Cursor 日本語化の手順|画面の日本語化とAIに日本語で答えさせる設定
Cursorを入れた直後は、メニューも設定画面も英語で表示される。「cursor 日本語化」で調べる人がつまずくのは、多くの場合、日本語化が2つの別々の作業だと知らないまま手を動かしている点だ。1つはメニューや設定画面の表示を日本語にする作業、もう1つはAIの回答を日本語にそろえる作業で、片方を済ませても、もう片方は変わらない。この記事では、2つを順番に分けて、それぞれの手順と、うまくいかないときにどこを確かめればよいかを並べる。
日本語化は「画面」と「AIの回答」の2段階に分かれる
まず全体の形を押さえておきたい。CursorはVS Codeをもとに作られたエディタで、画面の表示言語の仕組みもVS Codeと同じものを使っている。メニューやコマンドの名前を日本語にするには、日本語の言語パックという拡張機能を入れて、表示言語を切り替える。ここまでがVS Codeと共通の部分だ。
一方で、AIの回答の言語は、画面の表示言語とは連動しない。画面を日本語にしても、AIは読み込んだコードやコメントが英語であれば英語で答えてくることがある。こちらはCursor独自の「ルール」という仕組みで、回答の言語を指定する。
この2段階を混同すると、次のような行き違いが起きる。
- 言語パックを入れたのに、AIが英語で答えるので日本語化に失敗したと思い込む
- ルールに日本語で答えるよう書いたのに、メニューが英語のままで困る
- 両方を設定したのに、一部のメニューだけ英語が残っていて不安になる
3つ目は不具合ではなく、Cursorが独自に足した画面、たとえばAgentやルールの設定まわりには言語パックの翻訳が及ばないことがあるためだ。言語パックが訳しているのは、VS Codeから引き継いだ部分のメニューやメッセージだと考えておくと、英語が残っても慌てずに済む。
作業時間の目安は、画面の日本語化が5分ほど、AIの回答の日本語化が同じく数分だ。どちらも一度設定すれば、次からは開くたびに設定し直す必要はない。
画面を日本語にする手順
画面の日本語化は、言語パックを入れて表示言語を選び、再起動するという流れになる。
- Cmd + Shift + Xで拡張機能の画面を開く
- 検索欄に「Japanese Language Pack」と入力する
- 公開者がMicrosoft(MS-CEINTL)のものを選んでインストールする
- Cmd + Shift + Pでコマンドパレットを開き、「Configure Display Language」と入力して選ぶ
- 一覧から日本語(ja)を選ぶ
- 再起動を求められたら再起動する
Cursorは拡張機能の入手先として、VS Code Marketplaceではなく Open VSX を使っている。日本語の言語パックはOpen VSXにも公開されており、2026年9月時点で登録されている版は1.131.0だ。公開者の欄を確かめて、Microsoftの翻訳チームのものを選ぶ。同じような名前で別の人が公開した拡張機能が混じることがあるため、公開者を見ずに一番上のものを入れるのは避けたい。
表示言語の選択は、ユーザーのホームフォルダにある.cursorフォルダのargv.jsonに書き込まれる。中を開くと "locale": "ja" という行が入っているはずだ。表示を英語に戻したいときは、同じコマンドで英語を選び直すか、この行を"en"に書き換えて再起動する。
画面の日本語化がどこまで効くかは、人によって評価が分かれる。英語のメニューに慣れている人は、ネット上の解説記事と表記がずれるのを嫌って、あえて英語のまま使うこともある。検索したときに見つかる情報は英語のメニュー名で書かれていることが多いので、困ったときにどちらの言葉で探すかも考えて決めるとよい。
AIの回答を日本語にそろえる3つの置き場所
AIの回答を日本語にしたいときは、ルールに「日本語で答える」と書いておく。Cursorのルールには置き場所がいくつかあり、どこに書くかで効く範囲が変わる。
UI を日本語にしても、AI の回答は英語で返ってくることがあります。これを根本的に解決するには、プロジェクトルールで言語を明示するのが最も確実です。 出典: fixit.co.jp
公式ドキュメントに沿って、置き場所を3つに分けて整理する。
| 置き場所 | 効く範囲 | 同期 |
