Cursor VSCode 違い|同じ土台で何が違い、乗り換えをどう決めるか

VS Codeで毎日仕事をしていて、周りからCursorの名前を聞く機会が増えてきた。見た目はほとんど同じなのに、何が違うのか。いまの環境を捨ててまで移る価値があるのか。「cursor vscode 違い」で調べる人が知りたいのは、機能の一覧よりも、この判断の材料だろう。この記事では、公式に書かれている事実だけを使って、2つのエディタの違いを4つの観点で並べ、乗り換えるかどうかをどう決めるかを整理する。

土台は同じVS Code、違いはその上に載っているもの

最初に押さえておきたいのは、CursorがVS Codeのソースコードをもとに作られているという点だ。公式の移行ガイドには、CursorはVS Codeのコードベースの上に作られており、慣れた編集環境を保ったままAIの機能に力を注いでいると書かれている。メニューの並び、コマンドパレット、設定の書き方、既定のキーボードショートカットは、ほぼそのまま共通している。

そのため、2つのエディタの違いは「別の道具」というより「同じ道具にどんな部品を足したか」の違いと考えるほうが正確だ。VS Codeは、AIの機能を拡張機能として後から足す形をとっている。代表的なのがGitHub Copilotだ。Cursorは、AIの機能をエディタそのものに組み込み、画面の配置もそれに合わせて変えている。

たとえばCursorでは、左端のアクティビティバーが横向きになっている。公式ドキュメントは、AIとの会話の画面に場所を割くためだと説明している。縦に戻す設定も用意されている。

もう1つ知っておきたいのが、もとになっているVS Codeの版だ。公式の移行ガイドによると、Cursorは定期的に最新のVS Codeに追従しているが、安定のためにやや古い版をもとにしていることが多い。VS Codeの新機能が出た直後は、Cursorにはまだ入っていない、ということが起きる。

違い1:拡張機能の入手先

実務で最初に影響が出るのは、拡張機能だ。VS CodeはMicrosoftが運営するVS Code Marketplaceから拡張機能を入れる。一方でCursorは、Open VSXという別の登録先を使っている。

公式ヘルプによると、人気のある拡張機能の多くはOpen VSXにもあるが、Marketplaceにしかないものもある。そうした拡張機能のなかには、Cursorの開発元が代わりに用意した版に置き換えられているものもある。また、同じ名前の拡張機能でも、Open VSXでは公開者や中身が違う場合があるため、公式ヘルプは信頼できる公開者から入れるよう注意を促している。

Cursorは拡張機能の検索とダウンロードを自社の中継を通して行い、配布の前にマルウェアの自動検査をかけている。チームで使う場合は、公開から一定の時間が経つまで更新を待たせる設定や、許可した公開者のものだけを入れさせる設定も用意されている。

乗り換えを考えるときは、いま使っている拡張機能を書き出して、Open VSXにあるかどうかを1つずつ確かめるのが確実な手順だ。業務で欠かせない拡張機能が1つでも欠けていれば、それだけで判断が変わる。

違い2:AIの機能の組み込み方

AIの機能の違いは、何ができるかより、どこに組み込まれているかにある。

Cursorでは、書きかけのコードの続きを示すTab、選んだ部分を書き換えるインライン編集、フォルダ全体を相手に作業するAgentが、エディタの標準の機能として入っている。Agentには、書き換えずに質問に答えるAsk、先に計画を作って承認を待つPlanといったモードもある。ルールの仕組みで、プロジェクトごとの決まりごとをAIに覚えさせることもできる。

VS Codeでは、GitHub Copilotを入れることで、補完、チャット、エージェントとしての作業が使えるようになる。GitHubの料金ページによると、無料のプランでもエージェントのモードが使え、有料のプランでは他社のエージェントを呼び出す機能も案内されている。

つまり、どちらを選んでもAIに補完させ、会話し、ファイルを書き換えさせることはできる。違いは、エディタとAIを1つの会社がまとめて作っているか、エディタと拡張機能を組み合わせているかだ。前者は画面や操作の一体感を、後者はエディタを変えずにAIの部分だけを選べる柔軟さを取っている。

