DropboxをMacのFinderで扱う|同期の印の読み方

dropbox mac finderで検索する人がつまずくのは、ファイルの横に出る小さな印の意味が分からないことです。緑の丸と白い雲の違い、点線の雲が消えないまま止まっている状態、そもそも印が1つも出てこない状態。この記事では、Macで動く同期の仕組みが2種類あることを先に押さえたうえで、印の読み分け、印が出ないときの対処、保存容量の管理と料金の線引きまでを順に整理します。

同じDropboxでも、Finderでの見え方が2種類ある

Macで見える印の種類は、アプリを動かしている同期の仕組みによって変わります。同じアプリでも、内側で動いているものが違えば、同じ状態に対して違う印が出ます。

macOS の Dropbox 同期アイコンは、デスクトップ アプリを動かす次の同期エンジンによって異なります。 出典: help.dropbox.com

仕組みの名前は、File ProviderとDropboxレガシーの2つです。File Providerは、macOSが用意したクラウドストレージ向けの枠組みに乗る形で、レガシーは以前からある独自の方式です。印の意味を調べるときに、どちらの表を見ているのかを間違えると、読み方が噛み合いません。

Web上の解説記事を読んで印の意味が合わないと感じたら、その記事がもう一方の仕組みを前提に書かれている可能性があります。まず自分がどちらで動いているのかを確かめるのが、遠回りに見えて最短です。

自分がどちらで動いているかを確かめる

確かめる手順は次の通りです。

  • メニューバーのDropboxのアイコンをクリックする
  • 左下にあるアバター、つまりプロフィール写真かイニシャルをクリックする
  • 基本設定をクリックする
  • 同期をクリックする
  • 「Dropbox フォルダの更新」の下の表示を読む

File Providerで動いている場合は「Dropbox on File Provider を使用中です」と表示されます。レガシーで動いている場合は、File Providerへ更新することを促すメッセージが出ます。つまり、更新を促す文が出ているかどうかで判別できます。

もう1つの手がかりは、フォルダの場所です。File Providerの仕組みで動いている環境では、Dropboxのフォルダがホームフォルダの直下ではなく、ライブラリの中のCloudStorageという場所に作られます。Finderの「移動」から「フォルダへ移動」を選んで ~/Library/CloudStorage/ と入れると、そこにDropboxのフォルダがあるかを確かめられます。

File Providerの印の読み方

File Providerで動いている場合、よく出会う印は次の通りです。

印 意味
白いチェックマークが付いた緑色の丸 同期済みで、オフラインでも開ける
印なし 同期済みで、オフラインでも開ける
黒い輪郭と下向き矢印の付いた白い雲 同期済みだが、開いたときにダウンロードされる
黒い輪郭の付いた白い雲 アップロード中
黒い輪郭と感嘆符の付いた白い雲 更新も同期もできていない
黒い輪郭とバックスラッシュの付いた白い雲 同期の対象から外されている
点線の雲 問題が起きているか、アップロードを待っている
円のスライス ダウンロード中

緑の丸と印なしが同じ意味に見えるのは、意図された動きです。緑の丸が付いたファイルは、ハードドライブの空き容量が少なくてもオフラインの状態で保管されます。印が無いファイルは、空き容量が少なくなると自動でオンラインのみに切り替わることがあり、そのときに下向き矢印の付いた雲へ変わります。つまり緑の丸は「容量が減っても手元に残す」という指定の印です。

点線の雲が消えないまま止まっている場合は、待っているのか失敗しているのかが印からは区別できません。メニューバーの側の状態と合わせて読みます。

レガシーの印の読み方

レガシーで動いている場合、同じ状態に別の印が当たります。

印 意味
白いチェックマークが付いた緑色の丸 利用者がオフラインで使うと指定したファイル
灰色または青い輪郭の付いた白い雲 オンラインのみ。開いたときにダウンロードされる
円の中にある一対の矢印 アップロード中かダウンロード中、または待機中
白いXが付いた赤い丸 更新も同期もできていない
白いマイナス記号が付いたグレーの丸 同期の対象から外されている
茶色いボックス 別の同期アプリが同期の競合を起こしている

