ダウンロードフォルダの整理の費用|無料でできる範囲

ダウンロードフォルダの自動整理を調べていくと、どこかで有料のアプリに行き当たります。買う前に知りたいのは、標準の機能でどこまで届くのか、有料の道具は実際いくらなのか、そして買い切りと書いてあるものが本当に買い切りなのかという3点です。ダウンロードフォルダの整理 ryoukin と調べる段階で必要なのは、価格表そのものよりも、どの費用がどこで発生するのかという内訳です。この記事では、公開されている価格と、金額欄に出てこない費用の両方を扱います。

追加費用ゼロで届く範囲

macOSには、ファイルを条件で選び、条件に合ったものを動かすための仕組みが最初から入っています。追加の支払いは発生しません。

  • Finderのスマートフォルダ。条件に合うファイルを一箇所に集めて表示する。実体は動かさない
  • 表示オプションの追加日。到着した順に並べ替えられるようになる
  • Automatorのフォルダアクション。フォルダに何かが増えたときに処理を走らせる
  • ショートカット。ファイルの取得、条件分岐、移動を画面上で組み立てる
  • シェルと常駐の仕組み。決まった時刻に処理を走らせる
  • Spotlightの索引を使った検索。追加日や取得元のURLで絞り込む

この範囲でできることは、思われているより広いです。種類で分ける、名前の一部で分ける、一定の日数より古いものを保管用フォルダへ移す、といった処理は標準の機能で組めます。0円で始められるうえ、Macを買い替えても設定を作り直すだけで済みます。

届きにくいのは3つの領域です。取得元のURLを条件に使う処理、書類の中身の文字列で振り分ける処理、そして条件を何十本も管理して優先順位を付ける運用です。どれも不可能ではありませんが、標準の道具では作るのに時間がかかります。有料の道具が売っているのは、機能そのものというより、この時間です。

有料の道具が実際にいくらか

ダウンロードフォルダの自動整理でよく名前が挙がるのは、フォルダを監視して規則どおりに処理する専用アプリと、Finderの代わりになるファイル管理アプリの2種類です。公開されている価格は次のとおりです。

種類 価格
Hazel 6(Noodlesoft) 42ドル 買い切り
Hazel 6 Family Pack 65ドル 世帯の最大5人まで
Hazel 6 アップグレード 20ドル 旧版からの移行
ForkLift 4 単体(Binarynights) 19.95ドル 買い切り、更新1年
ForkLift 4 単体(更新2年) 34.95ドル 買い切り、更新2年
ForkLift 4 Family 29.95ドル 世帯内の全Mac、更新1年
ForkLift 4 Small Business 69.95ドル 職場の最大5台、更新1年

Hazelの世帯向けライセンスには、対象の条件が明記されています。

Hazel 6 Family Pack License for up to 5 members of your household. For private households only. 出典: noodlesoft.com

私的な世帯に限る、という条件です。仕事で使う複数台に同じライセンスを当てるのは対象外になります。金額だけを見比べて世帯向けを選ぶと、規約の側で外れることがあるため、購入前に用途を確認しておく必要があります。

買い切りという言葉が指しているもの

買い切りと書かれていても、意味は2種類あります。1つは、買った版をずっと使えるという意味。もう1つは、買った版をずっと使えるうえ、一定期間だけ新しい版も受け取れるという意味です。ForkLiftの説明は後者を明示しています。

With the ForkLift lifetime license, you get free software updates for one or two years, depending on your choice. Once that period ends, you can keep using the latest version of ForkLift covered by your license indefinitely. 出典: binarynights.com

更新を受け取れる期間が終わったあとも、その時点の版は使い続けられます。新しい版が欲しくなったときに、あらためてライセンスを買う形です。19.95ドルと34.95ドルの差は機能の差ではなく、更新を受け取れる期間が1年か2年かの差です。

この構造がなぜ費用に効くかというと、macOSは毎年大きな更新が入るからです。ファイル管理や自動処理のアプリは、OSの変更の影響を受けやすい部類に入ります。更新期間が切れた状態で新しいmacOSに上げると、対応版が出ていても受け取れません。3年使う前提で総額を見るなら、更新期間の長さを含めて比べるのが実態に合います。

