Claude Codeを日本語で使う|指示と返答の言葉をそろえる

Claude Codeを日本語で使いたいという要望は、実のところ3つの別々の話が混ざっています。返答を日本語で受け取りたいのか、指示を日本語で書きたいのか、説明の語調まで日本語の読み手向けにそろえたいのか。それぞれに対応する仕組みが別に用意されているため、1つの設定で全部を解決しようとすると噛み合いません。どの段の話をしているのかを分けてから、書き込む先を決める順番で整理します。

返答の言語を決めるキーは、最初から用意されている

検索で出てくる解説の多くは指示ファイルに1行書く方法から始まりますが、設定のリファレンスには language というキーがあります。公式の記述では、Claudeが既定で英語以外の言語で応答するようにするキーだと説明されています。値は文字列で、"japanese" のような言語名をそのまま書きます。

このキーには、知っておくと判断が変わる性質が2つあります。1つは、値に固定のリストが無いことです。Claude Codeは値をそのまま指示として渡すため、Claudeが読める言語名であれば機能します。裏を返せば、値を検証しないため、綴りを間違えてもエラーにはならず、そのまま届きます。日本語で返ってこないときに、この1点を確かめる価値があります。

もう1つは、この値が返答の言語だけでは終わらないことです。同じ値は音声入力の言語も決め、自動で付くセッションの題名にも効きます。音声入力の側には対応言語の固定リストがある、という形で範囲が分かれています。既定では未設定で、その状態ではセッションの題名は会話の言語に合わせて付きます。

書き方はJSONの1行です。設定ファイルに "language": "japanese" と書くだけで、スコープはどのファイルでも構わないと明記されています。この最短経路を知らないまま、指示ファイルに長い文章を書き足している例が多く見られます。

書き込む先が4つあり、効く範囲が変わる

Claude Codeは4つのファイルから設定を読み込みます。公式の整理では、~/.claude/settings.json がユーザーのファイルで、このマシンのすべてのプロジェクトに効きます。プロジェクトの中の .claude/settings.json は共有用で、gitリポジトリならコミットしてチームに配れます。.claude/settings.local.json はそのプロジェクトの自分専用で、Claude Codeが最初に書き込むときにgitの除外へ加えます。managed-settings.json などの管理設定は組織が配るもので、利用者側では作りません。

この4つは、選ぶ基準が明確です。自分のマシンでだけ日本語にしたいなら、ユーザーのファイルに書きます。チーム全員で日本語の返答にそろえたいなら、共有用のファイルに書いてコミットします。特定のプロジェクトだけ英語のままにしたい場合は、そのプロジェクトのローカルのファイルで上書きします。

インストールした時点では設定ファイルは作られません。公式の説明では、/config の項目を初めて変えたときに ~/.claude/settings.json が書かれ、権限の確認で「今後は聞かないでください」を選んだときに .claude/settings.local.json が書かれる、という形になっています。手で作る場合は、自分でディレクトリごと用意します。Windowsでは ~/.claude が %USERPROFILE%\.claude を指します。

書いたのに効かないときは、優先順位を疑う

同じキーを複数の場所で設定した場合、上下関係が決まっています。公式の例では、チームの共有ファイルは利用者のファイルより上に来るため、プロジェクトの中ではチームの値が使われます。それを自分だけ戻したいときは、そのプロジェクトの .claude/settings.local.json に書き直します。プロジェクトのローカルは共有より上にあるため、チームメイトの側は変わりません。

コマンドラインはさらに上に来ます。claude --settings '{...}' で起動したセッションでは、ファイルの値より指定した値が使われます。この指定は1回のセッション限りで、ファイルには書き込まれません。管理設定は最上位で、利用者側の設定でも --settings でも上書きできないと明記されています。日本語にならない原因が組織のポリシーにある場合、手元でできることはありません。

