finder on mac computerとは何か|終了できないアプリの正体
finder on mac computerで検索する人の入口は、たいてい「アプリのように扱えない」という違和感です。メニューに終了がない、アプリケーションフォルダを探しても見当たらない、ネットワーク上の共有フォルダを開いた瞬間に窓が固まって強制終了もできない。この記事では、Finderがほかのアプリと何が違う存在なのかを先に押さえたうえで、固まったときの戻し方、日本語で見えているフォルダ名の実体、既定で隠されている場所への入り方、そしてFinderが引き受けていない仕事の範囲までを順に整理します。
終了できないのは、ファイルを見る窓だけを担当していないから
Finderはログインと同時に起動し、ログアウトするまで動き続けます。Finderメニューには終了の項目がなく、最前面でCommand+Qを押しても何も起きません。これは不具合ではなく、担当している仕事が窓の表示だけではないためです。
Finderが同時に持っている役割は次のとおりです。
- デスクトップの描画。壁紙の上に並ぶアイコンはFinderが描いている
- ディスクの接続と取り出し。外付けドライブやネットワーク共有のマウント状態の管理
- ゴミ箱。捨てる操作と、空にする操作の実体
- アプリ間のドラッグ&ドロップの受け渡し
この構造は、強制終了の画面ではっきり見えます。ほかのアプリを選んだときのボタンは「強制終了」ですが、Finderを選ぶと同じボタンが「再度開く」に変わります。Finderが動いていない状態そのものが存在しないため、終了ではなく作り直すという扱いになっています。
ここから、実務でよく誤解される現象も説明できます。共有フォルダの応答待ちで1つの窓が固まると、関係のない別の窓まで一緒に固まります。それぞれが独立したアプリではなく、1つのプロセスが開いている複数の窓だからです。
Finder本体は「アプリケーション」フォルダに置かれていない
Finderの実体は /System/Library/CoreServices/Finder.app にあります。インストールしたソフトが並ぶ「アプリケーション」フォルダではありません。探しても見つからないのは正常な状態です。
macOS Catalina(バージョン10.15)以降、システムの中身は署名された読み出し専用のボリュームに分けられました。管理者権限でログインしていても、この領域のアプリを書き換えたり名前を変えたりすることはできません。Apple自身も、システムに付属する項目の名前を変えないよう案内しています。
Dockの左端にあるFinderのアイコンも同じ性質を持っていて、ドラッグして外そうとしても外れません。DockにFinderが無い状態を作れないためです。
なお、ほかのファイル管理アプリは通常のソフトと同じくアプリケーションフォルダに入り、Finderと並んで動きます。デスクトップの描画やゴミ箱の担当が移るわけではないので、置き換えではなく併用になります。この境目については他のファイル管理との比較に、どこまでを別の窓に任せられるかを整理してあります。
固まったときに再起動するのはMacではなくFinder
窓が白いまま描き直されない、サイドバーの表示が実際と食い違う、といった状態は、Finderだけを作り直せば戻ります。方法は3つあり、結果はどれも同じです。
- Optionキーを押しながらDockのFinderアイコンを右クリックし、「再度開く」を選ぶ
- Option+Command+Escapeで強制終了の画面を開き、Finderを選んで「再度開く」を押す
- ターミナルで
killall Finderを実行する
いずれもプロセスを終わらせ、システムが数秒で起動し直します。開いていた窓は復帰し、ファイルには一切手が加わりません。
注意点は、途中だった処理が打ち切られることです。コピーや移動の進行中に再起動すると、その転送はそこで止まります。作業後は転送先のフォルダを開いて、件数と大きさを確かめてください。
どこまで戻るのかも決まっています。窓の位置と開いていたフォルダ、サイドバーの並びは復帰します。一方で、検索の入力途中の文字列、選択していた項目、名前の変更中だった入力欄の内容は残りません。名前を編集している最中に固まったときは、変更が確定していないため元の名前のままになります。