表示がドルのときに実際に引き落とされる額

この領域のMac向けアプリは、開発元が海外の小規模な会社であることが多く、価格の表示もドルのままです。日本から買うと、請求される円の額は表示価格そのものにはなりません。差が出るのは3つの要素です。

  • 為替。決済した日のレートで換算される
  • カード会社の海外事務手数料。多くは決済額の1.6パーセントから2.2パーセント程度が上乗せされる
  • 消費税の扱い。海外の事業者から電子的に提供されるサービスは、国内の消費税の対象になる場合があり、販売代行を挟む形では税込の額が表示される

42ドルの買い切りであれば、円での支払いは7,000円前後の幅に収まることが多く、レートの変動で数百円単位の差が出ます。金額の桁として判断が変わる範囲ではありませんが、経費として処理する場合は、表示価格ではなくカードの明細に出た額を使うことになります。領収書が必要なら、購入後に販売代行の画面から発行できるかどうかを先に確認しておくと手戻りがありません。

購入前に価格以外で確かめる4点

価格表は最も変わりやすい情報です。金額が同じでも、前提が変わっていることがあります。買う前に確かめる項目は4つです。

  • 提供が終わっていないか。開発が止まったアプリは、しばらく販売ページだけが残ることがある
  • 新規の受付を止めていないか。既存の利用者は使えても、新しく買えない状態になっている場合がある
  • 運営会社が変わっていないか。個人開発のMacアプリでは、権利ごと別の会社へ移ることがある
  • 料金が改定されていないか。買い切りから定額制へ移行した例も、逆の例もある

どれも良し悪しの話ではなく、前提が変わったかどうかの話です。運営が変わったからといって品質が落ちるとは限らず、定額制になったからといって損になるとも限りません。確かめる意味があるのは、購入を決めた根拠がまだ生きているかどうかを見るためです。公式サイトの最終更新日、更新履歴の最新の日付、サポート窓口の返信があるかどうかを見ると、短時間で判断が付きます。

金額欄に出てこない費用

支払いが発生しないからといって、費用がゼロとは限りません。ダウンロードフォルダの整理では、次の3つが実際の負担になります。

1つ目は、規則を作る時間です。標準の道具で同じ処理を組むと、有料アプリの設定画面で選ぶだけの内容に対して、はるかに長い時間がかかります。1時間の作業を自分の時給で換算すると、多くの場合42ドルを超えます。ここが有料の道具が売っているものの中身です。

2つ目は、覚え直す時間です。自分で書いた規則は、半年後には他人が書いたものと変わりません。テキストで残っていれば読み返せますが、画面で組んだ条件は開いて目で追うことになります。どちらにしても、思い出す時間は毎回かかります。

3つ目は、直す時間です。macOSの更新、ブラウザの保存先の変更、フォルダ構成の変更のたびに、規則は少しずつ合わなくなります。有料の道具を使っていれば開発側が追随しますが、自分で書いた仕組みは自分で直すことになります。

無料の選択肢を選ぶ判断そのものは合理的です。ただし、それは費用が消えたのではなく、支払いの形が金額から時間に変わっただけだという点は見ておく価値があります。

1年ではなく3年で並べてみる

費用の比較で結論が変わりやすいのは、見る期間を延ばしたときです。1年だけで見ると、更新期間の短いライセンスがいちばん安く見えます。3年で見ると順番が入れ替わることがあります。

たとえば、更新1年の19.95ドルを買って3年目に買い直す場合と、最初から更新2年の34.95ドルを選ぶ場合では、支払う回数も、その間に受け取れる版の数も変わります。買い直しの手間そのものは大きくありませんが、買い直しを忘れたまま新しいmacOSに上げると、対応版が出ていても受け取れない期間が生まれます。買い切りの42ドルは、この点では管理が楽です。