使い勝手の差が出やすいのは、範囲の広い作業を頼んだときだ。Cursorでは、Agentがフォルダを検索し、複数のファイルを書き換え、テストの実行まで進めたうえで、結果を差分として並べる。会話の過去のメッセージからその時点の状態に戻す機能も用意されている。頼む前にどこまで任せるかを決めておけば、戻す作業も小さく済む。

どちらの形が合うかは、使う人の事情で変わる。会社の方針でVS Codeが指定されているなら、Copilotを足すのが現実的だ。エディタを自由に選べて、AIとの作業が中心になっているなら、Cursorを試す価値がある。

違い3:料金の組み立て方

VS Codeそのものは無料で使える。AIの機能を足す場合は、GitHub Copilotの料金がかかる。Cursorはエディタは無料で入れられ、AIの利用量に応じてプランを選ぶ。2026年9月時点で、それぞれの公式の料金ページに載っている月額は次の通りだ。

プラン Cursor GitHub Copilot
無料 Hobby 0ドル Free 0ドル
個人の入り口 Pro 20ドル Pro 10ドル
個人の上位 Pro+ 60ドル Pro+ 39ドル
個人の最上位 Ultra 200ドル Max 100ドル

月額だけを見ると、個人の入り口のプランではCopilotが10ドル、Cursorが20ドルになる。ただし、どちらのプランにも含まれる利用量の枠があり、使えるモデルや枠を超えたときの扱いも違う。月額の差がそのまま使える量の差になるとは限らないため、同じ作業を1週間続けたときに枠のどこまで使うかで比べるほうが実態に近い。Cursorの料金ページには、表示価格は税抜きだと明記されている。

チームで入れる場合、Cursorは1人あたり月40ドルのTeamsプランがあり、管理画面での請求の一元化やシングルサインオンが含まれる。社内の決裁では、個人のプランの月額ではなく、この組織向けのプランで比べる必要がある。

違い4:乗り換えにかかる手間

乗り換えの手間は、かなり小さく作られている。公式ヘルプによると、Cursorの設定を開き、GeneralのAccountにあるVS Code Importのボタンを押すと、拡張機能、テーマ、設定、キーバインドがまとめて取り込まれる。複数のMacの間で移す場合や、取り込む中身を選びたい場合は、VS Codeからプロファイルを書き出して、Cursorで読み込む方法も案内されている。

大事なのは、両方を並べておけるという点だ。

はい。別々のアプリケーションとして動作するため、同じプロジェクトで両方を使用できます。 出典: cursor.com

同じフォルダをVS CodeとCursorの両方で開けるので、いきなり全部を移す必要はない。1つのプロジェクトだけCursorで開き、残りはVS Codeのまま、という試し方ができる。ターミナルから開く癖がある人は、VS Codeのcodeコマンドと同じように、Cursorにもcursorコマンドを登録できる。

対応するmacOSの版も確かめておきたい。Cursorの公式ドキュメントはmacOS 12以降に対応すると書いている。VS Codeの公式ドキュメントは、Appleがセキュリティの更新を出しているmacOSの版、通常は最新とその前の2つの版に対応するとしている。

会社で使うときに見るところ

個人で試すぶんには好みで決めてよいが、会社のコードを扱うなら、情報の扱いを先に確かめておきたい。

Cursorには、コードを学習に使わせないためのプライバシーモードがある。料金ページの質問欄には、設定またはチームの管理者が有効にでき、有効にするとコードのデータが学習に使われないことを保証すると書かれている。読ませたくないファイルは、フォルダの一番上に.cursorignoreを置いて指定できる。書き方は.gitignoreと同じだ。ただし公式の説明には、Agentがターミナルで実行するコマンドやMCPのツールには、この指定が効かないと明記されている。認証情報は作業フォルダの外に置くのが確実だ。

