Cursor Macの入れ方とフォルダの開き方|ターミナルから開くまで

「cursor mac」で調べている人の多くは、入れ方そのものより、その先で手が止まっている。ダウンロードは済んだのに、どのフォルダを開けばAIが正しく読んでくれるのか分からない。ターミナルで作業していたフォルダを、そのままCursorで開く方法が分からない。VS Codeで積み上げた設定を捨てたくない。この記事では、MacにCursorを入れてから、普段使っているフォルダで最初の変更を確かめるまでの道筋を、公式のドキュメントに書かれている内容をもとに順番に並べる。

MacでCursorを動かす前に確かめる3つのこと

最初に確かめるのは、macOSの版、チップの種類、アカウントの3つだけでよい。公式のクイックスタートには、対応するのはmacOS 12(Monterey)以降で、Apple SiliconとIntelの両方に対応すると書かれている。2026年9月時点のダウンロードページでは、Mac向けにARM64版、x64版、Universal版の3種類が並んでいる。

どれを選ぶかは、Macのチップで決まる。画面左上のアップルメニューから「このMacについて」を開き、チップの欄にApple M1やM2のような名前が出ていればARM64版、Intelと出ていればx64版を選ぶ。どちらか判断がつかない、あるいは複数のMacに同じファイルを配りたい場合はUniversal版を選べば両方で動く。Universal版は2つの版を1つにまとめたものなので、ファイルは大きくなる。

アカウントも必要になる。公式のインストール手順は、インストール前に必要なものとしてCursorのアカウントを挙げている。無料のHobbyプランで登録でき、クレジットカードの登録は求められない。会社のMacで使う場合は、ここで個人のメールアドレスで登録してよいのか、会社のTeamsプランに入るのかを先に確かめておくと、あとでアカウントを移し替える手間が減る。

もう1つ見落としやすいのが、Macの空き容量と、作業するフォルダの置き場所だ。CursorはフォルダのなかのファイルをAIが検索できるように読み込むので、外付けドライブやネットワーク上の共有フォルダを開くと、読み込みに時間がかかることがある。最初の練習は、内蔵ディスクにある小さめのフォルダで始めるのが無難だ。

ダウンロードからサインインまでの手順

入れ方そのものは、ほかのMacアプリとほとんど変わらない。公式のヘルプに書かれている流れは次の通りだ。

  • cursor.comのダウンロードページを開き、macOS用のボタンを押す
  • ダウンロードしたファイルを開き、Cursorのアイコンをアプリケーションフォルダにドラッグする
  • アプリケーションフォルダからCursorを起動する
  • 求められたらCursorのアカウントでサインインする

公式ヘルプは、この一連の作業を5分以内で終わるものとして案内している。

5分以内にCursorを使い始められます。 出典: cursor.com

初回の起動では、macOSが「インターネットからダウンロードされたアプリケーションです。開いてもよろしいですか」と確認してくる。これはダウンロードしたアプリを初めて開くときにmacOSが出す確認で、開くを選べばよい。ダウンロードフォルダにあるディスクイメージから直接起動してしまうと、次回からアプリケーションフォルダに見当たらないという事態になるので、ドラッグで移してから起動する。

サインインを済ませると、最初の画面でフォルダを選ぶように促される。ここで何を選ぶかが、そのあとの使い勝手を大きく左右する。次の節で、その選び方を詳しく見る。

フォルダの開き方で、AIが読む範囲が決まる

Cursorでは、開いたフォルダがそのままAIの作業範囲になる。公式の案内では、メニューのファイルから「フォルダーを開く」を選んでプロジェクトのフォルダを指定する。開いたあとにCmd + IでAgentの画面を開き、コードベースの説明を頼むと、AIがフォルダの中を検索して全体の構成を要約する。

ここで起きやすい失敗が2つある。1つはホームフォルダや書類フォルダをまるごと開いてしまうことだ。範囲が広すぎると、関係のないファイルまで検索の対象に入り、AIの答えがぼやける。もう1つは、逆に狭すぎるフォルダを開いてしまうことだ。たとえばsrcフォルダだけを開くと、設定ファイルやテストが範囲の外に出てしまい、AIはテストを走らせる方法を見つけられない。