もう1つ、期間を延ばして見ると効いてくるのが乗り換えの費用です。条件を数十本組んだあとで別の道具に移ると、その条件を作り直す時間がかかります。設定の書き出しに対応していない道具から移る場合は、全部を手で入れ直すことになります。3年使う前提で選ぶなら、価格表よりも、設定を外に出せるかどうかのほうが総額への影響は大きくなります。

体験版で確かめておくこと

有料の道具の多くは試用期間を用意しています。試すときに見るべきなのは、機能が動くかどうかではありません。動くことは前提です。見るのは次の3つです。

  • 自分の実際のダウンロードフォルダで動くか。サンプルの数件ではなく、数百件ある本物で試す
  • 条件を後から読み返せるか。1か月後の自分が、なぜこの条件を書いたのか分かる形か
  • 想定外のときにどうなるか。同名の衝突、移動先が無い、容量が足りない、といった場面の挙動

試用期間の残りが少なくなってから慌てて試すと、3つ目まで手が回りません。導入を決めた日に、まず失敗する場面を作って試しておくと、支払う前に判断が付きます。

費用の内訳を自分の状況に当てる

ここまでを1つの表にすると、選び方が状況の側から決まります。

状況 かかる費用 内訳
月に数十件、種類で分けるだけ 0円 標準機能で足りる
条件が10本を超え、優先順位が要る 42ドル前後 監視型アプリの買い切り
Finder以外の操作面もまとめたい 19.95ドルから ファイル管理アプリ、更新期間で差
複数台で同じ整理をしたい 世帯向けか業務向けの価格 用途の条件を要確認
自分でスクリプトを書く 0円と作る時間 支払いが時間に置き換わる

金額の桁としては、どの選択肢も1回の支払いで1万円を大きく超えることは少ない領域です。判断を分けるのは価格差ではなく、時間をどちらに置くかの選択になります。

費用を比べる前に見ておきたいこと

規則を作る時間が費用の中心にあるなら、その時間が実際に何に使われているのかを見ておく価値があります。条件を書く、フォルダの状態を見る、ターミナルで結果を確かめる、想定と違う出力の意味をAIに聞く。この往復に費やす時間は、どの道具を買っても残ります。

フォルダとターミナルとAIが同じ窓にあるファイル管理アプリは、この往復そのものを短くする方向の道具です。一覧で見ているフォルダとコマンドを打つ場所が一致するため、条件を試して結果を確かめる繰り返しが窓を替えずに済みます。何が同じ窓に収まるのかはできることにまとまっています。他の選択肢との違いは他のファイル管理との比較、この道具自体の価格は料金で確認できます。購入前に多い質問はよくある質問に整理されています。

費用の見積もりを1つの数字に絞るなら、最初の1か月で規則を作るのに使う時間です。そこが最も大きく、そこだけが道具によって大きく変わります。

よくある質問

無料の標準機能だけでどこまでできる?

種類や名前で分ける、追加日が一定より古いものを移す、といった処理は追加費用なしで組めます。Automatorのフォルダアクション、ショートカット、シェルと常駐の仕組みが標準で入っているためです。届きにくいのは、取得元のURLで振り分ける処理と、条件を何十本も管理する運用です。

買い切りと書いてあれば追加の支払いは発生しない?

買った版を使い続けられる点は共通ですが、新しい版を受け取れる期間には差があります。ForkLift 4は更新を受け取れる期間が1年か2年かで価格が分かれ、期間終了後もその時点の版は使い続けられます。3年以上使うなら、更新期間を含めて総額を比べてください。

世帯向けのライセンスを仕事に使ってもよい?

Hazelの世帯向けライセンスは私的な世帯に限ると明記されています。仕事で複数台に入れる場合は、業務向けのライセンスが用意されている製品ではそちらを選ぶことになります。価格だけで選ぶと規約の条件から外れるため、購入前に対象の範囲を確認してください。

有料の道具に払う価値があるかは何で判断する?

規則を作るのにかかる時間を自分の時給で換算して、価格と比べるのが現実的です。標準の道具で同じ処理を組むと1時間以上かかることが多く、その時点で42ドル前後の買い切りを上回ります。条件が数本で済むなら標準機能、10本を超えて優先順位の管理が要るなら有料、が分かれ目です。

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