最後の行は、実務で意味が大きい印です。同じフォルダを複数の同期アプリが見ていると、どちらが書き込んだのか分からないファイルが増えます。この印が出たら、印の意味を調べる前に、同じフォルダを見ているアプリを1つに絞るところから始めます。

メニューバーの印はアカウント全体の状態

ファイルの横に付く印とは別に、メニューバーの側にも印が出ます。こちらはファイル単位ではなく、アカウント全体の状態を表します。

  • 黒いDropboxのアイコンだけ。同期は完了していて、ファイルは最新
  • 黒い円の中の白い一対の矢印。同期が進んでいる
  • 黒い円の中の白い一時停止の印。同期を止めている。再開するまで反映されない
  • グレーのDropboxのアイコン。インターネットに繋がっていない。起動中か終了中の場合もある
  • 白い数字が付いた赤い丸。未読の通知がある
  • カメラの印。接続した機器から写真をアップロードしている

点線の雲が消えないときに、ここが一時停止になっていれば原因は明白です。グレーになっていれば、Dropboxの設定ではなくネットワークの側を見ます。ファイルの印とメニューバーの印を並べて読むと、切り分けが1回で済みます。

印が出てこないときは、他のアプリの拡張を疑う

同期は成立しているのに印が1つも出ない場合、原因はDropboxの外にあります。他のアプリが入れたFinderの拡張機能が競合していることがあり、Dropbox側もこれを案内しています。

対処の手順は次の通りです。システム設定を開き、一般からログインアイテムと拡張機能へ進み、拡張機能の欄まで下げます。アプリ別をクリックして対象のアプリを選び、Finder統合またはFile Providerの項目をオフにします。名前が挙がりやすいのは、写真や動画の編集に使う大手のアプリ群です。オフにしても同期そのものは通常どおり続き、必要になればいつでも戻せます。

印が出ないだけで同期は動いているのか、同期そのものが止まっているのかは、Dropboxのアプリの左下に出る状態の文で判別できます。ここに「ファイルは最新の状態です」と出ていれば、直すのは表示の側だけです。

フォルダの場所と、保存容量の管理

Dropboxのフォルダの場所は、基本設定の同期の中にある「Dropbox フォルダの場所」で確認できます。表示されているパスをクリックすると場所をコピーでき、Finderの「移動」から「フォルダへ移動」を選んで貼り付ければ、その場所を開けます。フォルダを移動したあとでも、この画面が現在の場所を持っています。

手元のディスクをどれだけ使うかは、アプリ側で管理します。アプリを開いてアバターをクリックし、同期とストレージへ進み、ハードドライブの容量を管理を開くと、オンラインのみにするかオフラインでも開けるようにするかを選べます。素材の容量が大きいフォルダはオンラインのみにして、日々触るフォルダだけをオフラインでも開ける状態にすると、手元の空き容量を抑えられます。

同期を一時的に止めたいときの方法

大きな書き出しを走らせている最中に同期が動くと、処理と通信が同時に負荷をかけます。こうした場面では、同期を一時的に止めるのが早い対処です。メニューバーのDropboxのアイコンから同期を一時停止すると、黒い円の中に白い一時停止の印が出た状態になります。

止めているあいだの変更は手元にだけ残り、再開するまで他の場所へは反映されません。ここで注意したいのは、止めたことを忘れる事故です。他の端末から同じファイルを開いている人がいると、双方が別の内容を編集した状態になり、再開した時点で競合したファイルが増えます。止めるときは、再開する時点を決めてから止めるほうが安全です。

フォルダ単位で同期の対象から外したい場合は、印がバックスラッシュ付きの雲、またはマイナス記号の付いたグレーの丸に変わります。この状態のフォルダは、他の端末からは見えていても手元には降りてきません。中間ファイルを大量に生む作業フォルダは、この形にしておくと通信量を抑えられます。

他のクラウドと併用するときの決め方

Macで作業していると、Dropboxのほかに複数の同期の仕組みが同時に動いている状態になりがちです。どれをどう使うかを決めずに増やすと、同じファイルが複数の場所に散ります。