目安は、gitのリポジトリの一番上、つまり.gitフォルダがある階層を開くことだ。コード以外の資料、たとえば議事録や原稿のフォルダをAIに読ませたいときも考え方は同じで、関係する資料がすべて入っていて、それ以外はなるべく入っていない階層を選ぶ。

読ませたくないファイルがフォルダの中にある場合は、フォルダの一番上に.cursorignoreというファイルを置く。書き方は.gitignoreと同じで、ここに書いたファイルはAgentやTabからの読み込みが止まる。ただし公式の説明には、Agentがターミナルで実行するコマンドやMCPのツールは、この指定では止められないと明記されている。認証情報のように触れさせたくないものは、そもそも作業フォルダの外に置くのが確実だ。

ターミナルからcursorコマンドで開く

普段ターミナルで作業している人にとって、いちばん手間が減るのがこの設定だ。CursorにはVS Codeと同じように、ターミナルから今いるフォルダを開くためのコマンドを登録する機能がある。

手順は次の通り。

  • Cursorを起動し、Cmd + Shift + Pでコマンドパレットを開く
  • 「Shell Command: Install 'cursor' command」を探して実行する
  • ターミナルを開き直し、作業しているフォルダでcursor .と打つ

これで、ターミナルで開いているフォルダがそのままCursorの窓で開く。cdで移動した先を、Finderで探し直す必要がなくなる。コマンドの実体は/usr/local/binに置かれるので、うまく動かないときはwhich cursorで場所が見つかるかを確かめる。

エディタとは別に、Cursorには端末の中だけで動くCLIも用意されている。公式ドキュメントでは、curl https://cursor.com/install -fsS | bash で入れて、agentというコマンドでAIと対話する形が案内されている。エディタを開かずにターミナルだけで完結させたい人は、こちらを使う手もある。エディタのcursorコマンドと、AIを呼び出すagentコマンドは別物なので、名前を混同しないように注意したい。

VS Codeの設定と拡張機能を引き継ぐ

MacでVS Codeを使ってきた人は、設定を一から作り直す必要はない。公式ヘルプによると、Cursorの設定をCmd + Shift + Jで開き、GeneralのAccountにあるVS Code Importのボタンを押すと、拡張機能、テーマ、設定、キーバインドがまとめて取り込まれる。

気をつけたいのは拡張機能の入手先だ。CursorはVS Code MarketplaceではなくOpen VSXという別の登録先を使っている。人気のある拡張機能の多くはOpen VSXにもあるが、すべてが揃っているわけではなく、同じ名前でも公開者が違う場合がある。取り込み後に、普段使っている拡張機能が正しい公開者のものかどうかを拡張機能の画面で確かめておくと安心だ。

キーボードショートカットは、VS Codeと同じ既定のものがそのまま使える。独自に割り当てたキーも、設定を取り込めば引き継がれる。CursorとVS Codeは別のアプリとして動くので、両方を入れておいて、同じフォルダを交互に開くこともできる。いきなり乗り換えずに、1つのプロジェクトだけCursorで試す、という始め方ができる。

画面の見た目で戸惑う点もある。Cursorは左端のアクティビティバーを横向きにしている。縦向きに戻したい場合は、設定でworkbench.activityBar.orientationを探して変更する。

最初の1週間でつまずきやすいところ

入れて開いたあと、最初に戸惑うのはAIが勝手にファイルを書き換える場面だ。Agentは頼まれた作業のためにファイルを編集し、その結果は差分として表示される。公式のクイックスタートは、変更が終わったら差分を読み、プロジェクトで普段使っているテストや型チェックを走らせるようAIに頼む流れを勧めている。差分を読まずに次の依頼を重ねると、どこで何が変わったかを追えなくなる。

ターミナルのコマンドをAIが実行する場面にも決まりがある。設定のAgentsにあるApprovals & Executionで、実行のしかたを選べる。公式ヘルプによると、Cursor 3.6以降は自動で判定するAuto-reviewが既定で、許可したコマンドだけを走らせるAllowlistや、すべてを確認なしで走らせる設定も選べる。慣れないうちは既定のままにしておき、何が実行されたかを毎回目で追うほうが安全だ。