|---|---|---|
| ユーザールール(設定のCustomize) | すべてのプロジェクト | Cursorのアカウントで同期される |
| プロジェクトルール(.cursor/rules/) | そのフォルダだけ | gitで共有できる |
| AGENTS.md(フォルダの一番上) | そのフォルダだけ | gitで共有できる |
1人で使っていて、どのプロジェクトでも日本語で答えてほしいなら、ユーザールールに書くのが手早い。サイドバーのCustomizeを開き、「回答はすべて日本語で書く。コードの識別子は英語のままにする」のように1行足せばよい。公式ヘルプによると、ユーザールールはCursorのアカウントと同期されるので、別のMacでサインインしても同じ設定が効く。
チームで使っている場合は、プロジェクトルールかAGENTS.mdに書く。フォルダの中に置いたファイルはgitでほかの人にも共有されるので、全員のAIが日本語で答えるようにそろえられる。
プロジェクトルールを書くときの決まりごと
プロジェクトルールには、公式ドキュメントに明記された決まりがいくつかある。ここを外すと、ファイルを置いたのに効かないという状態になる。
1つ目は拡張子だ。.cursor/rules/の中に置くルールのファイルは、拡張子を.mdcにする必要がある。公式ドキュメントには、同じ場所に置いた.mdのファイルはルールとして読まれないと書かれている。拡張子を気にせず普通のMarkdownで書きたい場合は、フォルダの一番上にAGENTS.mdを置く方法が用意されている。
2つ目は、いつ適用するかの指定だ。ルールのファイルには、すべての会話に含める、AIが関係すると判断したときだけ含める、特定のファイルを扱うときだけ含める、@で呼んだときだけ含める、という4つの選び方がある。言語の指定はどの会話にも効いてほしいので、すべての会話に含める設定にする。コマンドパレットで「New Cursor Rule」を選ぶと、この選択肢が出てくる。
3つ目は、複数のルールがぶつかったときの順番だ。公式ドキュメントによると、チームのルール、プロジェクトのルール、ユーザーのルールの順に優先される。ユーザールールに日本語と書いても、プロジェクトのルールに英語で答えるよう書かれていれば、そちらが勝つ。
ネット上の古い解説では、フォルダの一番上に.cursorrulesというファイルを置く方法が紹介されていることがある。いま新しく設定するなら、.cursor/rules/かAGENTS.mdを使うほうが、公式の説明と食い違わずに済む。
ルールには言語のほかに、コミットメッセージやコードのコメントの言語も書いておける。「コミットメッセージは日本語で、1行目は50字以内」のように書けば、AIがコミットを作るときにもその指定が効く。
日本語にならないときに確かめる順番
設定したのに日本語にならないときは、画面とAIのどちらが問題かを先に切り分ける。
画面が英語のままの場合は、次の順に確かめる。
- 拡張機能の一覧で、Japanese Language Packが有効になっているか
- コマンドパレットのConfigure Display Languageで、日本語が選ばれているか
- 切り替えのあと、Cursorを一度終了して起動し直したか
公式の移行ガイドには、Cursorは安定のためにVS Codeより少し古い版をもとにすることが多いと書かれている。言語パックの版がCursorのもとになっているVS Codeの版より新しすぎると、入れても翻訳が当たらない部分が出ることがある。その場合は、拡張機能の画面で別の版を選んで入れ直すと解消することがある。
AIが英語で答える場合は、次の点を見る。
- ルールのファイルの拡張子が.mdcになっているか
- 適用のしかたが、すべての会話に含める設定になっているか
- プロジェクト側に、英語を指定するルールが入っていないか
それでも英語が混じる場合は、依頼文の最後に「日本語で」と一言添えるだけで直ることが多い。読み込ませたコードやエラーメッセージが英語だと、AIがそちらに引きずられるためだ。ルールは下地、依頼文の一言は仕上げ、と分けて考えると扱いやすい。
日本語のファイルを開いたときの文字化けとファイル名
画面とAIの回答を日本語にしたあとで、もう1つ出てきやすいのが、日本語を含むファイルそのものの扱いだ。ここは言語パックやルールとは別の設定になる。
