mac ファイル 保存場所 表示|保存した直後に見つける手順
保存ボタンを押した瞬間にシートが閉じて、書類はどこかに収まりました。消えたわけではありません。名前も更新日時も付いていて、Mac自身はその場所を知っています。ただ、いま画面に出ている情報の中に答えが無いだけです。mac ファイル 保存場所 表示と打ち込むのはたいていこの瞬間で、実はこの言葉の下に性質の違う3つの問いが混ざっています。どれを解きたいのかを先に決めると、試す操作が3分の1に減ります。
1つの検索語に3つの問いが混ざっている
1つ目は、いま保存したこの1本がどこに行ったのかという問いです。時間の問題なので、時間で探すのが一番速く終わります。
2つ目は、このアプリは何も指定しないときどこへ書くのかという問いです。これはFinderではなくアプリ側の設定の話で、答えはアプリの設定画面にあります。数年間ずっと同じ場所へ書き続けてきたアプリは、設定を変えるまで同じ場所へ書き続けます。
3つ目は、その場所をターミナルやスクリプトや相談相手のチャット欄に渡せる文字列として知りたい、という問いです。Finderは場所をアイコンの並びとして見せるのは得意ですが、文字として渡すのは苦手で、この2つは同じものではありません。
検索して出てくる記事の多くは3つ目だけを答えます。1つ目と2つ目が残るので、同じ言葉でもう一度検索することになります。以下は1つ目から順に扱います。
数分前に保存したファイルを見つける
開いている書類の窓は、自分の居場所を知っています。窓のタイトルに出ているファイル名をCommandキーを押しながらクリックすると、そのファイルより上の階層がメニューとして落ちてきます。選べばそのフォルダがFinderで開きます。テキストエディット、プレビュー、Pagesのように標準の書類の仕組みに乗っているアプリならこれで済みます。独自に窓の枠を描いているアプリでは何も起きないので、反応が無くてもファイルが消えたわけではありません。
Finderの側には時間で探す道が2つあります。サイドバーの「最近使った項目」は、Mac全体で最近開いたり変更したりしたファイルを並べます。1つ選んでCommand+Rを押すと、それが入っているフォルダが開きます。もう1つは並べ替えです。Command+2でリスト表示にして、列見出しをControlキーを押しながらクリックすると「追加日」の列を出せます。この列は「変更日」とは別物で、昨日コピーしてきたファイルは変更日が古いままでも追加日は今日になります。もらったファイルを探すときは追加日のほうが当たります。
ダウンロードしたものに限れば、Dockのスタックが最短です。スタックに並んだファイルをControlキーを押しながらクリックして「Finderに表示」を選ぶと、スタックの中ではなく本当のフォルダの中で選択された状態になります。
保存先を決めているのはFinderではなくアプリ
スクリーンショットの保存先は、Appleが公開資料で明記しています。
デフォルトでは、スクリーンショットは「スクリーンショット[日付][時刻]」という名前でデスクトップに保存されます。デフォルトの保存場所は スクリーンショットアプリ で変更できます。 出典: support.apple.com
Shift+Command+5で開くスクリーンショットのアプリには「オプション」があり、保存先を任意のフォルダに変えられます。過去に一度ここを触ったMacでは、デスクトップをいくら見ても新しい画像は増えません。
ブラウザのダウンロード先も同じ構造です。システム全体の設定は無く、ブラウザごとに自前の設定を持っています。1台のMacの中で、片方がダウンロードフォルダへ、もう片方がデスクトップへ、さらに別の1つが去年決めたきりの案件フォルダへ書いている状態がふつうに起こります。メッセージアプリの添付ファイルは、そのアプリの中でまた別の設定になっていることが多いです。
表計算や文書作成のアプリは、自動保存と復元用の置き場を目立たない場所に持っています。強制終了のあとに復元された書類は、元の保存先ではなく復元用の場所から開いていることがあります。その状態でCommand+Sを押すと、復元用の場所に上書きされます。よく使う4つか5つのアプリの保存先設定をまとめて見直す作業は10分程度で終わり、この問いが再発する回数を大きく減らします。
