ForkLiftの費用|無料でできる範囲と、次の支払いが来る条件
ForkLiftの費用を調べると、金額そのものはすぐ見つかります。時間がかかるのは、その金額が何を買っているのかを理解するところです。このアプリの販売方式は、月額の定額でも、よくある買い切りでもありません。そして次の支払いが発生する引き金は、購入からの経過月数ではありません。
ここでは、無料で試せる範囲、有料の権利が実際に何を保証しているか、更新の期間が切れた日に何が起きるか、そして2つの購入経路を数年単位で並べたときの差を順に確認します。金額はすべて公式の販売ページと質問集に載っているものです。
無料で試せる範囲と、公開されていない情報
初回起動の設定画面を抜けると、登録の窓が出ます。選べるのは3つで、ライセンスを買う、手持ちのキーを入れる、キーを入れずに試用として使い始める、です。
手引きに書かれている試用の説明は、「継続して使うと決める前に、自分の要件に合うかどうかを十分に試せる」という趣旨のものです。ここで注意したいのは、日数も、使えなくなる機能の一覧も、公開されていない点です。手引き・販売ページ・質問集のどこにも、試用の期限を示す記述はありません。
期限が書かれていないものは、長いと考えるより短いと考えて動くほうが安全です。試用の計画は前に詰めてください。1週間の作業のうち実際に時間を食っている操作を3つ選び、10回目の起動ではなく最初の1回で全部通します。
もう1つ、知っておくと見え方が変わる点があります。この「試用」という状態は、有料で買った人が更新期間を過ぎた版に上げてしまったときに落ちる状態でもあります。つまり試用モードは販売のための仕掛けというだけでなく、期限切れのライセンスが動く姿そのものです。
「ずっと使える」と「更新を受け取れる」は別の権利
販売方式は質問集に明記されています。
ForkLift licenses are lifetime licenses, meaning you can use the version you purchased and all versions released during your free update period indefinitely, for as long as they remain compatible with your macOS and hardware. However, once this period ends, any newer versions of ForkLift will run in trial mode unless you purchase a new license. 出典: binarynights.com
短い文ですが、性質の違う3つが束ねられています。分けて読むと、この製品をめぐる混乱のほとんどが消えます。
- ソフトを動かす権利には期限がありません。今日買ったライセンスは、対象の版を5年後も動かせます。定期的な認証も、通信に失敗して使えなくなる仕組みもありません
- 新しい版を入れる権利には期限があります。購入したライセンスの種類に応じて、1年または2年です
- 凍結した版が実際に何年使えるかは、上の2つでは決まりません。macOSとの互換性が続くあいだ、というのが公式の条件です
台数の管理も要りません。新しいMacに移るときに古いMac側で解除する必要はない、と質問集に書かれています。入れて、キーを打つだけです。
公開されている価格
販売ページに並ぶのは6種類で、3つの規模と2つの更新期間の組み合わせです。表示はすべて米ドルなので、円での支払額は決済時の為替で変わります。
| 種類 | 更新1年 | 更新2年 | 対象になる台数 |
|---|---|---|---|
| 個人 | 19.95ドル | 34.95ドル | 自分のMac 1台 |
| 家族 | 29.95ドル | 49.95ドル | 同じ世帯のMac全部 |
| 小規模事業 | 69.95ドル | 119.95ドル | 職場のMac 5台まで |
この表からは2つ読み取れます。
1つ目は、2年目の更新のほうが1年目より安く付く点です。個人で1年のライセンスを2回買うと39.90ドルですが、同じ2年分を2年のライセンスで買えば34.95ドルです。家族の区分ではこの差がさらに開きます。
