how to add shortcuts to finderの5つの経路|Macの近道の作り方
1日に何十回も開くフォルダがあるのに、そこへ着くまで毎回4回も5回もクリックしている。how to add shortcuts to finderで調べ始めるのは、たいていこの状態です。ところがMacで「ショートカット」と呼ばれているものは、少なくとも3つの別物を指しています。一覧に並ぶ1行、別のファイルを指し示す小さなファイル、そしてメニューの項目を呼び出すキーの組み合わせです。作り方も、壊れ方も違うので、選び間違えると先月足したはずの近道が今月にはもう無くなります。この記事では経路ごとに、何が残って何が壊れるのかを並べます。
「ショートカット」と呼ばれている3つの別物
1つ目は場所を指す印です。サイドバーの1行、Dockのアイコン、デスクトップに置いたエイリアスがこれにあたります。作っても中身は動きません。元のフォルダはその場所に残り、印はそれを名指ししているだけです。
2つ目は、指す対象を持たない近道です。shift + command + G を押すとパスを打ち込める欄が開き、command + 上矢印 で1つ上のフォルダへ移ります。作る対象が無いので、管理する必要もありません。この種類だけは壊れることがありません。
3つ目は、移動ではなく処理を呼び出すキーです。名前の変更、圧縮、画像の変換、選択したファイルへのスクリプトの実行がこれにあたります。クイックアクションとキーの自作で作れて、移動ではなく作業そのものを短くできる唯一の種類です。
近道の追加を扱う説明の多くは1つ目だけを書いて終わります。ただし実務で時間を食っているのは移動の工程ではないことが多く、1つ目は効き目がいちばん小さい種類でもあります。
サイドバーとDockは、性質の違う2つの一覧
サイドバーへの追加はキー1つで済みます。Finderの窓でフォルダを選び、control + command + T を押すか、「よく使う項目」へ直接ドラッグします。並び順を決めたいならドラッグのほうが確実です。順番は考える価値があります。15行ある一覧は、狙って押すのではなく上から目で追うことになり、置き換えたはずの4回のクリックより遅くなります。
Dockは別のキーです。control + shift + command + T で選択中の項目がDockに入り、フォルダはスタックになります。スタックは扇状・グリッド・リストの表示を選べて、窓を開かずに中身を見られます。開いて入っていくフォルダではなく、中身を眺めて1つ取り出すフォルダに向いています。ダウンロードフォルダが典型です。
この2つの決定的な違いは、保存の画面に出るかどうかです。サイドバーの「よく使う項目」は、Finderの窓だけでなく、開く・保存のダイアログにも同じ内容が表示されます。保存先を間違えるのはまさにその画面なので、うっかりデスクトップに保存してしまうのを止めたいなら、足すべきはサイドバーです。Dockはこのダイアログには現れません。
Finderの設定にも見落としやすい層があります。Finderメニューから設定を開き、サイドバーのタブを見ると、ホームフォルダ、iCloud Drive、アプリケーション、外部ディスク、接続中のサーバなど、自動で表示できる項目の一覧が並んでいます。いくつかは初期状態でオフです。ホームフォルダをここでオンにすれば、同じ場所を指す手作りの1行は要らなくなります。使わない分類をオフにすれば、何も消さずに一覧を短くできます。ここを一度見直すほうが、手で3つ足すより効きます。自分で管理しなくてよい唯一の部分だからです。
場所を持たないものも、1行として置ける
サイドバーに並べられるのはフォルダとアプリだけではありません。タグと、保存した検索も同じ一覧に行として入ります。この2つは、ディスク上のどこか1か所を指しているわけではないので、性質がまったく違います。
タグの行を押すと、そのタグが付いた項目が場所に関係なく集まります。案件ごとにフォルダを分けていても、進行中のものだけを色で拾える、という使い方になります。行の並びと表示はFinder設定のタグのタブで決められます。
保存した検索、つまりスマートフォルダは、条件を持った行です。「この案件フォルダの中で直近1週間に変更したもの」のような問いを1行にしておけば、開くたびに条件が計算し直されます。中にファイルが置かれているわけではないので、そこへ何かを移動して片づけることはできません。
