れた場合は、そもそも~/.local/bin/claudeが作られない点にも注意したい。拡張は自分のパネル用に内部へ持っているだけで、ターミナルには出してこない。

最初の1時間の進め方

導入が終わってからの1時間を、次の順で使うと迷いが少ない。

  1. 健康診断(5分): claude --versionで版を確認し、claude doctorを実行する。導入の状態、設定ファイルの不備、直近の更新結果が読み取り専用で表示される。
  2. ログイン(5分): claudeを起動するとブラウザが開く。ANTHROPIC_API_KEYを設定していると鍵の承認を求められる形になり、契約ではなくAPI課金で動いてしまうため、意図しない場合はこの時点で気づきたい。
  3. 端末の設定(5分): Apple Terminalでは初回に設定の提案が出る。受けるとOptionキーがMetaとして使えるようになる。完了の通知が既定で出るのはGhostty・Kitty・iTerm2で、それ以外では設定ファイルにpreferredNotifChannelとしてterminal_bellを指定すると音で分かる。
  4. 最初のセッション(10分): よく知っている小さなプロジェクトの根に移動して起動する。修正を頼む前に「このプロジェクトは何をするものか」「入口はどこか」と質問して、答えの正しさを自分で判定する。
  5. CLAUDE.mdの草案(10分): /initを実行すると、コードを読んだうえでビルドやテストのコマンドを含む草案が作られる。長く書かず、具体的で検証できる行だけを残す。
  6. 許可のルール(15分): .claude/settings.jsonに、動かしたくないものをdenyとして書く。.envの読み取りや本番向けのコマンドが代表になる。よく使うテストやlintのコマンドはallowに入れておくと確認の回数が減る。
  7. 小さな変更を1つ(10分): 作業前にコミットし、変更を1つ頼み、git diffで差分を読み、残すか戻すかを決める。

この7つを終えると、以降の作業は同じ型の繰り返しになる。特に6と7を最初にやっておくと、任せ方を後から変えるときの判断材料になる。

任せる範囲は段階で決める

Claude Codeには許可の段階があり、Shift+Tabで切り替えられる。Pro・Max・Teamの契約では、ターミナルの対話セッションは自動モードで始まる。別のモデルが行動を点検して危ないものを止める仕組みで、それ以外の契約では1つずつ確認するManualモードで始まる。

始めたばかりの時期は、Manualで1つずつ見るか、編集だけを自動で受け入れるacceptEditsに留めておくと、道具の癖が分かりやすい。調査だけしてほしいときは計画モードにすると、ソースを編集せずに方針だけが返ってくる。

ここで混同しやすいのが、CLAUDE.mdの指示と許可のルールの違いになる。公式ドキュメントは、許可のルールはモデルではなくClaude Code自身が強制すると明記している。文章で「やらないで」と書くのは方針であり、denyのルールは強制になる。危険なものは必ず後者で止める。

始めたあとに効いてくる利点と、弱点

利点として大きいのは3つある。1つ目は、ファイルを渡す手間がないこと。必要なファイルを自分で読みに行くので、コードを貼り付ける作業が消える。2つ目は、テストやビルドを実行して結果を見たうえで直せること。3つ目は、CLAUDE.mdやMCPの設定が入り口をまたいで共通に効くことで、ターミナルとデスクトップアプリを併用しても設定が二重管理にならない。

弱点も裏返しで3つある。1つ目は、実際に何が変わったかが会話からは追い切れないこと。整形ツールが走ると「12ファイル変更」の一行に大量の差分が隠れる。2つ目は、取り消しの効く範囲が限られること。/rewindで戻せるのはファイル編集の道具による変更で、シェルコマンドが動かしたファイルは対象外になる。3つ目は、速く進むほど最後の確認が重くなることだ。確認を省くと、間違いの発見が翌日になる。

いずれも、作業前にコミットして、区切りごとにgit statusを見るという地味な習慣で大半が防げる。

始め方でよくある回り道

最初の数日で時間を取られやすいのは、機能の理解よりも環境の食い違いになる。代表的なものを挙げておく。

まず、入り口を先に増やしすぎる回り道がある。ターミナル、デスクトップアプリ、エディタの拡張は同じエンジンにつながる別の窓で、どれか1つで一通りの作業を終えられる。3つ同時に入れると、設定がどこで効いているのかが分からなくなる。最初はコマンド版を1つ入れて、必要が出たときに画面で差分を見る用途としてデスクトップアプリを足すほうが分かりやすい。

次に、ターミナルでは動くのにアプリでは動かない、という食い違いがある。デスクトップアプリをDockから起動した場合、シェルの設定ファイルからPATHは読むが、そこで書き出した変数のすべてを引き継ぐわけではないと公式に書かれている。特定のコマンドだけが見つからないときは、道具の不具合ではなく環境変数の差であることが多い。設定ファイルのenvに書いておくと、どちらの入り口でも同じ状態になる。

三つ目に、保護されたフォルダの問題がある。macOSはデスクトップ・書類・ダウンロードへのアクセスを制限しており、許可していない状態で読ませようとすると操作が許可されていないという趣旨のエラーになる。これはClaude Codeの設定ではなく、システム設定のプライバシーとセキュリティ側で使っているターミナルに許可を与える話になる。

四つ目は、いきなり大きな依頼から始めてしまうことだ。最初の1件は、結果の正しさを自分で判定できる小さな作業にしておくと、道具の当たり外れではなく指示の書き方の問題だと切り分けられる。

始めたその日に整えておきたい作業環境

もう1つ、最初のうちに決めておくと後が楽なのが、画面の置き方になる。セッションはターミナル、差分はエディタ、ファイルの実体はFinder、と3つの窓を行き来する形になりやすく、この往復が確認を省く原因になる。

フォルダとターミナルが同じ窓にあれば、生成されたファイルを開くのも、移動先を確かめるのも、窓の切り替えなしで済む。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある作りのファイル管理アプリを使うと、上の手順7の差分確認が目の移動だけで終わる。何ができるかはできることに、他のファイル管理との違いは他のファイル管理との比較に整理してある。費用は料金、動作条件や疑問はよくある質問で確認できる。

長い処理を走らせたまま席を離れる日も来る。確認待ちで止まったときに外から返せるかどうかで作業の組み方は変わるので、iPhone・iPadから続きをも始めの段階で見ておくとよい。

よくある質問

Claude Codeは無料で始められますか?

インストール自体は無料ですが、利用にはPro・Max・Team・Enterpriseのいずれかの契約かConsoleのアカウントが必要です。claude.aiの無料プランには含まれないと公式に明記されており、ログインの段階で必要になります。

Macに入れるならどの方法がよいですか?

公式が推奨しているのはインストーラ(install.sh)で、背後で自動更新されます。すべての道具をHomebrewで管理している場合はcaskでもよいですが、その場合は自分でbrew upgradeを実行しないと版が上がりません。

インストールしたのにclaudeコマンドが見つかりません。

実行ファイルは~/.local/bin/claudeに置かれるため、この場所がPATHに入っていないと起きます。~/.zshrcにPATHの追記をして読み直すと解決します。VS Codeの拡張だけを入れた場合は、そもそもこのコマンドは作られません。

始めたばかりの時期に気をつけることは何ですか?

作業前にコミットしておくこと、許可の段階を自分で把握しておくこと、シェルコマンドによる変更は/rewindで戻せないことの3点です。最初は確認の回数が多いモードで進めて、癖が分かってから任せる範囲を広げるほうが安全です。

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