画面の「書類」とディスク上のDocumentsは別の文字列
日本語環境のMacでは、ホームフォルダの名前が翻訳されて表示されます。Finderに「書類」「デスクトップ」「ダウンロード」と出ていても、ディスク上の名前はDocuments、Desktop、Downloadsのままです。窓に出ている文字はフォルダに貼られた札であって、フォルダの名前ではありません。ここを取り違えると、ターミナルに打ったパスだけが存在しないという状況になります。
もう1つの落とし穴がサンドボックスです。Mac App Storeから配布されているアプリは隔離された領域で動き、そのアプリにとっての「書類」はホームの書類フォルダではなく、自分専用の入れ物の中の書類フォルダです。
| 画面での見え方 | ディスク上の位置 | ずれると困る場面 |
|---|---|---|
| 書類、デスクトップ、ダウンロード | Documents、Desktop、Downloads | 表示名をそのまま打ったパス |
| サンドボックスのアプリの書類 | ~/Library/Containers/<アプリのID>/Data/Documents |
~/Documents を対象にしたコマンド |
| iCloud Drive | ~/Library/Mobile Documents/com~apple~CloudDocs |
Libraryを除外するバックアップ |
| 外付けディスク | /Volumes/ボリューム名 |
ディスク名を変えたあとのスクリプト |
名前はあるのに、中身がこのMacに無い
iCloud Driveにデスクトップと書類を預けている場合、ファイル名も容量もFinderに並んだまま、中身だけがクラウド側にある状態が起こります。目印はファイル名の横に出る小さな雲のマークです。Finderから見れば存在していて、多くのコマンドライン道具から見れば存在していないという、症状としては最も分かりにくい形になります。
読み込もうとするとダウンロードが始まり、回線があれば成功し、無ければ壊れているように見える失敗をします。フォルダを一気に走査する種類の処理は、この状態のファイルを何百と踏むことがあります。似た症状として、取り外した外付けディスクの上にあるファイルも、最近使った項目には残り、情報を見るには場所が出て、開こうとすると引き出しの中のディスク名を告げるエラーになります。
中身がこのMacにあるかどうかを個別に確かめたい場合は、ファイルを選んで情報を見ると、サイズの欄と雲のマークの有無で判断できます。まとめて手元に降ろしたいときは、対象を選んでControlキーを押しながらクリックし、「今すぐダウンロード」を選びます。逆に、置いてあるだけで開かないフォルダは、同じメニューの「ストレージから削除」でクラウド側だけに戻せます。締め切り前に大きな素材フォルダをまとめて降ろしておくと、回線が細い場所へ移動したあとの事故が減ります。
保存ダイアログで決着をつける
この検索に至る道は、ほぼすべて、保存シートが出ていたのに保存先を読まなかった一瞬に遡ります。シートは初期状態では小さく、名前の欄と「場所」のポップアップしかありません。名前の欄の横にある三角を押すと、サイドバーと検索欄とカラム表示を備えた大きな形に変わり、macOSはこの状態をアプリごとに覚えます。
このシートの中には、行方不明の原因になりやすい挙動が2つあります。1つは「場所」の初期値が固定ではないことです。そのアプリが最後に保存した場所が出るので、一度だけ一時フォルダへ保存すると、それ以降の既定がそこになります。もう1つは、シートの中でShift+Command+Gが効くことです。パスを貼り付けられる欄が開き、先頭のチルダも展開され、Tabキーでフォルダ名を補完できます。クリックでたどり着きにくい場所ほど、この欄のほうが速く着きます。
大きくしたシートでは、保存する瞬間にタグを付けられます。タグの付いたファイルは、フォルダを覚えていなくてもサイドバーの1行と検索語から引けます。すでに保存した分は救えませんが、来週また同じことを調べる回数は減ります。
ターミナルでしか出ない3つの答え
Finderでは答えにくく、シェルでは一行で終わる問いが3つあります。