この2種類は、増やしすぎると一覧が読めなくなるという弱点も共有しています。場所を指す行と混ぜて並べると、押す前に「これは場所なのか、条件なのか」を毎回考えることになります。分けて並べるか、常用する1つか2つに絞るほうが結局速くなります。
ツールバーは、使われていない置き場
Finderウインドウの上に並ぶボタンの列には、標準の操作だけでなく、フォルダやアプリも置けます。Appleの説明は次の通りです。
ファイルまたはアプリを追加する: Commandキーを押したまま、項目をFinderツールバーにドラッグし、緑色のプラス記号が表示されたら放します。 出典: support.apple.com
外すときも同じで、commandキーを押したままツールバーの外へドラッグします。並べ替えもcommandキーを押しながらのドラッグです。
サイドバーと決定的に違うのは、ツールバーの項目が受け皿にもなることです。ファイルをその上へドラッグすれば、そのフォルダへ移動できます。開いて使うフォルダではなく、ものを受け取るフォルダなら、置き場としてはこちらが向いています。窓を2つ開いて往復していた操作が、1回のドラッグになります。
ツールバーの中身そのものは、「表示」から「ツールバーをカスタマイズ」を選ぶと編集できます。項目を出し入れし、間にスペースを入れ、アイコンに文字を出すかどうかを選べます。置いて損がないのはパスの表示と情報を見るボタンの2つです。設定は窓ごとではなく共通なので、1つの窓で変えればすべての窓に反映されます。
エイリアスとシンボリックリンクは、見た目が同じで中身が違う
項目を選んで control + command + A を押すと、その隣にエイリアスができます。どこへでも移動でき、command + R で元のファイルを開けます。重要な性質は、元を追いかけることです。元のフォルダを移動しても名前を変えても、エイリアスは働き続けます。パスだけでなくファイルの識別子を覚えているからです。
シンボリックリンクはシェル側の同等物で、ln -s で作ります。こちらが覚えているのはパスだけなので、元を動かすと黙って切れます。
| 経路 | 元を移動しても生きる | シェルから中身が見える | 作る手間 |
|---|---|---|---|
| サイドバーの行 | 生きる | 見えない | キー1つ |
| Dockの項目 | 生きる | 見えない | キー1つ |
| ツールバーの項目 | 生きる | 見えない | commandドラッグ |
| エイリアス | 生きる | 見えない | キー1つ |
| シンボリックリンク | 切れる | 見える | コマンド1行 |
判断を分けるのは3列目です。エイリアスはFinderの仕組みなので、ターミナルのコマンドがエイリアスを指しても、読めるのは小さなファイルそのもので、指し示す先のフォルダではありません。スクリプトやコマンドからは追えません。シンボリックリンクは逆で、シェルはそのまま追いかけ、Finderはエイリアスと同じように表示します。窓とターミナルの両方から触るものなら、ln -s のほうが両方で通ります。
設定が要らない近道もある
shift + command + G はFinderのどの窓でも「フォルダへ移動」の欄を開き、開く・保存のダイアログでも同じように使えます。打つそばから補完が効き、~ はホームフォルダに展開され、returnで窓がそこへ移ります。最近使ったパスも同じ一覧に出るので、直前に見ていた場所へ戻るだけなら、パスを最後まで打つ必要はありません。フォルダの階層が深いほど、この経路とクリックの差は開きます。
この経路は見た目より価値があります。数が増えても遅くならないからです。30個の行が並ぶサイドバーは使い物になりませんが、打ち込むパスは30番目のフォルダでも1番目と同じ速さです。ターミナルとの行き来にもそのまま使えます。打っている文字列は、シェルのコマンドに渡す文字列と同じものだからです。Finderの窓からフォルダをターミナルへドラッグすればパスが貼られ、逆にパスを「フォルダへ移動」へ貼れば窓がそこへ移ります。
シェル側にも同じ考え方があります。設定ファイルで CDPATH を指定しておくと、cd が決めた親ディレクトリの中を探しに行くので、案件フォルダの名前だけでどこからでも移動できます。窓では打ち込むパス、ターミナルでは短い名前、そしてアイコンは1つも増えません。