2つ目は、家族の区分が台数ではなく世帯で定義されている点です。自分のMacと家族のノートを合わせて29.95ドルの中に収まるので、家に2台以上あるなら、個人から家族への移動がこのページでいちばん安い上げ幅になります。
次の支払いを呼ぶのは、カレンダーではなくmacOS
ここが費用の見積もりで最も外れやすい点です。2026年に実際に起きた事例があるので、それで確認します。
4.3.4より前の版は、macOS 26 Tahoeでは動きません。Appleが入れた仕様変更が原因で、修正はTahoeの試験公開の期間中に4.3.4として出ました。質問集は、その結果起きる状況に直接答えています。手持ちのライセンスが4.3.4以降を含んでいない場合、TahoeでForkLiftを使うには新しいキーを買う必要がある、という内容です。
販売方式と並べると仕組みが見えます。更新期間が切れただけでは、買い直しは起きません。買い直しを呼ぶのはmacOSの更新のほうで、しかも凍結した版が修正より前だった人にだけ起きます。macOSを上げずに使い続ける人は、凍結した版をそのまま動かし続けて追加の支払いはありません。新しいmacOSが出るたびに上げる人は、実質的に毎年の支払いに近くなります。
判断の問いはここで変わります。「年に19.95ドルの価値があるか」ではなく、「このMacで次にmacOSを上げるのはいつで、そのとき手持ちのライセンスが対応する版を含んでいるか」です。
すでに引っかかってしまった場合の戻り道も公開されています。メニューのAbout ForkLiftを開くと、更新を受け取れる期限の日付が出ます。その日付より前に出た版であればダウンロードのページから取得でき、新しい版と入れ替えれば動く状態に戻せます。macOSがその版を動かせるあいだは、追加の支払いなしで済みます。
更新の1年で、実際に何が届いているか
更新を受け取る権利にお金を払う以上、更新が本当に来ているかどうかは確かめる価値があります。これは版の履歴を見れば数えられます。
2026年3月31日から9月1日までに出たのは、4.6、4.6.1、4.6.2、4.6.3、4.6.4、4.7.1、4.7.2、4.7.3、4.7.4、4.7.5の10回です。154日のあいだに9回の間隔があるので、平均すると17日おきに1回という頻度になります。
回数より大事なのは中身の内訳です。新しい機能が入ったものもあります。4.6ではタグの自動補完と、自作のzshスクリプトをツールバーに置ける機能が加わりました。4.7.1では名前の一括変更でファイル内部のメタデータを使えるようになり、あわせてツールがシェルの環境変数を引き継げるようになりました。4.7.5ではブラジル・ポルトガル語の表示と、同期の窓での絞り込みが加わっています。
残りは互換性の維持と不具合の修正です。そして費用の判断に効いてくるのは、むしろこちらです。4.6.1ではmacOS Tahoeでのフォルダの色の表示が戻りました。4.6.2ではmacOS SequoiaとTahoeでプレビューの仕組みが変わったことへの対応が入りました。4.7.4では、複数の場所から同じ名前のファイルをまとめて転送したときにデータが失われうる問題が修正され、その直し方が不十分だったため9月1日の4.7.5で動きを作り直しています。
更新期間にお金を払う理由は、ここにあります。新機能が次々に届くからではなく、macOSが動いたときに使い続けられる経路であり、データが失われる不具合の修正が手元の版に届く経路だからです。裏を返せば、macOSを当面上げる予定がなく、遠隔の転送も使わず、手元の二画面の操作だけで足りている人にとっては、17日おきの更新に払う価値は小さくなります。どちらに当てはまるかで、1年と2年のどちらを選ぶかも変わります。
Setapp経由という別の入口
ForkLift 4は、多数のMac用アプリをまとめて使える定額サービスのSetappからも配られています。取り扱いがあることは質問集に明記されています。Setapp側の価格ページには3つの区分が並び、いずれも税別・月ごとの請求で、7日間の無料期間が付きます。
| 経路 | 費用 | 対象 |
|---|---|---|
| 直販・個人・更新2年 | 34.95ドルを1回 | Mac 1台、更新は2年分 |
| 直販・家族・更新2年 | 49.95ドルを1回 | 世帯のMac、更新は2年分 |
| Setapp Mac | 月14.99ドル | Mac 1台、このアプリと全収録アプリ |
