mac 不要ファイル 削除 アプリを選ぶ前に測る4か所
「システム設定」のストレージを開くと、灰色の帯に「システムデータ」と書かれていて、その横の数字が数百GBある。クリックしても内訳は出てこない。mac 不要ファイル 削除 アプリという検索は、たいていこの画面の前で始まります。ただ、道具を選ぶ前にやることが1つあります。いま何が容量を占めているのかを、数字で先に出しておくことです。これを飛ばすと、実際には別の場所に置かれた大きなファイルが原因なのに、スキャン型のアプリを買って数GBしか戻らない、という結果になりやすくなります。
ここでは、測る手順、「システムデータ」という表示の意味、アプリを削除した後に残る場所、そして削除アプリを型で分けて選ぶ考え方を順に整理します。
無料と有料で何が違うのかを、機能ではなく担当範囲で見る
Mac向けの削除系ソフトは大きく分けて、容量を可視化するもの、アプリのアンインストールを担当するもの、複数の掃除をまとめて実行する総合型、そして最初から入っているコマンドの4種類です。値段の差は機能の多さより、担当している範囲の差だと考えたほうが選びやすくなります。
可視化型は、どのフォルダが重いのかを面積で見せます。DaisyDiskは公式サイトで9.99米ドルの買い切りとして販売されています。The Omni Groupが配布しているOmniDiskSweeperは無料で、サイズの大きい順にファイルを並べる形式です。どちらも「消していいかどうか」は判断せず、大きいものを見せるところまでを担当します。
アンインストール型は、アプリ本体と一緒に置かれた関連ファイルを探します。FreeMacSoftのAppCleanerは無料で、公式ページではバージョン3.6.8がmacOS MojaveからTahoeまでの対応として案内されています。
総合型は、キャッシュ削除・重複検出・アンインストール・マルウェア検査などをまとめて持ちます。範囲が広い分、価格は高く、サブスクリプション形式のものが多くなります。契約の形は途中で変わることがあるので、買い切りか年額かは商品ページで確かめてから決めてください。
そして、測るところまでなら標準のコマンドで足ります。追加費用はかかりません。
アプリを入れる前に、4か所を数字で出しておく
最初に見るのは「システム設定」の「一般」にある「ストレージ」です。ここでカテゴリごとの内訳が出ます。ただし、この画面だけでは足りない部分があるので、続けて次の3つを確認します。
1つ目は、ゴミ箱です。Appleは空き容量を増やす手順のなかで、次のように書いています。
ゴミ箱は空にしてください。ファイルをゴミ箱に移動しても、ゴミ箱を空にしない限り、そのファイルが使っているストレージ容量は解放されません。 出典: support.apple.com
削除アプリが「20GB解放しました」と表示したのに空き容量が変わらない、という現象の多くはこれが原因です。アプリはゴミ箱に入れるところまでを担当し、そこから先は別の操作になります。
2つ目は、ディスク全体の空き容量です。ターミナルで df -h / を実行すると、Appleシリコン搭載機では読み出し専用のシステムボリュームが表示されるため、使用量が実態よりかなり小さく見えます。実際に見るべき数字は diskutil info / の出力にある「Container Free Space」です。
3つ目は、どのフォルダが重いのかです。du -sh -d 1 ~/Library と du -sh -d 1 ~/Downloads を実行すると、1階層下までのサイズが数秒で出ます。ここで動画の書き出しやディスクイメージが上位に並ぶようなら、探しているのは削除アプリではなく、Finderをリスト表示にしてサイズ順に並べ替えるだけの作業です。
「システムデータ」は種類の名前ではなく、残りの合計
この表示が混乱の元になります。システムデータという名前のフォルダは存在しません。Appleの説明は次のとおりです。
「システムデータ」(または「その他」)は、ほかの特定のカテゴリには当てはまらないAppleと他社のファイル全体が占めているストレージ容量を示す一般的なカテゴリです。
つまり、名前の付いたカテゴリを数え終えた後の残り全部です。数字が大きいこと自体は不具合ではありません。中身として多いのは、ライブラリフォルダ配下のキャッシュ、Time Machineのローカルスナップショット、仮想マシンのディスクイメージ、開発用のコンテナが持つ領域、分類しきれなかったダウンロード済みメディアです。
