Claude DesktopのMCP設定|自分のフォルダを見せるまでの手順

claude desktop mcpで調べている人の多くは、設定ファイルに書く内容そのものは見つけたのに、書いたあとに何も起きずに止まっている。原因はほとんどの場合、書いた場所か、アプリの終わらせ方か、渡したパスの形のどれかだ。ここでは、設定ファイルの置き場所、フォルダを見せるサーバーの書き方、反映されないときに最初に見る点、記録から原因を絞る方法、そしてJSONを書かずに入れる道筋を順に整理する。

設定の前に揃えておくもの

必要なものは2つだ。1つはアプリ本体で、macOSとWindows向けに配られている。すでに入れている場合は、メニューバーのアプリ名のメニューから更新の確認を開いて、最新になっているか見ておく。古い版だと、後で出てくる画面の場所が違っていることがある。

もう1つは実行環境だ。ファイルを扱うサーバーをはじめ、多くのサーバーはNode.jsの上で動く。ターミナルで node --version と打って版が返るかを確かめる。返らなければ入っていない。公式の案内では、安定を優先して長期サポートの版が勧められている。

ここを飛ばして設定を書いても、アプリ側は「起動しようとして失敗した」という状態になるだけで、画面には何も出ない。準備が済んでいるかを先に確かめるほうが、後の切り分けが短くなる。

設定ファイルはどこにあるか

設定は1つのJSONのファイルに書く。置き場所は決まっている。

  • macOS: ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json
  • Windows: %APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json

自分で探して作るより、アプリから開くほうが確実だ。手順は少し分かりにくい場所にある。メニューバーのアプリ名のメニューから設定を開く。窓の中にあるアカウントの設定ではなく、画面のいちばん上の帯から開くほうだ。開いた設定の左側から開発者向けの欄を選び、設定ファイルを編集する釦を押す。

この操作は、ファイルが無ければ新しく作り、あれば既存のものを開く。つまり、置き場所を手で辿る必要がない。書いた内容が反映されないという相談の一定数は、似た名前の別のファイルに書いていたことが原因になる。

開いた設定ファイルは、アプリが起動するときに読み込まれる。起動中に書き換えても、その場では効かない。ここが次の節につながる。

フォルダを見せるサーバーを書き足す

手本として公式が挙げているのは、ファイルを扱うサーバーだ。設定の中身はこの形になる。

{
  "mcpServers": {
    "filesystem": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@modelcontextprotocol/server-filesystem",
        "/Users/username/Desktop",
        "/Users/username/Downloads"
      ]
    }
  }
}

読み方を分解すると、見るべき点が4つある。

  • filesystem の部分は、画面に出る呼び名だ。自分で分かる名前にしてよい
  • command に書くのは起動に使う命令で、この例ではNode.jsに付いてくる仕組みを指している
  • -y は、必要なものを取ってくるときの確認を省く指定だ
  • その後ろに並ぶのが、このサーバーに触らせるフォルダになる

username の部分は自分の利用者名に置き換える。並べるフォルダは増やせるが、ここで並べたフォルダだけが対象になる。逆に言えば、並べていない場所には手が届かない。

書き換えたら保存して、アプリを完全に終わらせてから起動し直す。読み込みは起動のときにしか行われないため、この段を飛ばすと何も変わらない。

反映されないときに最初に見る点

書いた内容が効かない場合、圧倒的に多いのが終わらせ方だ。次の指摘が実情をよく表している。

問題: 設定ファイル(claude_desktop_config.json)を編集した後、Claude for Desktopを通常の方法(×ボタンなど)で閉じても、アプリケーションが完全に終了せず、バックグラウンドで実行され続けることがあります。この状態では、設定変更が反映されません。 出典: iret.media

窓を閉じただけでは本体が残る。メニューから終了を選ぶ、あるいはアプリの切り替え画面から終わらせる。そのうえで起動し直すと、設定が読み込まれる。

終わらせ方が正しくても駄目な場合は、次の順で見る。

  • 設定ファイルの書式が崩れていないか。閉じ忘れた括弧、末尾の余分なカンマで読み込みが止まる
  • 書いたパスが絶対のパスになっているか。途中から書いた相対のパスでは通らない
  • 起動の命令をターミナルで直接打って動くか。ここで動かないなら設定の話ではない