決め方は単純です。1つのフォルダを見る同期アプリを1つに限る、という線を引きます。レガシーの印の中に、別の同期アプリが競合を起こしていることを示すものが用意されているのは、この事故が実際に多いからです。書類の置き場所ごとに担当を割り当て、重ならないようにします。

もう1つ決めておきたいのは、共有と同期の使い分けです。同期は手元に複製を作る仕組みで、ネットワーク共有は元のファイルをそのまま見る仕組みです。素材の容量が大きく、同じ建物の中だけで使うものはネットワーク共有が向きます。外出先からも触るもの、相手が社外の人であるものは同期の側が向きます。この線を引いておくと、容量を買い足す判断も、どちらの印を読むべきかの判断も迷わなくなります。

無料と有料の線引きと、容量の選び方

料金と容量は、公式の料金ページで今日の値を確かめられます。無料のBasicは2GBまでで、ここから上は有料になります。

プラン 容量 月額
Basic 2GB 無料
Plus 2TB 1,200円
Professional 3TB 2,000円
Standard チーム全体で5TB 1ユーザーあたり1,500円
Advanced チーム全体で15TBから 1ユーザーあたり2,400円

選び方で見落とされやすいのは、容量ではなく復元できる期間です。削除したファイルを戻せる期間が、Plusは30日、ProfessionalとStandardは180日、Advancedは1年と決まっています。誤って削除したことに気づくのが遅れる仕事であれば、容量より先にこの期間で選ぶことになります。ファイル転送で送れる容量も、Plusが最大50GB、その上のプランは最大100GBと差が付いています(Dropbox プランを探す)。

Finderの外で同じフォルダを扱う

印の読み方が分かっても、作業そのものは楽になりません。印は状態を伝えるだけで、次の操作は別の場所で行うことになります。オンラインのみのファイルをまとめて手元へ落とす、名前を揃える、要らない中間ファイルを片付ける。こうした作業は、フォルダを見る画面とコマンドを打つ画面の往復になります。

往復の回数は、道具の配置で変わります。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある構成なら、同期の状態を見ながらそのまま処理を書けるので、切り替えが消えます。何ができるのかはできることに、標準のFinderや他のファイル管理アプリとの違いは他のファイル管理との比較に整理されています。

移動中に同じフォルダを確かめたい場面の考え方はiPhone・iPadから続きをに、費用の目安は料金に、細かい条件はよくある質問にまとめてあります。

最初に確かめるのは、自分がFile ProviderとレガシーのどちらでDropboxを動かしているかの1点です。そこが分かっていれば、印の意味も、調べる先の記事も間違えません。

よくある質問

緑の丸と印なしは何が違いますか?

どちらも同期済みでオフラインでも開ける状態を表しますが、扱いが違います。緑の丸が付いたファイルは、ハードドライブの空き容量が少なくなってもオフラインの状態で保管されます。印が無いファイルは、空き容量が少なくなると自動でオンラインのみへ切り替わることがあり、そのときに下向き矢印の付いた雲へ変わります。

Finderにアイコンが出てこないのは故障ですか?

他のアプリが入れたFinderの拡張機能が競合している場合があります。システム設定の一般からログインアイテムと拡張機能へ進み、拡張機能のアプリ別で対象のアプリを選び、Finder統合またはFile Providerの項目をオフにしてください。Dropboxのアプリの左下に「ファイルは最新の状態です」と出ていれば、同期そのものは動いています。

Dropboxのフォルダがホームフォルダに見つかりません。

File Providerの仕組みで動いている場合、フォルダはホームフォルダの直下ではなく、ライブラリの中のCloudStorageという場所に作られます。基本設定の同期にある「Dropbox フォルダの場所」で現在のパスを確認し、Finderの「移動」から「フォルダへ移動」を選んで貼り付けると開けます。

無料のままでどこまで使えますか?

無料のBasicは2GBまでです。この上はPlusが2TBで月額1,200円、Professionalが3TBで月額2,000円という区切りになっています。容量だけで選ぶと後悔しやすいのは、削除したファイルを戻せる期間に差があるためです。Plusは30日、Professionalは180日、Advancedは1年と決まっています。

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