確かめる手段も用意されています。読み込まれたファイルは /status で見られ、どの管理ソースが効いているかもそこで分かります。指示ファイルが読まれたかどうかは /context で見て、メモリのファイルの一覧に出ているかを確かめます。設定を書いた覚えがあるのに動作が変わらないときは、値の書き方を疑う前にこの2つを見るほうが早く終わります。

もう1つ、書式そのものが原因の場合があります。設定はJSONなので、末尾のカンマや閉じ忘れが1つあれば、そのファイル全体が読み込まれません。公式のドキュメントにも壊れた設定ファイルを直す項目が立っています。設定が効かない理由を切り分けるページでは、何が実際に読み込まれたかを見る手段として /context、/doctor、/hooks、/mcp が挙げられています。手で編集した直後に動作が変わらないときは、値ではなく書式を先に疑うほうが早く終わります。

リストの扱いには例外があります。permissions.allow のような一覧を持つキーは、複数のファイルで設定した場合に片方が選ばれるのではなく結合されます。そのため、あるファイルが別のファイルの項目を消すことはありません。言語の設定は単一の値なので、こちらは上下関係のとおりに1つだけが効きます。

指示の側を日本語でそろえるなら、指示ファイルを使う

返答の言語とは別に、規約や手順そのものを日本語で渡したい場面があります。その保存先が CLAUDE.md です。公式の整理では、保存できる場所が4段あります。組織向けの管理ポリシーは、macOSでは /Library/Application Support/ClaudeCode/CLAUDE.md、LinuxとWSLでは /etc/claude-code/CLAUDE.md にあります。個人の設定は ~/.claude/CLAUDE.md で、すべてのプロジェクトに効きます。プロジェクトの指示は ./CLAUDE.md か ./.claude/CLAUDE.md で、ソース管理を通じてチームに共有されます。個人のプロジェクト固有の設定は ./CLAUDE.local.md に書き、除外の対象に加えます。

読み込みの順番は、広いスコープから具体的なスコープへ進みます。そのため、プロジェクトの指示は個人の指示より後にコンテキストへ現れます。作業ディレクトリより上の階層にあるファイルは起動時に読まれ、サブディレクトリの中のファイルは、そこのファイルを読むときに必要に応じて読まれます。

書き方には注意点があります。公式の説明は、これらを強制的な設定ではなくコンテキストとして扱うと明言しています。動作を止めたいなら、指示ではなく PreToolUse のhookを使う、という切り分けです。さらに、具体的で簡潔な指示のほうが従われやすいと書かれています。日本語で答えることを長い文章で念入りに頼むより、language のキーで指定して、指示ファイルには用語の統一のような具体的な決まりだけを書くほうが素直です。

初回の用意は自動化できます。/init を実行すると、コードベースを調べてビルドのコマンドやテストの手順、プロジェクトの規約を含んだファイルが作られます。すでに存在する場合は、上書きではなく改善の提案になります。

語調や出力の形まで決めるなら、出力スタイル

もう1段上に、outputStyle というキーがあります。公式の説明では、出力スタイルはClaudeの役割、語調、出力の形を変える保存された指示のまとまりで、組み込みのものと自分で書いたものを名前で指定します。組み込みには、作業の合間に教育的な説明を加えるものと、学習向けのものが挙げられています。

セッションの途中で変えた場合の挙動も決まっています。変更後は次のメッセージから新しいスタイルが使われます。バージョンによっては、/clear を実行した後かセッションを開始した後にしか反映されなかった時期があるため、古い記事の記述と食い違って見えることがあります。

日本語で使う文脈でこのキーが効くのは、訳語の揺れを抑えたいときです。返答の言語だけを指定した場合、専門用語をそのまま英語で出すか訳すかは場面によって揺れます。自分で出力スタイルを書き、用語の扱いや箇条書きの形まで決めておくと、出てくる文章の形が安定します。

公式のドキュメント自体が日本語で読める

設定名を英語で追いかける必要はありません。

Anthropicは公式ドキュメントの日本語版を正式に提供しており、code.claude.com/docs/ja/ から設定方法・トラブルシューティング・活用例が日本語で確認できます。 出典: digital-gorilla.co.jp