内訳の見当を付けるコマンドが2つあります。tmutil listlocalsnapshots / は起動ボリュームのローカルスナップショットを一覧にします。スナップショットは空き容量が足りなくなると自動的に解放される仕組みなので、手で消す対象ではありません。du -sh -d 1 ~/Library/Caches は、キャッシュだけで数十GBに育っていないかを確かめます。どちらも状態を変えないコマンドなので、道具を決める前に走らせて構いません。
ここから1つ言えることがあります。「システムデータを削減します」と書かれた機能は、種類を消すのではなく合計を減らすという意味です。実際に消えるのは下にある実在の場所のファイルなので、どのパスに触るのかを画面で示せるかどうかが、製品を比べるときの現実的な判断材料になります。
アプリをゴミ箱に入れても残るファイルと、その置き場所
アプリのアイコンをゴミ箱に入れると、アプリ本体は消えます。そのアプリが別の場所に書いたファイルは残ります。よくある置き場所は、~/Library/Application Support、~/Library/Caches、~/Library/Preferences、~/Library/Containers、~/Library/Saved Application State、~/Library/LaunchAgents の6か所です。
App Storeから入れたサンドボックス対応のアプリは、ほとんどをコンテナフォルダ1つに収めるため、削除後に散らかりにくくなっています。インストーラのパッケージから入れたアプリは、置き場所が分かれやすくなります。
残りものを消す理由は容量ではありません。設定ファイルは数KBです。理由は動作のほうにあります。存在しないアプリのために常駐プログラムを起動しようとするログイン項目が残っていたり、入れ直したときに古い設定を読み込んで挙動が変わったりします。
このとき注意したいのが、名前で一括削除する方法です。共有のフレームワークやライセンス情報が、開発元の名前を持ったまま別の製品に使われていることがあります。削除前に一覧を見せて、確認してから消す形の道具を選んでください。一覧を出さずに消すものは、判断の材料を渡してくれません。
道具の型と、担当する範囲の対応表
| 型 | 得意なこと | 事実として確認できる点 |
|---|---|---|
| 可視化型 | 忘れていた大きなファイルを短時間で見つける | DaisyDiskは公式サイトで9.99米ドルの買い切り。OmniDiskSweeperはThe Omni Groupが無料で配布 |
| アンインストール型 | アプリが別の場所に置いたファイルを探す | AppCleanerは無料。公式ページはバージョン3.6.8をmacOS MojaveからTahoeまでの対応として案内 |
| 総合型 | 複数の掃除を定期的に回す | 商用が中心で、サブスクリプション形式が多い。契約の形は商品ページで確認する |
| コマンド | 測る、条件を決めて繰り返す | du、find、tmutil、diskutilは標準で入っている |
この表は順位ではありません。書き出した動画でディスクが埋まっている人には1行目だけで足ります。開発環境を入れ直す頻度が高い人は2行目と4行目が効きます。総合型が向くのは、月に一度の点検を実際に続ける人です。買った直後の1回で終わるなら、担当範囲の狭い道具のほうが費用対効果は高くなります。
消しても戻るものと、消すと戻らないものを分けておく
ストレージの掃除は、間違えたときに取り消せない作業です。走らせる前に、戻せる状態を作っておきます。
- 消す前にいったん移す。日付を名前にしたフォルダを作り、候補をそこへ移して1週間使い続けます。必要なものは自分から名乗り出ます
- ゴミ箱を1段階の猶予として使う。Finderの設定には、ゴミ箱の項目を30日後に自動で消す項目があります
- 削除の前に対象を印刷する。
find ~/Library/Caches -maxdepth 1 -type dのように、消す条件だけを先に実行して一覧を見ます - パスを示さずに「システムの不要ファイル」とだけ書かれた項目は保留にする。戻る容量は小さく、失敗したときの影響は読みにくくなります
