mac ファイル整理ショートカットで、手が止まる場所を先に潰す

ファイルをドラッグして、フォルダを探して、開いて、また戻る。mac ファイル整理ショートカットで検索する人が減らしたいのは、この往復です。ところがキーの一覧を眺めて数十個を覚えようとすると、たいてい3日で忘れます。片づけが速くなるのは、覚えた数ではなく、手が止まる場所にキーが当たっているかどうかで決まります。ここでは、整理という作業を4つの区分に分けて、どの区分にどのキーを割り当てると効くのかを整理します。

整理が遅いのは、キーを知らないからではない

ファイルを1つ片づける動作は、実は4つの工程に分かれています。対象を選ぶ、移動先を開く、動かす、動かした結果を確かめる。この4つのうち、どれが一番時間を食っているかは人によって違います。

多くの場合、詰まっているのは2番目の「移動先を開く」です。移動先のフォルダが階層の深いところにあり、そこへ到達するまでにウインドウを開いてクリックを繰り返す。ここに10秒かかると、1日に30回片づけるだけで5分が消えます。しかも消えるのは時間だけではありません。移動先を探している間に思考が途切れ、元の作業に戻るまでにさらに時間がかかります。

3番目の「動かす」で詰まっている人もいます。ドラッグアンドドロップは、移動元と移動先の両方を同時に画面に出す必要があるため、ウインドウの配置に手間がかかります。ここはキー操作に置き換えると一気に軽くなる場所です。

4番目の「確かめる」を軽く見ていると、あとで効いてきます。移動したはずのファイルが見当たらず、探し直しに時間を取られる。中身を開かずに仕分けたせいで、あとから中を見て並べ直す。片づけを速くしたつもりが、確認の工程に押し出されているだけということが起こります。確認をその場で終える手段を持っておくと、やり直しの回数が減ります。

自分がどこで止まっているかを見極めないままキーを覚えると、使わないキーばかりが増えます。まずは片づけの動作を1回だけ観察して、どの工程に一番時間を使っているかを決めてから、その区分のキーだけを覚えるほうが定着します。

移動先を一発で開くキー

移動先を開く工程は、Finderの「移動」メニューに割り当てられたキーでほぼ解決します。よく使うものを並べます。

キー 開く場所
shift + command + H ホームフォルダ
shift + command + D デスクトップ
shift + command + O 書類
option + command + L ダウンロード
shift + command + I iCloud Drive
shift + command + F 最近の項目
shift + command + G フォルダへ移動
shift + command + A アプリケーション
shift + command + U ユーティリティ

この中で覚える価値が飛び抜けて高いのはshift + command + Gです。パスを直接入力して移動できるため、階層の深さが関係なくなります。入力欄では途中まで打つと候補が出て、tabキーで補完されます。ターミナルで作業していてパスが分かっているときは、そのパスを貼り付けるだけでFinderが同じ場所を開きます。

一覧そのものは公式に整理されています。

option + command + V :クリップボードに配置したファイルを、元の場所から現在の場所に移動します。 出典: support.apple.com

ドラッグをやめて、コピーと移動のキーに置き換える

引用したoption + command + Vは、整理の速さを一段変えるキーです。手順は3手で終わります。動かしたいファイルをcommand + Cでコピーし、移動先のフォルダを開き、option + command + Vを押す。これで元の場所から消えて移動先に現れます。command + Vだけだと複製になるので、そこだけ区別します。

この方法の利点は、移動元と移動先を同時に画面に出す必要がないことです。ウインドウを並べる手間も、ドラッグ中に手が滑って別のフォルダへ落とす事故もなくなります。移動先が別のディスクやネットワークボリュームでも同じように動きます。

ドラッグを使う場面が残る場合は、修飾キーで挙動が変わることを覚えておくと迷いません。optionを押しながらドラッグするとコピー、option + commandを押しながらだとエイリアスの作成、別のボリュームへcommandを押しながらドラッグすると複製ではなく移動になります。

整理の途中で新しいフォルダを作る操作も、キーのほうが速いです。shift + command + Nで空のフォルダを作り、control + command + Nを押すと、選択している項目をそのまま入れた新規フォルダができます。散らかったデスクトップをいったん1つの箱にまとめたいときは、command + Aで全選択してからcontrol + command + Nを押すだけで済みます。

選ぶ工程と、確かめる工程を軽くする

選択の工程では、shiftとcommandの使い分けが効きます。リスト表示でshiftを押しながらクリックすると連続した範囲を、commandを押しながらだと飛び飛びの項目を選べます。リスト表示では右矢印でフォルダを開き、左矢印で閉じます。optionを押しながら展開の三角形をクリックすると、そのフォルダの下にある階層をすべて開きます。深い階層に散らばったファイルを一度に見たいときに使えます。

確かめる工程はクイックルックが担います。項目を選んでスペースバーを押すと、アプリを起動せずに中身が出ます。複数選んでからoption + command + Yを押すとスライドショーになり、大量の画像やPDFを1つずつ開かずに仕分けできます。ファイルの詳細を見たいときはcommand + Iですが、複数のファイルを続けて確認するなら、選択を変えるたびに内容が切り替わるインスペクタのほうが手数が少なくなります。

表示の切り替えも、整理の速さに直結します。command + 1から4でアイコン、リスト、カラム、ギャラリーを切り替えられます。階層をたどるならカラム表示、日付で並べ替えるならリスト表示が向いています。command + Jで表示オプションを開くと、リスト表示に出す列を選べます。ダウンロードしたファイルを扱うなら、変更日ではなく追加日の列を出しておくと、いつ手元に来たのかで並べ替えられます。

