Macのゴミ箱をターミナルから強制削除する|消えない項目の扱い
mac ゴミ箱 強制 削除 ターミナルで調べる状況は、だいたい決まっています。ゴミ箱を空にしようとしたら特定の項目だけが残り、何度やっても同じところで止まる。この記事では、ターミナルに移る前にFinderの側で片付く型と、ターミナルで扱うときの置き場所とコマンド、そして取り返せなくなる境目を順に並べます。読み終わったときに、自分の詰まりがどの型で、次にどのコマンドを打つのかが決まる形にします。
ゴミ箱の項目が消えない理由は3つに分かれる
ゴミ箱を空にする操作が途中で止まるとき、原因はほぼ3つのどれかです。1つ目はそのファイルをどこかのアプリが開いたままにしていること、2つ目はファイルに変更を禁じる印が付いていること、3つ目はそのファイルを消す権限が手元のアカウントに無いことです。
ゴミ箱を空にしようとしても「消えない」ファイルが残ることがあります。多くはアプリがファイルを開いたままにしているか、アクセス権や隠しフォルダの中にあるのが原因です。ターミナルを使うと安全に強制削除できるので、焦らず手順を追えば解決できます。 出典: mac.point-b.jp
この3つは、画面に出る文面で見分けが付きます。macOSが実際に持っている文面を見ると、使用中のときは「“ファイル名”が使用中のため、操作は完了できません。」と出ます。印が付いているときは「“ファイル名”がロックされているため、ゴミ箱を完全に空にできません。」と出ます。権限のときは、そもそも項目の場所にたどり着けないか、削除の操作が受け付けられません。
順番として、まず文面を読みます。使用中なのかロックなのか権限なのかが分かれば、打つ手が1つに絞れます。文面を読まずにターミナルを開いて力技で消すと、消えはしますが、同じことが翌週また起きます。アプリがファイルを開いたままにしているなら、そのアプリを終了させるほうが確実で、あとに残るものもありません。
ターミナルに移る前に、Finderの側で終わる型がある
ロックが原因の場合、macOSは画面の上で回避する方法を案内しています。macOSの文面はこうなっています。「ロックされている項目を含めてゴミ箱を空にするには、Optionキーを押したまま“Finder”>“ゴミ箱を空にする”と選択してください。」
つまり、Optionキーを押しながらメニューバーのFinderメニューを開き、そこから「ゴミ箱を空にする」を選べば、ロックされた項目も含めて処理されます。確認の表示も省かれます。ターミナルを使わずに済むので、この型なら数秒で終わります。
もう1つ、Finderの側で使える道があります。ゴミ箱に入れずに直接消す操作です。項目を選んでからOptionキーを押すと、右クリックのメニューに出る「ゴミ箱に入れる」が「すぐに削除…」に変わります。選ぶと「この項目はすぐに削除されます。この操作は取り消せません。」という確認が出ます。ゴミ箱を経由しないので、ゴミ箱の側で詰まることがありません。
ゴミ箱を空にするたびに確認が出るのを止めたい場合は、Finderの設定の「詳細」にある「ゴミ箱を空にする前に警告を表示」を外します。これは確認の表示だけを変える設定で、消える範囲は変わりません。
ターミナルで扱うゴミ箱は、場所が2つに分かれている
ターミナルで触る場合、最初に押さえるのは置き場所です。ゴミ箱は1つの箱に見えますが、実体は複数あります。
手元の起動ディスクの分は、ホームフォルダの中の.Trash です。先頭の点が付いているので、Finderの一覧には出ません。外付けの装置に入れた項目は、その装置の中の.Trashes の下に、アカウントごとの番号が付いたフォルダに分かれて入ります。だから、外付けの装置の項目が消えないときに、ホームの.Trash をいくら見ても何もありません。
Finderから実体を確かめるなら、メニューバーの「移動」から「フォルダへ移動…」を選び、~/.Trash と打ちます。ターミナルを開かなくても、中に何が残っているかは見られます。1つ確かめておくと、あとでコマンドを打つときに対象を間違えません。