| Setapp Power User | 月22.99ドル | Mac 4台とiOS機器4台、全収録アプリ |
4年のあいだ最新版を使い続ける前提で並べると、直販の最安は2年のライセンスを2回で69.90ドルです。Setappの最下位の区分を4年続けると719.52ドル(税別)になります。この比較が意味を持つのは、Setappに入っている他のアプリを日常的に何本も使う場合だけです。このアプリ1本だけが目的なら、直販のほうが桁が違います。
Setapp版を選ぶ場合に1つだけ技術的な差があります。アプリの識別子がcom.binarynights.forklift-setappで、直販版のcom.binarynights.ForkLiftとは別です。ファイルの既定の表示アプリを差し替えるターミナルの命令が別物になるため、手引きに載っている2種類のうち正しいほうを使う必要があります。
価格表に出ていない割引
販売ページの表には出ていない値引きが3つあります。
すでにライセンスを持っている人には、更新期間に100日を上乗せする特典があります。受け取るには、購入の前に販売ページで古いキーを入力し、アップグレードの選択肢を選びます。確認のメールにはこの日数が書かれないので、実際に付いたかどうかはAbout ForkLiftの期限表示で確かめます。
Mac App StoreでForkLift 2を買った人はキーを持っていないため、別の扱いになります。公開されている手順は、購入する前にMASUPGRADEという件名でサポート宛にメールを送り、案内を受け取るというものです。
学生・教員・講師には教育割引があります。教育機関のアドレスから、または学生証や成績証明のような証明を添えて申請します。割引額は公開されていません。
費用の見積もりを、自分の条件に当てはめる
ここまでを、判断の材料として並べ直します。決めるべき順番は2つです。1つ目は、このMacが1年後にどのmacOSを動かしているかの見込みです。次の支払いが起きるかどうかは、更新期間ではなくここで決まります。2つ目は、フルディスクアクセスを許可したうえで、実際に使っているフォルダとサーバーを相手に試用を走らせることです。しかも最初の数回で終える必要があります。期限が公開されていない以上、後回しにした分は評価されないまま消えます。
費用の議論とは別に、そもそも解こうとしている問題の形を確かめておく価値もあります。窓が分かれていること自体が手を止めているなら、金額をいくら比べても答えは出ません。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にあるという作りが何を変えるのかはできることに整理してあります。価格の考え方と含まれる範囲は料金に、他のファイル管理アプリとの違いは解いている問題の形で他のファイル管理との比較にまとめました。判断に迷う点はよくある質問で確認できます。
よくある質問
ForkLiftの無料試用は何日間ですか?
日数は公開されていません。登録の窓に試用を選ぶボタンがあり、手引きには「継続して使うと決める前に十分に試せる」という説明があるだけで、期限も、制限される機能の一覧もありません。期限が不明なので、時間を食っている操作を最初の数回の起動で全部試しておくのが安全です。
ForkLiftは買い切りですか、それとも定額制ですか?
どちらとも言い切れない形です。買った版と、更新期間中に出た版は期限なく使い続けられます。更新期間は購入した種類に応じて1年か2年です。その期間を過ぎた後に出た版は試用モードで動きますが、対象に含まれる版はそのまま使えます。
ForkLift 4はいくらですか?
直販では、個人が更新1年で19.95ドル、更新2年で34.95ドルです。家族は29.95ドルまたは49.95ドルで同じ世帯のMacが対象、小規模事業は69.95ドルまたは119.95ドルで職場の5台までです。定額サービスのSetappにも収録されており、そちらは月14.99ドル(税別)からです。
macOSを新しくすると買い直しになりますか?
なる場合があります。4.3.4より前の版はmacOS 26 Tahoeで動かないため、その版までを含まないライセンスではTahoeで使えず、新しいキーが必要になります。macOSを上げずに使い続ける場合は、対象の版が動くかぎり追加の支払いは発生しません。