捨てる工程と、名前を直す工程

整理は動かすことだけではありません。捨てる操作と名前を直す操作が滞ると、判断がその場で止まります。

捨てる側はcommand + deleteでゴミ箱へ送ります。ゴミ箱を空にするのはshift + command + deleteで、確認のダイアログを出さずに空にするならoption + shift + command + deleteです。ゴミ箱に入れたものは空にするまで残るため、迷ったらいったん入れておいて構いません。30日で自動的に消したい場合は、Finderの設定の詳細で「30日後にゴミ箱から項目を削除」を選びます。自動削除は取り消しが効かないので、Time Machineなどのバックアップと組み合わせておくのが安全です。

名前を直す側は、Finderで項目を選んでreturnキーを押すと編集状態になります。拡張子より前の部分だけが選ばれるため、そのまま打ち替えられます。複数のファイルをまとめて直したいときは、選択したうえで右クリックし「名前を変更」を選ぶと、テキストの置き換え、テキストの追加、連番や日付を含むフォーマットの3種類から選べます。スクリーンショットのような、日付だけの名前が並ぶファイル群を案件名付きに直す作業は、ここで一度に終わります。

エイリアスを作るcontrol + command + Aも整理では出番があります。実体を1か所に置いたまま、別の案件フォルダから参照させたい場合に、複製を増やさずに済みます。ただしエイリアスは実体を移動しても追随するので、どこが実体なのかが分かりにくくなります。使う場所を決めてから入れるほうが後で困りません。

覚えるキーを5つに絞る

一度に全部を覚えようとすると失敗します。整理という目的に絞るなら、最初に定着させるのは次の5つで足ります。

  • shift + command + G でパスを打って移動する
  • command + C と option + command + V で動かす
  • control + command + N で選択項目をまとめて新規フォルダに入れる
  • スペースバー で中身を確かめる
  • command + delete でゴミ箱へ送る

この5つが体に入ると、片づけ1件あたりのクリック数が目に見えて減ります。追加で覚えるなら、shift + command + . で不可視ファイルの表示を切り替えるキーと、option + command + P でパスバーを出すキーが実務向きです。パスバーを出しておくと、いま見ているフォルダの階層が下端に出て、途中の階層へ1クリックで戻れます。

条件で集める側のキーも1つだけ覚えておくと、片づけの発想が変わります。option + command + Nで新規スマートフォルダを作ると、条件に合うファイルを実体ごと動かさずに1か所へ集められます。移動しないので参照リンクも共有先も壊れません。過去7日に開いたファイル、今月作られたPDF、サイズが大きい書き出し物といった条件を保存しておくと、探す作業そのものが減ります。

割り当てを自分で変えることもできます。システム設定のキーボードからショートカットを開き、アプリケーションのショートカットでFinderのメニュー項目名を入力すると、任意のキーを割り当てられます。よく使う案件フォルダを開くショートカットを作っておくと、移動先を開く工程がさらに縮みます。

ターミナルとの往復が、キーで減らない部分

キーボードだけで完結しない工程がひとつ残ります。ファイルを見る場所と、コマンドを打つ場所が別のアプリに分かれているときの往復です。Finderで対象を確認して、ターミナルに切り替えて、パスを貼り付けて、結果を見てまたFinderに戻る。この往復はショートカットでは短くなりません。アプリの切り替えそのものが工程だからです。

ここを縮めたい場合に見る観点が、フォルダとターミナルとAIが同じ窓にあるかどうかです。ファイル管理アプリの機能の範囲はできることにまとまっており、フォルダ表示と同じ画面でコマンドを打てる構成がどう働くかを確認できます。標準のFinderや他のファイル管理アプリと何が違うのかを事実で並べたページとしては他のファイル管理との比較があり、キー操作の対応範囲を先に確かめたいときに使えます。

長い処理を走らせたまま席を離れる場面では、続きの受け取り方も手数に含まれます。iPhone・iPadから続きをには、机を離れたあとに手元の端末で状況を確認する使い方が書かれています。日本語のファイル名やキー配列の扱いが気になるなら対応言語を、費用の目安なら料金を、細かい仕様の確認はよくある質問を見ると判断の材料がそろいます。

キーを覚えるのは手段であって目的ではありません。片づけ1件あたりの操作を数えて、一番多く手が動いている工程から順にキーを当てる。その順番で進めれば、覚える数は少なくても効果は残ります。

よくある質問

ショートカットを覚えるなら、どれから始めるとよいですか?

移動先を開くshift + command + Gと、コピーと移動を組み合わせるcommand + Cとoption + command + Vの3つから始めると効果が出やすいです。この3つで、フォルダを探すクリックとドラッグの両方が減ります。慣れてから表示切り替えや選択系を足すと定着します。

command + V と option + command + V は何が違いますか?

command + Vはコピー、option + command + Vは移動です。どちらもcommand + Cでファイルをコピーしたあとに使います。移動のほうは元の場所からファイルが消えるため、複製を残したくない片づけではこちらを使います。別のディスクへの移動でも同じように働きます。

ショートカットのキーを自分で変えられますか?

システム設定のキーボードからショートカットを開き、アプリケーションのショートカットでFinderを選び、メニュー項目名を正確に入力すると任意のキーを割り当てられます。メニューに表示されている文字と一字でも違うと反応しないため、表記をそのまま写すのが確実です。

ショートカットを覚えても片づけが速くなりません?

片づけの工程のうち、どこで時間を使っているかがずれている可能性があります。移動先を探すのに時間がかかっているのか、ドラッグの操作なのか、中身の確認なのかを1回観察してから、その工程に当たるキーだけを覚えると効果が出ます。

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