iCloud Driveに保存していた書類をゴミ箱に入れた場合は、また別の扱いになります。この分はMacの.Trash に入らず、iCloud側で管理されるため、手元のコマンドでは消えません。Finderのサイドバーから該当の場所をFinderで表示して処理します。
置き場所の話には、もう1つ実務的な意味があります。ゴミ箱に入れた時点では、容量は解放されていません。外付けの装置に入っていた大きな動画をゴミ箱に入れても、その装置の空き容量は変わりません。空き容量を取り戻したいのに数字が動かないときは、ゴミ箱を空にする操作が終わっていないか、対象が別の装置のゴミ箱に残っています。装置ごとに確かめる必要があるのは、この仕組みのためです。
rmコマンドは、ゴミ箱を経由しない
ターミナルで消す場合、使うのはrm です。この道具の性質を先に押さえておかないと、後で困ります。
UNIX系OSであるmacOSにはターミナル操作があります。ここで使われるrm(remove)コマンドは、ファイルを即時・完全に削除します。Finderのような「ゴミ箱」は関与しません。 出典: qiita.com
ここが境目です。Finderの「ゴミ箱に入れる」は場所を移すだけの操作なので、気が変わったら戻せます。rm は戻す先がありません。つまり、ゴミ箱の中身をrm で消す操作は、ゴミ箱を空にする操作より1段強いものです。
指定の書き方で結果が変わります。フォルダごと消す指定を付けると、その下にある物が全部対象になります。確認を求めない指定を付けると、1件ずつの問い合わせが出ません。この2つを組み合わせた形が広く紹介されていますが、組み合わせた時点で、打ち間違いを止める仕組みが無くなります。
確認を残す指定も用意されています。1件ずつ問い合わせる指定と、3件を超えるときに1回だけ問い合わせる指定です。ゴミ箱の中身を消すような、戻せない操作では、後者を付けておくと事故が減ります。付けても手間はほとんど増えません。
上書きして消す指定は、いまは働かない
古い手順書には、消す前に中身を上書きして復元できないようにする指定が出てきます。この指定は、いまのmacOSでは何もしません。手元の説明書にはこう書かれています。「この指定は効果がありません。過去の版との互換のために残されているだけです。」
同じ役割を持っていた別の道具も、いまのmacOSには入っていません。保存装置が磁気の円盤から半導体に替わり、書き込む場所を装置の側が決めるようになったため、同じ場所を上書きするという考え方そのものが成り立たなくなりました。
だから、内容を読み取られたくない書類がある場合、消し方を工夫するのではなく、装置全体の暗号化で対処します。macOSには起動ディスクを暗号化する仕組みが入っていて、これを有効にしておけば、消したあとの断片も鍵なしでは読めません。外付けの装置も、暗号化した形式で用意しておけば同じです。
上書きの指定を付けても害はありませんが、付けたことで安全になったと考えるのは誤りです。ここを取り違えると、対処したつもりで何も対処していない状態になります。
使用中で消せない項目は、先に開いている先を探す
使用中の表示が出る場合、消す前に、どのアプリが開いているのかを突き止めます。macOSには、開かれているファイルの一覧を出す道具が最初から入っています。ファイルの場所を渡すと、開いているプログラムの名前と番号が並びます。
名前が分かれば、そのアプリを普通に終了させます。それで印が外れて、Finderからゴミ箱を空にできるようになります。終了させても残る場合は、常に動いている仕組みが握っていることがあり、この場合は一度ログアウトして入り直すと外れます。
ロックの印が付いている場合は、印を外すコマンドがあります。ファイルに付いた変更禁止の印を外す指定を渡すと、Finderからの削除が通るようになります。フォルダの中をまとめて外す指定も付けられます。
権限が足りない場合は、管理者として実行する形になります。ただし、この形を使うのは、対象が自分のゴミ箱の中にあると確かめたあとだけにします。管理者として実行すると、macOSが普段止めてくれている操作まで通るようになるため、打ち間違いの結果がそのまま通ります。