組織で入れる場合の管理の仕組みも、どちらにも用意されている。Cursorの料金ページによると、Teamsのプランには請求の一元化、管理画面での利用状況の把握、チーム全体のプライバシーモード、シングルサインオンが含まれる。Enterpriseのプランでは、利用できるモデルやMCPの制限、監査ログ、SCIMでの席の管理などが加わる。GitHub Copilotも組織向けのプランで管理の機能を提供しており、どちらを選ぶにしても、社内の情報の扱いの決まりと突き合わせる作業は避けられない。

もう1つ、会社で使うなら決めておきたいのが、AIにターミナルのコマンドをどこまで任せるかだ。Cursorでは設定のAgentsにあるApprovals & Executionで、自動で判定する形、許可したコマンドだけを走らせる形、すべてを確認なしで走らせる形から選べる。チームで使うなら、この設定をどれにそろえるかを最初に決めておくと、人によって挙動が違うという混乱を避けられる。

乗り換えるかどうかの決め方

ここまでの4つの違いを踏まえると、判断は次の順で進めると迷いが少ない。

  • いま使っている拡張機能がOpen VSXにそろっているかを確かめる
  • 会社のルールで、使ってよいエディタやAIの道具が決められていないかを確かめる
  • 1つのプロジェクトで1週間、Cursorの無料のHobbyを使ってみる
  • その1週間で、AIに頼んだ回数と、枠の上限に当たったかを記録する

最後の記録が、料金の比較に直結する。1日に何回かしかAIを使わないなら、VS Codeに無料のCopilotを足すだけで足りる場合がある。1日の大半をAIとの作業に使っているなら、エディタとAIが一体になっている利点が効いてくる。

どちらを選んでも、見落としやすいのがエディタの外の作業だ。資料をFinderで探してフォルダに移し、ターミナルでAIのエージェントを動かし、書き出されたファイルを確かめる、という往復は、どちらのエディタを選んでも残る。エディタの比較で決着がつかないときは、この往復がどれくらいあるかも数えてみるとよい。

Finderの代わりになるファイル管理アプリのなかには、フォルダの一覧と、そのフォルダで開いたターミナルを1つの窓にまとめるものもある。できることでは、フォルダごとにターミナルを持ち、そこでAIに作業を頼む仕組みが紹介されている。Finderや他のファイル管理アプリとの違いは他のファイル管理との比較に、費用の条件は料金にまとまっている。エディタはVS CodeかCursorのどちらかに決め、エディタの外の往復は別の道具で減らす、という分け方も選択肢に入る。

よくある質問

CursorとVS Codeは同時に入れておいても大丈夫ですか?

大丈夫です。2つは別々のアプリとして動くので、同じフォルダを交互に開くこともできます。1つのプロジェクトだけCursorで試し、ほかはVS Codeのまま使う、という移り方ができます。設定の取り込みもCursor側のボタン1つで済みます。

VS Codeの拡張機能はCursorでもすべて使えますか?

すべてではありません。CursorはVS Code Marketplaceではなく、Open VSXという別の登録先から拡張機能を入れます。人気の拡張機能の多くはそろっていますが、Marketplaceにしかないものもあります。乗り換える前に、業務で欠かせない拡張機能がOpen VSXにあるかを確かめてください。

料金はCursorとVS CodeにCopilotを足した場合とで、どちらが安いですか?

月額だけなら、個人の入り口のプランはCopilot Proが月10ドル、Cursor Proが月20ドルです。ただし含まれる利用量や使えるモデルが違うため、月額の差がそのまま使える量の差にはなりません。同じ作業を1週間続けて、それぞれの枠をどこまで使うかで比べるのが確実です。

CursorはVS Codeの新しい機能にすぐ対応しますか?

公式の説明では、Cursorは定期的に最新のVS Codeに追従していますが、安定のためにやや古い版をもとにしていることが多いとされています。VS Codeで新しい機能が出た直後は、Cursorにはまだ入っていないことがあります。新機能をすぐに使いたい場合は、VS Codeを並べて残しておくと困りません。

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