場所ではなく、動作のショートカット
Finderで項目を右クリックすると、メニューの下にクイックアクションが並びます。この一覧は増やせます。ショートカットアプリでファイルを受け取るワークフローを作り、クイックアクションとして表示する設定にすれば、選択したファイルに対してその場で実行できます。Automatorのサービスやフォルダアクションも同じ役割で、フォルダアクションのほうは監視しているフォルダに何かが入るたびに自動で走ります。
実際に時間を返すのはこの種類です。窓を移動するのではなく、選択したものに直接効くからです。画像をまとめて変換する、メタデータを落とす、1か月より古いものを作業フォルダから退避する、といった処理がドラッグ0回で終わります。
もう一度使ってもらえるかどうかは2つで決まります。出る場所と、名前です。クイックアクションはFinderウインドウ右端のプレビューパネルにも並び、選んだファイルの隣に出るので気づかれやすくなります。名前はメニューに出る文字だけが手がかりなので、「1600pxに縮小」のように動作が読める名前にしておくと1年後も使えます。
キーを割り当てることもできます。システム設定のキーボードからキーボードショートカットを開き、アプリケーションのショートカットで対象をFinderにして、メニューに出ている通りの文字を打ちます。三点リーダーや記号まで一字一句合っていないと効きません。既にあるメニュー項目にしか割り当てられない、という制限も併せて覚えておくと、動かない原因を探さずに済みます。
近道を増やしても、短くならない工程がある
ここまでの経路はどれも、場所までの距離を縮めます。着いた後に何をするかは、どれも縮めません。フォルダを開いて中を見て、その一部に対して何か処理を走らせる、という形の作業なら、クリックの回数は最初から高い費用ではありませんでした。
見分け方は、クリックではなく窓の数を数えることです。1つの窓で完結する作業はすでに速く、ファイルの一覧とターミナルとエディタの間を跳ね回る作業は、サイドバーに何行足しても遅いままです。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある作りは、この跳ね回りそのものを消すことを狙っています。何ができるのかはできることに整理されていて、既存のファイル管理アプリとどこが違うのかは他のファイル管理との比較で条件ごとに並んでいます。作業の途中で席を離れる場面については、iPhone・iPadから続きをが対象になります。
よくある質問
サイドバーに追加したフォルダが消えるのはなぜですか?
サイドバーの行は特定の項目を指しているので、その項目を削除したり、置いてあるボリュームを取り出したりすると行も消えます。外付けディスクやネットワーク共有のフォルダは、つながっていない間だけ消えて、つなぎ直すと戻ります。行を消してもファイルは消えないので、必要になったらもう一度ドラッグすれば作り直せます。
エイリアスとシンボリックリンクはどう使い分けますか?
エイリアスはパスに加えてファイルの識別子を覚えているため、元を移動しても名前を変えても働き続けますが、追えるのはFinderなどの画面側だけです。シンボリックリンクはパスしか覚えていないので元が動くと切れますが、シェルのコマンドやスクリプトからそのまま辿れます。ターミナルからも触るものは ln -s で作るのが確実です。
Finderのメニュー項目に自分でキーを割り当てられますか?
システム設定のキーボードからキーボードショートカットを開き、アプリケーションのショートカットでFinderを選べば割り当てられます。メニューに表示されている文字を、三点リーダーや記号まで含めて一字一句そのまま入力する必要があります。既にあるメニュー項目にしか割り当てられないため、メニューに無い操作にキーを付けることはできません。
ツールバーにフォルダを置く利点は何ですか?
ツールバーの項目はクリックして開けるだけでなく、ファイルをドラッグして投げ込む受け皿にもなります。書き出したファイルを決まったフォルダへ入れる作業が、窓を2つ開かずに1回のドラッグで終わります。追加はcommandキーを押しながらツールバーへドラッグし、緑色のプラス記号が出たところで放します。