Macでゴミ箱を空にするのが終わらない|止まる場所を先に見る
mac ゴミ箱 を 空 に する 終わら ないと調べている人の多くは、待つべきなのか止めるべきなのかの判断がつかない状態です。進捗の表示が動いているのか固まっているのかも分かりにくく、強制終了してよいのかも読めません。ここでは、止まる原因を性質の違う4つに分けて、どれに当たっているかを先に見分ける手順から整理します。原因が分かれば、待つか外すかの判断はその場でつきます。
終わらない原因は4つに分かれる
同じ「終わらない」に見えても、中で起きていることは違います。この4つを混ぜて考えていると、どの記事を読んでも噛み合いません。
1つ目は件数の問題です。合計の容量が小さくても、ファイルの数が多ければ時間がかかります。削除は1件ごとの処理なので、数万件の小さなファイルは、数個の大きなファイルより長くかかります。 2つ目はロックの問題です。ロックが掛かった項目が混ざっていると、確認を求める表示が出て、そこで止まります。 3つ目は使用中の問題です。どこかのアプリが開いたままのファイルは削除できず、その項目で処理が足踏みします。 4つ目は外部ボリュームの問題です。外付けドライブやネットワーク越しのファイルは、通信の速さがそのまま削除の速さになります。
見分け方は単純です。進捗の表示に出ているファイル名が変わり続けているなら1つ目か4つ目で、待つのが正解です。同じ名前で止まっているなら2つ目か3つ目で、待っても終わりません。
ロックされた項目は、外してから捨てる
ロックが掛かっている項目については、Appleが手順を公開しています。ゴミ箱に入れる前に確認が求められる仕組みになっていて、外す操作もFinderの中で完結します。
Appleの案内では、ロックされた項目はゴミ箱へ移動するときに確認が入り、ロック解除は「情報を見る」から行える。つまり、“削除できない謎ファイル”に見えても、実際はただロックされているだけということがある。 出典: note.com
Appleの資料では、項目を選んで「ファイル」の「情報を見る」を選ぶか、CommandキーとIキーを押して、「ロック」のチェックを外す手順が示されています。管理者としてログインしていない場合は、鍵をクリックして管理者の名前とパスワードを入れる、あるいはTouch IDやApple Watchを使う必要があることもあります。
ロックの状態は、ターミナルからも一覧で読めます。ファイルの属性を表示する指定を付けると、ロックに対応する印が並びます。
ls -lO ~/.Trash
ここに uchg という語が並んでいる項目が、ロックされたものです。外す操作はコマンドでもできます。
chflags nouchg ~/.Trash/対象のファイル
この uchg はユーザ変更不可の印で、所有者か管理者が付け外しできます。数十件が混ざっているときは、1件ずつ情報を見るより一覧で読んだほうが早く片付きます。
使用中のファイルは、閉じてから捨てる
同じファイル名で処理が止まっているとき、次に疑うのは使用中かどうかです。書類を開いたままのアプリ、バックアップの処理、写真やミュージックの索引づくりなどが、ファイルを掴んでいることがあります。
どのアプリが掴んでいるかは、開いているファイルの一覧を出すコマンドで調べられます。
lsof ~/.Trash/対象のファイル
返ってきた並びの左端に、掴んでいるアプリの名前が出ます。そのアプリを終了すれば、削除は進み始めます。何も返ってこないなら、使用中ではないということです。
見落としやすいのが、Finder自身が掴んでいる場合です。ゴミ箱のウインドウを開いたままプレビューの欄を表示していると、その項目を読み続けていることがあります。ウインドウを閉じてから空にする操作をやり直すだけで通ることがあります。クイックルックで中身を表示したまま削除に進んだときも同じことが起きるので、スペースバーで開いた表示は閉じてから操作するほうが確実です。
アプリ名を指定して、そのアプリが何を掴んでいるかをまとめて見ることもできます。書類を扱うアプリが複数立ち上がっている環境では、ファイル名から辿るより、アプリの側から辿ったほうが当たりが早いことがあります。掴んでいる相手が常駐の処理だった場合は、その処理が終わるのを待つ判断になります。バックアップや索引づくりは、途中で止めると次回にやり直しになるため、削除を後回しにするほうが全体では短く済みます。