料金も最初に把握しておきたい。公式の料金ページでは、無料のHobby、月20ドルのPro、月60ドルのPro+、月200ドルのUltraが並んでいる。価格は税抜きの表示だ。Hobbyでも主な機能は使えるが、Agentへの依頼回数には上限がある。1週間ほど無料で使い、上限に当たる頻度を見てから有料に移るかを決めても遅くはない。

コードを学習に使われたくない場合は、プライバシーモードを確かめる。料金ページの質問欄には、次のように書かれている。

プライバシーモードは、Settings またはチーム管理者によって有効にできます。有効にすると、コードデータが当社または当社のモデルプロバイダーによる学習に使用されないことを保証します。 出典: cursor.com

フォルダとターミナルとAIを行き来する手間を数える

Cursorを入れると、エディタの中にAIとターミナルがそろう。一方で、Macでの仕事はコードのフォルダだけでは終わらない。素材は外付けドライブ、資料は書類フォルダ、書き出したファイルはダウンロードフォルダにあり、それを探すためにFinderを開き、ターミナルに戻り、Cursorに戻る、という往復が1日に何十回も起きる。

この往復がどこで起きているかを一度数えてみると、次に何を変えるべきかが見えてくる。コードを書いている時間が長いなら、Cursorの中で完結させる設定を詰めるのが先だ。前の節のcursorコマンドとVS Codeの取り込みで、多くの往復は減る。一方で、ファイルを探して並べ替え、ターミナルでAIに処理させる時間のほうが長いなら、エディタではなくファイル管理の側を見直したほうが効く。

ファイル管理の道具の側から、この問題に取り組んでいるものもある。Finderの代わりになるファイル管理アプリで、左にフォルダ、右にそのフォルダで開いたターミナルを並べ、そこでAIのエージェントを動かす形だ。できることのページでは、離れた場所にあるフォルダを1つのプロジェクトの下にまとめ、フォルダごとにターミナルを持つ仕組みが紹介されている。外出先から自宅のMacのターミナルを見る使い方は、iPhone・iPadから続きをで説明されている。

既存の道具との違いを確かめたい場合は、他のファイル管理との比較が参考になる。Finderや他のファイル管理アプリと、どこが同じでどこが違うのかを並べている。費用が気になる場合は料金のページに条件がまとまっている。

Cursorでコードを書き、ファイルの整理と端末での作業は別の道具に任せる、という分け方もある。まずは1週間、どの窓とどの窓の間を何回行き来したかを意識して過ごし、いちばん多い往復から減らしていくのが、道具選びで失敗しない順番だ。

よくある質問

Apple SiliconのMacとIntelのMacで、どのCursorを選べばいいですか?

アップルメニューの「このMacについて」でチップを確かめ、M1やM2のようなApple Siliconなら公式ダウンロードページのARM64版、Intelならx64版を選びます。判断がつかない場合や複数のMacで使う場合は、両方で動くUniversal版を選べば問題ありません。対応するのはmacOS 12以降です。

MacにCursorを入れるのにお金はかかりますか?

入れるだけなら無料です。無料のHobbyプランで登録でき、クレジットカードの登録も求められません。ただしAgentへの依頼回数には上限があり、上限を超えて使う場合は月20ドルのProなど有料プランへの切り替えが必要になります。価格は税抜きの表示です。

ターミナルで開いているフォルダを、そのままCursorで開くにはどうすればいいですか?

Cursorでコマンドパレットを開き、「Shell Command: Install 'cursor' command」を実行します。ターミナルを開き直してから、作業中のフォルダでcursor .と打つと、そのフォルダがCursorの窓で開きます。動かないときはwhich cursorでコマンドが登録されているかを確かめます。

VS Codeと両方をMacに入れておいても問題ありませんか?

問題ありません。CursorとVS Codeは別々のアプリとして動くので、同じフォルダを交互に開くこともできます。Cursorの設定にあるVS Code Importを使えば、拡張機能や設定、キーバインドを取り込めるため、1つのプロジェクトだけCursorで試す始め方ができます。

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