古い業務システムから書き出したCSVや、Windowsで作られたテキストファイルは、文字コードがShift_JISになっていることがある。CursorはVS Codeと同じく、ファイルを既定でUTF-8として読むので、こうしたファイルを開くと文字化けして見える。画面右下の文字コードの表示(UTF-8と出ている部分)を押すと、「エンコード付きで再度開く」を選べるので、そこでShift_JISを選ぶと正しく表示される。いつも同じ種類のファイルを扱うなら、設定でfiles.autoGuessEncodingを有効にすると、開くときに文字コードを推測させられる。
文字化けしたファイルをそのままAIに渡すと、AIも崩れた文字を読むことになる。表の見出しが読めないまま集計を頼めば、結果もずれる。AIにファイルを読ませる前に、画面で正しく表示されているかを一度確かめるだけで、この種の食い違いは防げる。
ファイル名に日本語が入っている場合も注意がいる。gitの既定の設定では、日本語のファイル名が「\343\201\202」のような記号の並びで表示されることがある。ターミナルで git config --global core.quotepath false を一度実行しておくと、git statusの結果に日本語のファイル名がそのまま出るようになる。AIがターミナルでgitを動かしたときの出力も読みやすくなるので、日本語のファイル名を扱うなら先に済ませておきたい設定だ。
日本語化のあとに残る、窓を行き来する手間
画面とAIの回答を日本語にそろえると、Cursorの中での作業はずいぶん楽になる。一方で、Macでの仕事はエディタの中だけで完結しないことが多い。資料はFinderで探し、AIのエージェントはターミナルで動かし、結果をまたFinderで確かめる、という往復が残る。日本語化で片付くのは言葉の壁であって、窓の間を行き来する手間はそのまま残る。
この往復が多いと感じるなら、エディタではなくファイル管理の側を見直す方法もある。Finderの代わりになるファイル管理アプリのなかには、フォルダの一覧と、そのフォルダで開いたターミナルを1つの窓に並べるものがある。できることのページでは、フォルダごとにターミナルを持ち、そこでAIに作業を頼む仕組みが紹介されている。画面の言語については対応言語で、日本語を含めてどの言語で表示できるかが一覧になっている。
ほかの道具とどう違うかは他のファイル管理との比較にまとまっており、気になる点はよくある質問で確かめられる。まずはCursorの日本語化を済ませ、そのうえで1日の作業のなかで、どの窓とどの窓の間を何回行き来しているかを数えてみると、次に手を入れる場所が見えてくる。
よくある質問
Cursorの日本語化は無料でできますか?
無料でできます。Japanese Language Packは無料の拡張機能で、Cursorの無料のHobbyプランでも入れられます。AIの回答を日本語にするルールの設定も、プランに関係なく使えます。有料プランが必要になるのは、AIへの依頼回数の上限を広げたいときです。
日本語の言語パックを入れたのに、一部のメニューが英語のままなのはなぜですか?
言語パックが訳しているのは、VS Codeから引き継いだ部分のメニューやメッセージが中心です。AgentやルールなどCursorが独自に足した画面には、翻訳が及ばない部分があります。すべてが日本語にならなくても、言語パックが有効になっていれば設定は正しく効いています。
画面を英語に戻したくなったら、どうすればいいですか?
コマンドパレットでConfigure Display Languageを選び、英語(en)を選んで再起動します。ホームフォルダの.cursorフォルダにあるargv.jsonのlocaleの行を書き換えて再起動しても戻せます。言語パックを削除する必要はありません。
AIにコミットメッセージも日本語で書かせるにはどうすればいいですか?
ユーザールールかプロジェクトルールに、コミットメッセージを日本語で書くよう指定します。たとえば「コミットメッセージは日本語で書き、1行目は50字以内にする」と書いておくと、AIがコミットを作るときにその指定が効きます。チームで共有したい場合は.cursor/rules/かAGENTS.mdに書きます。