日本語版のページには、設定ファイルの一覧、キーごとのリファレンス、優先順位の例、効かないときの切り分けまで含まれています。設定の名前は英語のままですが、説明が日本語なので、キーの意味を推測で埋める必要がありません。この記事で挙げた性質も、すべて日本語のページに書かれています。

もう1つ、自動メモリという仕組みがあります。公式の比較では、指示ファイルは利用者が書くもの、自動メモリはClaudeが自分で書くもので、どちらも会話の開始時に読み込まれます。自動メモリは読み込まれる量が決まっており、先頭の200行または25KBまでです。日本語で長い経緯を書き溜めると、この上限に早く当たります。索引を短く保ち、詳細は別のファイルへ分ける形が相性がよくなります。

設定の確認とコードの確認が、別の窓に分かれる

日本語で使うための設定そのものは、ここまでのとおり数行で終わります。時間を食うのはその前後です。どのファイルに書くかを決めるためにホームディレクトリとプロジェクトの .claude の中身を見て、書いたら /status と /context で読まれたかを確かめ、動作が変わらなければもう一度ファイルを開きます。

工程を数えると、手を動かす回数より窓を切り替える回数のほうが多くなります。設定ファイルの場所を探す画面と、コマンドを打つ画面と、AIに聞く画面が別々だと、片方で見たパスをもう片方へ持ち込むだけで数秒かかります。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある状態なら、隠しフォルダの中身を一覧で確かめながら、同じ画面でコマンドを打ち、出力を読めます。

ターミナルを内蔵したファイル管理で何がどこまでできるのかはできることに一覧があり、標準のFinderや他のアプリとの違いは他のファイル管理との比較に整理されています。日本語以外の表示については対応言語、出先から自宅のMacの状態を確かめる使い方はiPhone・iPadから続きをが該当し、費用の考え方は料金、導入前に迷いやすい点はよくある質問にまとめられています。

日本語で使うための設定は、探せば1行で済みます。難しいのは言語の指定ではなく、その1行をどのファイルに書くと誰に効くのかを把握することです。ファイルの在り処が見えている状態で作業すると、この部分の迷いがそのまま減ります。

よくある質問

Claude Codeの返答を日本語にする最短の方法は何ですか?

設定ファイルに "language": "japanese" と書く方法です。このキーはどの設定ファイルでも指定でき、値をそのまま指示として渡す作りになっています。自分のマシン全体に効かせたいなら ~/.claude/settings.json、そのプロジェクトだけなら .claude/settings.local.json に書きます。値は検証されないため、綴りの間違いはエラーにならず、そのまま届きます。

設定したのに日本語で返ってきません。何を確かめればよいですか?

まず /status を実行して、どの設定ファイルが読み込まれているかを見ます。同じキーを別のファイルが設定している場合は、優先順位が高いほうが使われます。共有用のファイルは自分のファイルより上、コマンドラインの指定はさらに上、組織が配る管理設定は最上位です。管理設定で決まっている場合は、手元の設定では変えられません。

指示ファイルに「日本語で答えて」と書くのとキーの指定は、どちらがよいですか?

言語の指定はキーのほうが素直です。指示ファイルは強制的な設定ではなくコンテキストとして扱われるため、長い文章で頼むより短い指定のほうが安定します。指示ファイルには、用語の統一やコーディング規約のような具体的な決まりを書き、言語そのものはキーで決める分担が噛み合います。

用語が英語のままになったり訳されたりして揺れます。どうすれば安定しますか?

出力スタイルを使う方法があります。outputStyle は役割、語調、出力の形を決める指示のまとまりを名前で指定するキーで、自分で書いたものも指定できます。訳語の扱いや箇条書きの形をそこに書いておくと、出てくる文章の形がそろいます。セッション中に変えた場合は、次のメッセージから反映されます。

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