もう1つ、警告の表示を毎回出さない指定もあります。Appleの資料では、1回だけ省くならOptionキーを押しながら操作し、常に出さないならFinder設定の「詳細」で「ゴミ箱を空にする前に警告を表示」を外す方法が示されています。ただし戻せない操作なので、外す判断は慎重に決めることになります。
古い記事に出てくる上書き削除の設定は、いまは無い
「終わらないのは上書き削除が有効だからだ」という説明を見かけます。実際にそういう時代がありました。
はい。ボコボコ結果が出てきましたが参考にさせていただいたのはこちらとこちら。要は設定で「確実にゴミ箱を空にする」にチェックが入ってる場合は、復元できないように上書きをしていくので時間がかかるとのこと。早速自分のMacの設定状態を確認しました。 出典: enthusiasm-designersplace.com
いまのMacでFinder設定の「詳細」を開くと、並んでいるのは「すべてのファイル名拡張子を表示」「拡張子を変更する前に警告を表示」「iCloud Driveから削除する前に警告を表示」「ゴミ箱を空にする前に警告を表示」「30日後にゴミ箱から項目を削除」「フォルダを常に先頭に表示する場所」「検索実行時」です。上書きを指示する項目はありません。
同じことがターミナル側にも言えます。削除のコマンドの説明書には、上書きを指示していた指定について、いまは効果がなく過去の互換性のためだけに残されていると明記されています。つまり「上書きの設定が原因」という説明は、いまのMacでは当たりません。時間がかかっているなら、原因は件数か、ロックか、使用中か、通信のどれかです。
Recovered Filesという名前のフォルダの正体
再起動のあとにゴミ箱を開くと、Recovered Filesという名前のフォルダが1つ以上入っていることがあります。これは壊れたファイルではありません。
Appleの資料では、これらはmacOSのアプリが使っていた一時的なファイルだと説明されています。通常なら不要になった時点でアプリが消しますが、アプリが突然終了すると消し損ねることがあり、再起動のときにmacOSがゴミ箱へ移します。扱い方が分からない場合は、そのアプリの開発元に問い合わせる、と案内されています。
実務での判断はこうなります。作業中のアプリが落ちた直後で、保存できていない書類があるなら、中を開いて使えるものを取り出す価値があります。心当たりが無ければ、そのまま空にして構いません。ただし件数が多いと、この中身が削除の時間を押し上げます。終わらないときは、まずこのフォルダの中の件数を見ておくと見当がつきます。
全部を待たずに、詰まっている1件だけを外す
空にする操作は、全件が終わるまで戻ってきません。1件で止まっているのに全部が止まるのは、この作りのためです。
Appleの資料には、個別に消す手順も載っています。ゴミ箱を開き、消したい項目をControlキーを押しながらクリックして「すぐに削除」を選ぶ方法です。警告が出たら削除を選びます。これなら、通る項目から順に片付けられます。
順番としては、まず詰まりそうな項目を外に出してしまうのが確実です。ゴミ箱から項目をドラッグするか、選んで「ファイル」の「戻す」を選ぶと、元の場所に帰ります。残りを空にしてから、戻した項目をロックの解除や使用中の解消をしてもう一度捨てれば、長い待ちが2回に分かれずに済みます。
ターミナルから消す手もありますが、こちらは確認が入りません。削除のコマンドには、3件を超えるときか再帰的に消すときに1回だけ確認を求める指定が用意されています。手で打つときはこの指定を付けておくと、対象を取り違えたときに気づけます。
30日後に自動で消える設定と、iCloud Driveの例外
ゴミ箱を空にする操作を習慣にしなくてもよくする設定があります。Finder設定の「詳細」で「30日後にゴミ箱から項目を削除」を選ぶと、ゴミ箱に移してから30日経った項目が完全に削除されます。Appleの資料には、自動で削除された項目は完全に削除されて使用できなくなる、という注記も添えられています。
iCloud Driveから捨てたものには例外があります。Appleの資料では、iCloud Driveからゴミ箱に入れた項目は、Finder設定に関係なく30日後に自動的に消えると明記されています。設定を切っていても消えるということです。30日より前に空にすることもできます。
