keyboard shortcut for word finderは3つある|Macのキーの分け方
keyboard shortcut for word finderという言葉で調べたとき、返ってくる答えは3つに分かれます。開いている書類の中で語を探すのか、開いていないファイルの中にある語を探すのか、それとも語の意味を引きたいのか。どれもキーは用意されていますが、同じキーではありません。しかもそのうちの1つは、前面にある窓によって意味が変わります。総当たりで押す前に、どの作業をしたいのかを先に分けたほうが早く着きます。
同じキーが、前面の窓によって別のものになる
command + F は、書類の中の項目を検索するキーとして説明されています。テキストエディタでもブラウザでもPDFの表示アプリでも、画面に出ているものを対象にした検索欄が開きます。
ところがFinderの窓を前面にして同じキーを押すと、起きることが変わります。
command + F :FinderウインドウでSpotlight検索を開始します。 出典: support.apple.com
書類が無いので、書類の中は探されません。窓そのものが、Finderの設定で決めた範囲に対するファイル検索に変わります。
このキーが「アプリによって壊れる」と感じられる原因はここにあります。実際にはどちらの場面でも説明どおりに動いていて、決めているのは前面にある窓が何かという1点だけです。
関連する2つも同時に覚えておくと効きます。command + スペースバーはSpotlightの検索フィールドの表示と非表示を切り替え、option + command + スペースバーはFinderウインドウからのSpotlight検索を実行します。忘れられやすいのは後者で、どの画面からでもファイル検索へ最短で入れる経路です。
開いている書類の中で、語を追いかける
検索欄を開いた後に効いてくるのは、1件ずつ見に行く動きのほうです。command + G は直前に検索した語が次に出てくる場所へ進み、shift + command + G は前に出てくる場所へ戻ります。どちらも検索欄を閉じたままでも働きます。一度探して、あとは指2本で書類を歩く、という使い方になります。
見落とされがちなキーが2つあります。control + command + D は選択した語の意味を表示します。「語を探す」という言葉の、検索とは別の読み方に答えるのがこのキーです。command + セミコロン(;)は書類の中の綴りの誤りを順に拾います。こちらも語を探す動きの一種で、書きかけの原稿をひととおり点検するときに効きます。
残りは「編集」メニューの中の「検索」に入っています。macOSの標準的な文字入力の仕組みを使っているアプリなら、選択した文字列をそのまま検索語にする項目もここに並びます。語を選んでからそれを押せば、打ち直さずに同じ語を探せます。どのキーが割り当てられているかは、アプリごとに違ってよいことになっています。だからこそ、そのアプリのメニューに書いてある値がいちばん確かな答えです。
語の意味を引く、という3つ目の読み方
探すのではなく、その語が何なのかを知りたい場面もあります。macOSはこれを検索とは別の仕組みで持っています。語を選んで control + command + D を押すと、辞書の内容がその場に浮かびます。トラックパッドで3本指のタップ、あるいは強めのクリックに割り当てても同じ結果になります。設定はシステム設定のトラックパッドにある「調べる&データ検出」の項目で、3本指のタップにするか、クリックしてから強く押す動作にするかを選べます。
この経路が効くのは、文字として選択できる場所すべてです。テキストエディタ、ブラウザ、PDFの文字の層、メールの本文はもちろん、写真の中の文字にも届きます。画像の上の文字を選択できるようになっているので、選んでから同じキーを押せば、そのまま意味を引けます。ファイル名の一部を選んで押すこともできます。
辞書アプリそのものを開けば、辞書の種類を足したり外したりできます。国語辞典、英和辞典、和英辞典、Wikipediaの項目が並んでいて、必要ないものをオフにすると、浮かぶ内容が短くなって読みやすくなります。4つも5つも辞書を有効にしたままだと、目当ての語義に届くまで巻き上げることになります。
割り当てはメニューで確かめる
ショートカットの一覧は、どれかのアプリのどれかの版で必ず古くなります。メニューバーは古くなりません。キーが割り当てられている項目は、メニューの右側に記号で表示されます。⌘がcommand、⌥がoption、⌃がcontrol、⇧がshiftです。「編集」を開いて「検索」の上にカーソルを置くほうが、調べるより早く終わります。
ヘルプメニューを使うともっと速くなります。ヘルプの検索欄に項目名の一部を打つと、当てはまるメニュー項目が並び、候補にカーソルを合わせるとそのメニューが開いて場所を指し示します。階層が深いところにある項目でも一発で出るので、あとでキーを自作するときに必要な「このアプリでは何という名前か」を確かめる経路としても使えます。
淡い色で表示されている項目には注意が必要です。淡色表示は、いまの状況ではその操作が使えないという意味なので、押しても何も起きません。PDFの表示アプリで検索の項目が淡くなっているなら、キーが違うのではなく、その書類に検索できる文字が入っていないということです。
キーが届かない場所
検索欄が探せるのは、そのアプリが読み込んだものだけです。当たり前に聞こえますが、詰まる場面はここに集まります。
- スキャンしただけのPDFは画像なので、文字認識をかけるまで、画面に見えている語に一致しません
- 巻き上げながら読み込むWebページは、実際に読み込まれた範囲しか対象になりません
- 巨大なログファイルを扱うエディタでは、メモリに載っている範囲だけが検索される場合があります
どれもキーは正しく働いていて、照合する文字がそこに無いだけです。見分け方はいつも同じで、画面に見えている語が検索に引っかからないなら、その語は文字ではありません。