キャッシュは、消してもアプリが作り直します。失われるのは次回起動の速さと、再ダウンロードの手間です。一方、書類・書き出したメディア・仮想マシンのイメージは、消せば戻りません。この線引きを先に決めておくと、スキャン結果のチェックボックスを前にして迷わなくなります。
なお、iCloudに預ける方法もあります。Appleの案内では、iCloudストレージは月々150円の50GBから用意されています。手元のディスクは空きますが、費用は毎月かかります。削除ではなく置き場所の移動なので、判断の種類が違うものとして扱ってください。
1回の掃除で終わらせず、規則として置き直す
一度片付けても数か月で戻ります。効くのは、判断を要らなくする規則のほうです。
いちばん効果が大きいのは「ダウンロードに何も置かない」です。スクリーンショット、インストーラ、メールの添付は、持ち主のいないフォルダとして溜まります。週に1回まとめて空にするか、更新日が古いものを日付フォルダへ移すだけの短いスクリプトを回すかで、再発の大半は止まります。
次が、重さを生む道具の後始末です。パッケージ管理ツール、コンテナ、ビルドシステムには、それぞれキャッシュを消すコマンドが用意されています。これを定期的に実行すれば、キャッシュがディスクで最大の存在になる状態を避けられます。追加のソフトは要りません。
3つ目は、大きなメディアの置き場所を最初に決めることです。動画の書き出しとディスクイメージは、ディスクが埋まってから移すのではなく、作る時点で外部ボリュームに置きます。
測る・決める・実行するを1つの窓に寄せる意味
ここまでの作業を並べると、フォルダを見る、ターミナルで数字を出す、結果を見て判断する、の往復になります。窓を切り替えるたびに手が止まるため、規則を決めても続かない原因の多くはこの往復にあります。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある形にすると、du の結果を見ながらそのフォルダを開き、中身を確かめてから移す、という流れが1つの画面で完結します。
フォルダの一覧とシェルを同じ窓に置いた場合に何ができるのかは、できることで機能ごとに説明されています。ファイル管理アプリで足りるのか、掃除専用のソフトを別に用意すべきなのかを比べたい場合は、道具の担当範囲を並べた他のファイル管理との比較が判断材料になります。費用を含めて考えるなら料金に条件がまとまっています。
道具の数を増やすほど、どれで何をしたかが分からなくなります。測るところと実行するところを同じ場所に置けるかどうかが、掃除を続けられるかどうかの分かれ目になります。
よくある質問
有料の削除アプリを買う価値があるのはどんなときですか?
標準のストレージ画面は、アプリ・書類・ゴミ箱・メディアといった名前の付いたカテゴリまでは扱えます。扱えないのは「システムデータ」の内訳と、アンインストール後に残った関連ファイルです。この2つが実際の原因になっているときだけ、有料の道具が費用に見合います。先に du で測ってから決めてください。
ファイルを消したのに空き容量が増えないのはなぜですか?
理由は主に2つです。ゴミ箱に移しただけでは容量が解放されないことがAppleの案内に明記されています。もう1つはTime Machineのローカルスナップショットで、削除したファイルの領域を保持しています。これは空きが必要になると自動で解放される仕組みです。tmutil listlocalsnapshots / で有無を確認できます。
キャッシュフォルダの中身は全部消してよいのですか?
ユーザーのライブラリ配下にあるキャッシュは、持ち主のアプリが作り直すため、消しても恒久的な影響は出にくい部類です。代わりに次回起動が遅くなり、ブラウザは素材を取り直します。ユーザーフォルダの外にあるシステム側のキャッシュは扱いが違うので、セーフモードで起動して作り直させる方法のほうが安全です。
アプリをゴミ箱に入れるのと、アンインストール用のアプリを使うのは何が違いますか?
ゴミ箱に入れると消えるのはアプリ本体だけです。設定ファイル、保存された状態、ログイン項目はそのまま残ります。アンインストール用のアプリは関連ファイルを探して一覧で示し、確認してから消します。App Store経由のアプリは差が小さく、インストーラのパッケージから入れたアプリでは差が大きくなります。