この違いを知らないと、「消したはずのものが残っている」あるいは「残るはずのものが消えた」という食い違いが起きます。Mac本体から捨てたものは設定次第、iCloud Driveから捨てたものは設定に関係なく30日。この2本立てで覚えておくと、あとで探す時間が減ります。
待つべきかどうかを、記号ではなく数字で決める
進捗の表示は当てになりません。判断の材料にするなら、件数と容量を先に数えるほうが確実です。
find ~/.Trash -type f | wc -l
du -sh ~/.Trash
上が件数、下が合計の容量です。件数が数万件あって容量が小さいなら、時間がかかるのは正常で、待つのが正解です。件数が数十件で容量も小さいのに戻ってこないなら、ロックか使用中です。容量が大きく、対象が外付けドライブなら、通信の速さの問題です。
外付けドライブやネットワーク越しの項目は、そのボリュームの中に専用の置き場所が作られます。Mac本体のゴミ箱を空にする操作は、繋がっている外部ボリュームの分も対象に含みます。だから外付けドライブを繋いだ日だけ極端に遅くなることがあります。急いでいるなら、ドライブを外してからMac本体の分だけを空にする、という分け方ができます。
数え方にも1つ注意があります。件数を数えるコマンドは、フォルダの中を辿って1件ずつ数えます。数万件を抱えている状態では、数えること自体にも時間がかかります。返ってくるまで待てないほど遅いなら、その時点で「件数が多いから遅い」という答えが出たと考えて構いません。容量の合計だけを先に見て、桁を把握してから件数に進む順番にすると、無駄な待ちが減ります。
フォルダとターミナルとAIを同じ窓に寄せる
ここまでの切り分けは、ゴミ箱の中を目で見ることと、件数や属性をコマンドで読むことと、返ってきた文面の意味を確かめることの繰り返しです。Finderのウインドウ、ターミナルのウインドウ、調べものの窓が別々に開いていると、この3つを突き合わせるだけで切り替えが何度も入ります。
フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある状態なら、止まっている項目を選んだまま属性を読み、掴んでいるアプリを調べ、返ってきた語をその場で確かめられます。削除が終わらない問題は「どの1件で詰まっているか」を見つければ片付くので、見る場所と打つ場所が近いほど早く終わります。
道具の側で何ができるかはできることに、FinderやほかのファイルAppとの違いは他のファイル管理との比較にまとめられています。出先のiPhoneから自宅のMacに残した処理の様子を見る使い方はiPhone・iPadから続きを、費用の目安は料金にあります。表示に使える言語は対応言語、判断に迷いやすい点はよくある質問に整理されています。
いま変えるとよいのは、空にする前に件数を数える習慣を付けることです。数字を1つ持っていれば、待つか外すかの判断を毎回やり直さなくて済みます。
よくある質問
ゴミ箱を空にする処理を強制終了しても大丈夫ですか?
削除済みの分は戻りませんが、残っている項目はゴミ箱に留まるため、やり直せます。ただし同じ項目で再び止まる可能性が高いので、終了させたあとに原因を先に確かめてください。同じファイル名で止まっていたなら、その項目のロックと使用中を調べるのが順番です。
「確実にゴミ箱を空にする」の設定はどこにありますか?
いまのMacのFinder設定には、その項目はありません。「詳細」に並ぶのは拡張子の表示、削除前の警告、30日後の自動削除、並び順、検索範囲の設定です。ターミナルの削除コマンドでも、上書きを指示していた指定は効果がなく互換性のために残されているだけと説明されています。
ゴミ箱に出てくるRecovered Filesは消してよいですか?
Appleの案内では、macOSのアプリが使っていた一時的なファイルで、アプリが突然終了して消し損ねたものだと説明されています。作業中のアプリが落ちた直後で保存できていない書類に心当たりがあるなら中を確かめ、無ければそのまま削除して構いません。扱いが分からない場合は開発元に問い合わせるよう案内されています。
外付けドライブを繋いでいる日だけ極端に遅いのはなぜですか?
外部ボリュームの項目には、そのボリューム内に専用の置き場所が作られ、Mac本体のゴミ箱を空にする操作はその分も対象に含みます。削除の速さは通信の速さに引きずられるため、遅いドライブを繋いでいる日は時間が伸びます。急ぐ場合は、ドライブを外してから本体の分だけを空にしてください。