検索の条件そのものが原因のこともあります。検索欄によって、語の一部でも一致するものと、語として区切られたときだけ一致するものがあります。大文字と小文字を区別するかどうかも、アプリごとに既定が違います。検索欄の横に「大文字/小文字を区別」や「単語単位」のような選択肢が出るアプリなら、最初に決めておくほうが、後で一致しない原因を探すより早く済みます。
日本語ではもう1つ、目に見えない食い違いが起きます。同じ「ガ」でも、1文字として保存されている場合と、「カ」と濁点の2文字に分かれて保存されている場合があります。iPhoneやカメラから取り込んだファイル、外部のサービスから書き出したファイルで起きやすく、画面上の見た目は変わりません。手で打った語は片方にしか一致しないため、確かに存在するはずの語が見つからない、という状態になります。
開いていないファイルの中の語を探す
こちらは2つ目の作業で、問いが違うのでキーも違います。何も開いていない以上、読み込んだものを走査することはできません。
| したいこと | キーまたはコマンド | 探しに行く先 |
|---|---|---|
| 開いている書類の中の語 | command + F | 読み込まれた書類だけ |
| 同じ書類の次の一致 | command + G | 読み込まれた書類だけ |
| Mac全体のファイルの中の語 | command + スペースバー | Spotlightの索引 |
| Finderの窓からファイルの中の語 | option + command + スペースバー | Spotlightの索引 |
| いま目の前のフォルダの中の語 | grep -rn | ファイルそのもの |
上の4つは索引に頼っています。Finderの検索欄に語を打つと、ファイル名に一致させるか、一般的な語として扱うかを選ぶ候補が出ます。後者は、索引が対応している形式なら本文の文字も対象に含みます。名前で一致させたい場面で一般的な語を選ぶ、あるいはその逆をすると、同じ語で400件出たり0件になったりします。
条件行を足して属性を「内容」にすると、名前を無視して本文だけに絞れます。同じ語がファイル名にいくつも入っていて、その語について書かれた1本を探したいときに使う設定です。
最後の行だけは索引を使いません。grep -rn 語 . はファイルを直接読むので、索引が知らない形式でも、索引の対象から外したフォルダでも、数秒前に書いたばかりのファイルでも見つかります。代わりに大きな階層では遅く、PDFの中身は読めません。索引を使う方法と失敗の仕方が逆なので、どちらか一方を選ぶより、両方を残しておくほうが結局速くなります。
日本語入力とキーの取り合い
日本語を含む複数の入力ソースを使っていると、システム側のキーと入力ソースの切り替えがぶつかることがあります。Appleも、macOSの一部の版ではcommand + スペースバーなどが入力ソースの切り替えに使われる場合があると注記しています。押しても検索が出ないなら、キーが壊れているのではなく、別の役目を先に取られています。
割り当ては変えられます。システム設定のキーボードからキーボードショートカットを開き、アプリケーションのショートカットで対象のアプリを選び、メニューに出ている通りの文字を入力します。三点リーダーは空白なしのピリオド3つ、階層は -> でつなぎます。既にあるメニュー項目にしか割り当てられないので、メニューに検索の項目が無いアプリには新しくキーを付けられません。アプリによっては自作のキーを受け付けない場合もあります。
語が見つかった後に残る工程
語を見つけることは、たいてい作業の終わりではありません。語は場所を特定するための手がかりで、そこから先に本題が残ります。ファイルを開いて中身を確かめ、同じように一致した他の11件にも同じ処理をかけ、必要なものを別の場所へ移す。この部分にショートカットはありません。
時間を食っているのもここです。一致した一覧は1つのアプリの中にあり、それらに実行したいコマンドは別のアプリの中にあり、間はパスを手で運ぶことになります。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある作りは、この運ぶ工程を消すことを狙っています。実際に何ができるのかはできることにまとまっていて、既存のファイル管理アプリとの違いは他のファイル管理との比較で条件ごとに並んでいます。日本語の画面で使えるかどうかは対応言語で確かめられます。
もう1つの限界は規模です。キーは1回の繰り返しを速くしますが、40回の繰り返しを1回の操作には変えません。同じ「探して処理する」を何度も繰り返しているなら、必要なのは速い指ではなく、一覧を受け取るコマンドのほうです。
よくある質問
command + Fを押すとファイル検索になってしまうのはなぜですか?
キーを押した時点でFinderの窓が前面にあったためです。Appleの説明でも、command + FはFinderウインドウでSpotlight検索を開始するキーとされていて、書類を扱うアプリでは同じキーがそのアプリの検索欄を開きます。書類の中をクリックして前面を切り替えてから押せば、意図した動きになります。
次の一致へ進むショートカットは何ですか?
command + G が直前に検索した語の次の出現へ進み、shift + command + G が前の出現へ戻ります。検索欄を閉じた状態でも働くので、画面を検索バーで塞がずに書類を追えます。検索語は新しい語を入れるまで保持されます。
ファイルを1つずつ開かずに、中の語を探せますか?
Finderの検索欄に語を打ち、ファイル名ではなく一般的な語として扱う候補を選ぶと、索引が対応している形式の本文まで対象になります。索引が知らない形式や、書いた直後のファイルには届かないので、その場合はターミナルで grep -rn 語 . を使います。両者は届かない範囲が逆なので、併用が前提です。
PDFに見えている語が検索に引っかからないのはなぜですか?
そのページが文字ではなく画像だからです。スキャンした書類では珍しくありません。検索が照合するのは文字の層で、スキャンした画像には文字認識をかけるまでその層がありません。カーソルで文字を選択できるかどうかを試すと、どちらの状態かがすぐ分かります。