もう1つ、defaults write で書き換えた設定が反映されるのもこのタイミングです。Finderは起動時に設定を読むため、書き換えただけでは画面が変わりません。原因がネットワーク共有の切断なら、先にその共有を取り出してから再起動しないと、同じ待ちがすぐ再現します。
デスクトップはFinderが全画面で描いているフォルダ
デスクトップは特別な画面ではなく、~/Desktop の中身をFinderが全画面に描いたものです。並んでいるアイコンはすべて実在するファイルで、デスクトップから消せばそのファイルが消えます。
Finderを使用して、Macにあるほとんどすべての項目の表示、アクセス、および整理ができます。 出典: support.apple.com
この仕組みは、動作が重くなる理由にも直結します。デスクトップに置かれた項目が増えるほど、Finderは描き直しのたびにアイコンとプレビューを作ることになり、その処理がほかの窓の応答を巻き込みます。整理アプリを入れるより、日付を付けたフォルダにまとめて移すほうが速く効きます。
見え方を変える設定は2か所です。Finder設定の「一般」にあるチェックボックスで、ハードディスク・外部ディスク・接続中のサーバをデスクトップに出すかどうかを決められます。表示メニューの「スタックを使用」を選ぶと、種類や日付ごとに重ねて表示され、ファイルの置き場所は変えないままアイコンの数だけを減らせます。
日本語で表示されているフォルダ名は、実際の名前ではない
ホームフォルダを開くと「書類」「ダウンロード」「ピクチャ」と並びますが、ディスク上の名前は Documents Downloads Pictures です。これらのフォルダには .localized という目印が入っていて、Finderが表示のときだけ日本語に置き換えています。
この食い違いは、ターミナルやスクリプトを使い始めた時点で表に出ます。
cd 書類は通らない。実際のパスは~/Documents- スクリプトに日本語のフォルダ名を書くと、日本語環境以外では動かない
- Finderの検索で「書類」と打っても、ファイル名としての一致は起きない
Finderの窓とターミナルの表示が違って見えるのはこのためで、どちらかが壊れているわけではありません。パスを正確に知りたいときは、対象を選んでOption+Command+Cを押すと、実際のパスがそのままクリップボードに入ります。ターミナルに貼り付ければ、表示名ではなく本当の名前で作業を始められます。
自分で作ったフォルダに日本語名を付けること自体は問題ありません。ただし、コマンドから触る予定がある場所は英数字にしておくと、空白や記号の扱いで悩む時間が減ります。表示の言語そのものについては対応言語に一覧があります。
既定で隠されているものと、その戻し方
Finderは、通常の作業で使わないものを最初から表示しません。隠されている理由と戻し方は決まっています。
| 隠れているもの | 理由 | 出す操作 | 出したままになるか |
|---|---|---|---|
| ピリオドで始まるファイル | 設定ファイルで書類ではない | Shift+Command+ピリオド | なる |
| ホームフォルダ内のライブラリ | アプリの作業データ | Optionを押しながら「移動」メニュー | ならない |
| 拡張子 | 見た目を揃えるため | Finder設定の「詳細」で全て表示 | なる |
| フォルダの容量 | 計算に時間がかかる | Command+Jで「すべてのサイズを計算」 | そのフォルダだけ |
| 場所は分かるが辿れないパス | 階層が深い | Shift+Command+Gでパスを入力 | その都度 |
拡張子には全体の設定と、ファイルごとの設定の2種類があります。全体で表示にしても特定のファイルだけ隠れたままのときは、そのファイルの情報ウインドウにある「拡張子を隠す」のチェックが残っています。
最後の行は覚える価値があります。Shift+Command+Gの入力欄はチルダから始まるパスを解釈し、Tabキーで補完も効くため、階層を5段クリックするより短い操作で目的地に着きます。