打ち間違いを事故にしない書き方
ゴミ箱の中身を消すコマンドは短いので、油断しやすいところです。事故の型はほぼ1つで、消す場所の指定が意図した範囲より広くなることです。
対策は3つあります。1つ目は、消す前に同じ場所を一覧で出すことです。消すコマンドの代わりに一覧を出すコマンドを打ち、出てきた顔ぶれが消したいものと一致しているかを目で確かめます。一致していなければ、指定が間違っています。
2つ目は、場所を手で打たず、補完に任せることです。途中まで打ってTabキーを押すと、続きが埋まります。埋まらないなら、その場所は存在しません。手で全部打つと、綴りの間違いに気付けません。
3つ目は、範囲を指す記号の位置を毎回目で追うことです。この記号は「ここにある全部」を意味するため、置く場所が1階層ずれると、消える範囲が大きく変わります。打ち終わってからEnterを押す前に、記号の直前にある場所の名前をもう一度読みます。
急いでいるときほど、この3つを飛ばしたくなります。ゴミ箱の中身は、そもそも消してよいと判断したものが入っている場所です。1分待って確かめてから消しても、失うものはありません。
窓を行き来する回数を数えてみる
ここまでの流れを振り返ると、作業はFinderとターミナルを往復する形になっています。消えない項目の名前をFinderで確かめ、ターミナルに切り替えて場所を打ち、開いている先を調べ、またFinderに戻って結果を見る。1回の往復は数秒ですが、詰まった項目が複数あると回数が積み上がります。
この往復は、道具の側で減らせます。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある形にすると、いま見ているフォルダの場所が、そのままターミナルの現在位置になります。場所を打ち直す手間と、打ち間違いの余地が同時に消えます。どこまでを1つの窓に収められるかはできることに整理されています。
作業を流したまま席を離れる場合に、出先の端末から様子を見て指示を返す使い方はiPhone・iPadから続きをにあります。表示の言語を日本語で揃えられるかどうかは対応言語で確かめられます。
いま使っているファイル管理の道具との違いを先に見るなら他のファイル管理との比較が近道です。費用の考え方は料金にあり、始める前に出やすい疑問はよくある質問に集まっています。
順番をもう一度並べると、画面の文面を読んで型を決め、ロックならOptionキーを押しながらFinderメニューから空にし、使用中なら開いている先を探して終了させ、それでも残るならターミナルで場所を確かめてから消す。上から順に当てると、力技を使う場面はほとんど残りません。
よくある質問
ターミナルを使わずに強制的に空にする方法はありますか?
あります。Optionキーを押したままメニューバーのFinderメニューを開き、「ゴミ箱を空にする」を選びます。macOSの案内にも、ロックされている項目を含めて空にする方法としてこの操作が書かれています。確認の表示も省かれるため、ターミナルを開くより早く終わります。
ターミナルで消した項目は元に戻せますか?
戻せません。rmコマンドはゴミ箱を経由せず、その場で削除します。Finderの「ゴミ箱に入れる」は場所を移す操作なので戻せますが、rmには戻す先がありません。消す前に同じ場所を一覧で出して、顔ぶれが意図したものと一致しているか確かめてください。
外付けの装置に入れた項目が消えないときはどこを見ますか?
外付けの装置に入れた項目は、ホームフォルダの.Trashではなく、その装置の中の.Trashesの下に入ります。アカウントごとの番号が付いたフォルダに分かれています。ホームフォルダのほうを探しても見つからないのは、置き場所が別だからです。
内容を読み取られないように消す指定はありますか?
上書きして消す指定は残っていますが、いまのmacOSでは何も行いません。説明書にも、過去の版との互換のために残されているだけだと書かれています。同じ役割の別の道具も入っていません。読み取られたくない書類がある場合は、消し方ではなく装置全体の暗号化で対処してください。