3つめは切り分けの近道だ。設定に書いたのと同じ内容をターミナルで打ってみて、エラーが出るかを見る。手で動かないものが、アプリ経由で動くことはない。

つながったかを画面で確かめる

起動し直したら、入力欄の左下にある、ファイルや接続先を足すための表示を押す。そこから接続先の管理へ進むと、登録したサーバーが並ぶ。選ぶと、そのサーバーが差し出している道具の一覧が見える。

確かめるのは2点だ。まず一覧に名前が出ているか。次に、道具の数が0になっていないか。名前が出ていても道具が0なら、起動はしたが中身を返せていない状態になる。

実際に使えるかどうかの最後の確認は、具体的な作業を頼むことだ。公式が挙げている例は分かりやすい。詩を書いてデスクトップに保存させる、ダウンロードのフォルダにある仕事関係のファイルを挙げさせる、デスクトップの画像を新しいフォルダにまとめさせる、といった頼み方だ。

処理の前には承認を求められる。何をしようとしているのかがその場に出るので、内容を読んでから許可する。ここで断っても構わない。承認の仕組みがあるおかげで、渡したフォルダに対して勝手に消されるという事態を避けられる。

記録を開いて原因を絞る

画面の表示だけで悩むより、記録を開くほうが速い。macOSでは接続に関する記録が ~/Library/Logs/Claude に残る。中身は2種類ある。

  • mcp.log には、接続の全体的な動きと、繋がらなかったときの様子が書かれる
  • mcp-server-名前.log には、そのサーバー自身が吐いた文字が入る

2つめは注意が要る。手元で動くサーバーは、通常の説明も含めてこちら側に出す作りのものが多い。つまり、このファイルに文字が並んでいること自体は異常ではない。読むときは、止まった時刻の前後だけを見る。

記録に残る失敗の文は、たいてい具体的だ。指定したフォルダが見つからない、命令が見つからない、鍵が足りない。どれも設定側で直せる内容なので、推測で書き換える前に1回開く価値がある。

JSONを書かずに入れる方法

設定ファイルを触らずに済む道筋も用意されている。設定の中の拡張機能の欄から一覧を開くと、審査を通った道具が並び、押すだけで入る。鍵のような値が必要な場合も、入力欄が用意されているのでJSONを書く必要はない。

自分で作ったものや、配られたものを入れる場合は、同じ欄の詳細な設定から開発者向けの区画へ進み、拡張機能を入れる釦から .mcpb の形のファイルを選ぶ。手順に沿って進めば、依存するものの用意も含めて片付く。

入らない、入ったのに道具が出てこないという場合の見どころも整理されている。アプリが最新か、ファイルが壊れていないか、空き容量が足りているか。入ったのに道具が出てこないときは、アプリを起動し直して一覧を読み直させる。設定の欄に必須の項目が埋まっていないことも多い。

会社の単位で扱う場合は、管理する側の仕組みもある。使ってよいものを一覧で絞る、独自に作ったものを配って一斉に入れる、といった操作が用意されている。機械そのものに掛けた方針は、アプリの中の設定より強く効くため、社内の機械で一覧が空になる場合はそちらを先に見る。

渡すフォルダの決め方

最後に、安全側の決め事を1つ置いておきたい。手元で動くサーバーは、自分のアカウントの権限で動く。公式の注意書きも、自分が手で行える操作はすべて行えると明記している。つまり、自分が消せるファイルは、サーバーからも消せる。

だから渡すフォルダは、作業に必要な範囲に絞る。書類の全体ではなく、いま扱っている案件のフォルダだけを並べる。範囲を広げたくなったら、そのときに設定へ足せばよい。

もう1つの注意は、外の内容を読み込むサーバーとの組み合わせだ。ウェブページを読むサーバーを同時に有効にしていると、ページに書かれた文章がそのまま材料として入ってくる。ファイルを消せる権限と、外から文章が入る経路が同時に開いている状態は、できれば作らない。用途ごとに設定を分ける手もある。