もう1つ、見えていても中身が手元に無いものがあります。iCloud Driveに置いたまま端末にダウンロードしていないファイルは、雲のアイコンが付いた状態で一覧に並びます。名前での検索には出てきますが、コマンドから読もうとすると実体がまだ無いため、ダウンロードが済むまで中身は取れません。
Finderが引き受けていない3つの仕事
できないことを把握しておくと、存在しない設定を探し続ける時間が消えます。
フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある状態を検討するかどうかは、この3つのどれで手が止まっているかで決まります。
条件に合わせて動く仕組みが無い。 スマートフォルダは条件に合うものを集めて見せ続けますが、移動も改名も削除もしません。自動で処理を走らせるには、フォルダアクション・ショートカット・Automatorという別のアプリを使うことになります。
コマンドの結果を表示する場所が無い。 サービスメニューの「フォルダに新規ターミナル」は既定でオフになっており、有効にしても開くのは別アプリの窓です。容量の内訳を見る、変更されたファイルを確かめるといった確認は、どれも窓の外へ出る操作になります。
ファイルの中身を横断して探す用途には向いていない。 Finderの検索はSpotlightの索引を引く仕組みで、索引の対象は書類が中心です。ソースコードのフォルダや索引から除外したボリュームでは、名前でも中身でも結果が返りません。
これらは機能の抜けではなく、ファイルを見る窓の担当範囲の外側です。どこまでを1つの窓に入れられるのかはできることに、費用の考え方は料金にまとめてあります。
手が止まっている場所は、設定ではなく窓の数かもしれない
ここまでの内容は、大きく2種類に分かれます。設定や操作で解決するものと、Finderの担当範囲の外にあるものです。前者は拡張子の表示とShift+Command+Gを覚えるだけで大半が片付きます。
残るのは後者です。ファイルを一覧する窓、コマンドを打つ窓、AIに指示を出す窓が別々に開いていると、1つの作業のたびに窓の切り替えが最低2回発生します。1回の切り替えは数秒でも、確認と実行を往復する日は回数がまとまり、集中の切れ目としても効いてきます。
自分がどちらで詰まっているかを知る方法は単純です。1日のうちで、ファイルを選ぶ操作の直後にターミナルへ移った回数を数えます。その回数が多いなら、変えるべきなのはFinderの設定ではなく、作業をどの窓で完結させるかという配置のほうです。手元を離れたあとの確認まで含めて考える場合はiPhone・iPadから続きをが参考になります。
よくある質問
Finderに終了メニューが無いのはなぜですか?
Finderがデスクトップの描画、ディスクのマウント、ゴミ箱、アプリ間のドラッグ&ドロップまで担当しているためで、動いていない状態が想定されていません。終了の代わりに再起動が用意されており、強制終了の画面でFinderを選ぶとボタンの表示が「再度開く」に変わります。数秒で戻り、ファイルには影響しません。
killall Finderを実行しても大丈夫ですか?
プロセスを終わらせるだけなので、ファイル自体は変更されません。窓も復帰します。注意点は進行中の処理で、コピーや移動の途中に実行するとその転送が打ち切られます。実行後に転送先の件数と容量を確認してから次の作業に進んでください。
ターミナルで「書類」フォルダに移動できないのはなぜですか?
Finderが表示のときだけ日本語に置き換えているためで、ディスク上の名前は Documents です。ホームフォルダの主要なフォルダには同じ仕組みが使われています。正確なパスが必要なときは、対象を選んでOption+Command+Cを押すと実際のパスがクリップボードに入ります。
Finderの代わりになるアプリに乗り換えれば、全部そちらで済みますか?
デスクトップの描画とゴミ箱はFinderが担当し続けるため、完全な置き換えにはなりません。実際には併用になり、一覧と検索と次の操作をどちらの窓で行うかを決める形になります。判断の基準は機能の多さではなく、1つの作業で窓を何回切り替えているかです。