- 直近10分間にホームフォルダのどこかで書き換わったものを全部出す:
find ~ -newermt '-10 minutes' -not -path '*/Library/*' 2>/dev/null。保存ダイアログを一度も出さずに作られたファイルまで拾えます - いまアプリが実際に掴んでいるファイルの場所を出す:
lsof -c Preview | grep /Users。開いている書類とディスク上のファイルが同じものかどうかが確定します - 索引が届く範囲で名前や更新日から引く:
mdfind -onlyin ~ -name reportやmdfind 'kMDItemFSContentChangeDate >= $time.today'。Spotlightと同じ索引を、条件を指定して直接叩けます
| 手段 | 向いている問い | 届かない範囲 |
|---|---|---|
| タイトルのCommandクリック | 開いているこの書類はどこか | 独自の窓枠を持つアプリ |
| 最近使った項目と追加日 | 最近入ってきたものはどれか | 一覧の長さより古いもの |
| 情報を見る | 選んだこの項目はどこか | 表示名しか出ずパスにならない |
find -newermt |
直近に書き換わったものは何か | 全ディスク走査は遅い |
mdfind |
この条件に合うものはどこか | 索引が無いボリューム |
ファイル管理の道具の側から見えること
この表を眺めると、同じ問いが繰り返し戻ってくる理由が見えます。精度の高い答えはシェルの側にあり、答えを知りたいファイルはフォルダの窓の側にあり、その2つは現在地の考え方すら別々の、別のアプリだからです。片方からもう片方へ場所を渡すたびに、パスをコピーし、窓を切り替え、貼り付け、空白が壊れていないか確かめることになります。1日に何度も起こる往復で、1回あたりは数秒でも、途切れる集中のほうが高く付きます。
そこで、フォルダの一覧とシェルが同じ現在地を共有する形にすると、この往復そのものが消えます。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にあるという並べ方が何を担当して何を担当しないのかは、機能の一覧をまとめたできることに整理されています。同じ役割を持つ道具は複数あり、それぞれ得意な範囲が違うため、選び方の違いは他のファイル管理との比較のほうが具体的です。導入前に条件を確認したい場合は、価格と提供形態をまとめた料金を先に見ておくと判断が早くなります。
保存場所を表示させる操作を覚えることと、保存場所を探す回数そのものを減らすことは、別々の打ち手です。前者は今日の1本を救い、後者は来月の30本を救います。
よくある質問
Macで保存したファイルの場所を一番早く知る方法は?
開いている書類なら、窓のタイトルのファイル名をCommandキーを押しながらクリックします。上の階層がメニューで出て、選ぶとそのフォルダが開きます。閉じたあとなら、Finderのサイドバーの「最近使った項目」で選んでCommand+Rを押すと、入っているフォルダが開きます。
スクリーンショットがデスクトップに出てこないのはなぜ?
保存先が変更されているからです。Shift+Command+5でスクリーンショットのアプリを出し、「オプション」の保存先を確認します。既定はデスクトップですが、一度変えるとその設定が残ります。撮影後にサムネールを別の場所へドラッグした場合も、デスクトップには残りません。
Finderには見えるのにターミナルで見つからないのはなぜ?
原因はおおむね2つです。日本語で表示されているフォルダ名がディスク上では英語のままであること、そしてMac App Store配布のアプリの「書類」が ~/Library/Containers の下にある専用の入れ物であることです。対象を選んでOption+Command+Cを押すと、シェルが受け取れる形のパスがコピーされます。
ファイル名を忘れた場合はどう探せばよい?
名前ではなく時間で探します。Finderならリスト表示に「追加日」の列を足して並べ替えます。ターミナルなら find ~ -newermt '-30 minutes' で直近30分に書き換わったものが出ます。保存ダイアログを出さずに作られたファイルも、この方法なら拾えます。