  • 案件のフォルダだけを渡す設定を基本にする
  • 外の内容を読み込むサーバーは、必要なときだけ有効にする
  • 鍵が必要なサーバーは、鍵を設定ファイルに直接書かず、用意された入力欄から渡す

次に足すサーバーの選び方

ファイルを扱うサーバーが動いたら、次に何を足すかという話になる。おすすめの一覧を眺めて片端から入れると、道具の説明が場所を取り、かえって受け答えが鈍る。足す順番は、いま往復が一番多い作業から決めるのが効率がよい。

  • 画面の見た目を確かめる往復が多いなら、ブラウザを操作するサーバーから入れる
  • 文書や課題管理を参照しながら書くなら、提供元が公開している遠くにあるサーバーを使う。URLの登録だけで済む
  • データを見ながら直す作業が多いなら、データベースのサーバーを検討する。ただし本番の接続先ではなく、読み取り専用の利用者か手元の複製に繋ぐ

比べるときの軸は3つで足りる。手元で動くのか提供元のサーバーで動くのか、認証が要るのか、書き込みができるのか。書き込みができるものほど便利だが、間違った操作の影響も大きい。最初は読むだけの範囲で動かし、どの場面で呼ばれるかを見てから広げる。

1台足すたびに、道具の数と呼び出しの様子を見ておく。実際に呼ばれなかったサーバーは外す。台数を増やすことが目的になると、どれが効いているのか分からない状態になる。

ファイルとターミナルとAIの往復をどこで減らすか

設定が通ると、フォルダの中身を読ませたり、ファイルを作らせたりができるようになる。それでも残る動きがある。書き出されたファイルを確かめるためにフォルダを開き、別の場所を見に行き、ターミナルへ戻る。この往復はサーバーを増やしても減らない。

ここを縮める考え方として、ファイルの一覧とターミナルとAIを1つの窓に置く形がある。どの操作が窓を移らずに終わるのかはできることに整理されている。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にあると、渡したフォルダと出てきた結果を並べたまま確かめられる。Finderや他のファイル管理アプリとの違いは他のファイル管理との比較で見比べられる。

処理が長引いて席を離れることもある。外から様子を見る方法はiPhone・iPadから続きをにまとまっている。多言語の資料を扱う場合の表示は対応言語、費用の考え方は料金、細かい疑問はよくある質問で確かめられる。

進め方としては、フォルダを1つだけ渡す設定から始めるのがよい。道具の数が出て、承認の画面が出て、頼んだ作業が通る。ここまで確かめられたら、渡す範囲やサーバーの数は後から足せる。

よくある質問

設定ファイルを書き換えたのに反映されないのはなぜですか?

窓を閉じただけではアプリの本体が動き続けていることがあり、その状態では設定が読み込まれません。メニューから終了を選んで完全に終わらせ、起動し直してください。それでも変わらない場合は、書式の崩れ、相対のパスになっていないか、起動の命令が手元で動くかを順に確かめます。

設定ファイルはどこにありますか?

macOSでは ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json です。手で探すよりも、メニューバーのアプリ名のメニューから設定を開き、開発者向けの欄にある編集の釦から開くほうが確実です。ファイルが無い場合は、その操作で新しく作られます。

JSONを書かずにMCPサーバーを入れられますか?

設定の中の拡張機能の欄から一覧を開き、審査を通った道具を押すだけで入れられます。鍵が必要な場合も入力欄が用意されています。自分で作ったものや配られたものは、詳細な設定にある開発者向けの区画から、.mcpb の形のファイルを選んで入れます。

フォルダを渡すと、勝手にファイルを消される心配はありませんか?

処理の前に承認を求められるため、内容を読んでから断ることができます。ただし、手元で動くサーバーは自分のアカウントの権限で動くので、自分が消せるファイルは対象になります。渡すフォルダは、いま扱っている案件の範囲に絞っておくのが安全です。

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