MacのプレビューでHEICをJPEGに変換できないとき|まとめて直す
iPhoneで撮った写真をMacに移し、そのままサイトに上げようとしたら受け付けてもらえない。拡張子を見るとHEICになっている。プレビューで開いて書き出せばJPEGにできると聞いたのに、フォーマットの一覧に見当たらない。あるいは200枚を選んだのに1枚しか変換されない。heic jpeg 変換 mac プレビュー できないという状態は、この2つのつまずきでほぼ説明が付きます。変換の場所と、まとめて扱うときの選び方。そして、そもそも変換しなくて済む道が撮影側にあります。
HEICは容量を抑える新しい形式で、受け取る側が追いついていない
HEICという拡張子は、HEIFという画像の形式でMacやiPhoneが保存したファイルに付きます。動画側の同じ流れがHEVCで、H.265という名前でも呼ばれます。AppleはHEIFとHEVCについて、JPEGやH.264より圧縮率が高いため、本体やiCloud写真で使う容量を抑えながら同等の画質に仕上がると説明しています。撮る側にとっては得しかない変更です。
問題は受け取る側で起きます。投稿用の管理画面、社内の申請システム、印刷会社の入稿窓口、取引先が使っている古いパソコン。これらがHEICを想定していないと、アップロードの段で弾かれます。画質を落としたいわけではないのに、通す形式に合わせるためだけに変換が必要になる。これが多くの人が変換を探す理由です。
HEIFとHEVCに対応した機器の範囲は公開されています。撮影できるのはiPhone 7またはiPhone 7 Plus以降、iPad(第6世代)以降、iPad Air(第3世代)以降などで、表示や編集や複製はiOS 11以降、またはmacOS High Sierra 10.13以降で行えます。つまりMac側で開けないことはほとんどなく、困るのは外に出したときだけです。
プレビューで1枚を変換する。書き出すの中にフォーマットの欄がある
プレビューでの変換は、書き出すという操作にまとめられています。Appleのプレビューユーザガイドは、手順をこう説明しています。変換したいファイルを開き、ファイルメニューから書き出すを選び、フォーマットのポップアップメニューをクリックして、HEIC、JPEG、JPEG-2000、OpenEXR、PDF、PNG、TIFFのいずれかを選びます。JPEGを選ぶと画像の品質を調整する欄が追加で現れます。
目的の形式が一覧に無いときの逃げ道も同じガイドに書かれています。Optionキーを押したままフォーマットのメニューをクリックすると、特殊な形式や古い形式が現れます。フォーマットの欄が見当たらないという相談は、書き出すではなく保存や複製を開いていることが原因である場合が多く、メニューの位置を確かめるだけで解決します。
書き出す先と名前はその場で決めます。元のHEICは消えないため、同じフォルダに同じ名前でJPEGを作ると、拡張子だけが違う2つのファイルが並びます。後で見分けが付かなくなるので、名前の末尾に用途を足すか、書き出し先のフォルダを分けておくほうが扱いやすくなります。
品質の欄をいちばん高い側に寄せれば見た目の劣化はほぼ分かりませんが、ファイルの大きさは元のHEICより大きくなることがあります。容量を抑える形式から、抑えない形式へ移す作業だからです。投稿先に上限があるなら、品質を少し下げて大きさを見ながら決めます。
大きさを確かめる場所は、フォルダの画面の下端にあるステータスバーです。表示されていない場合は、表示メニューからステータスバーを表示を選ぶと、そのフォルダにある項目の数と空き容量が出ます。書き出した直後にここを見る習慣を付けると、投稿先で弾かれてから作り直す手戻りが消えます。1枚ずつ確かめるのが面倒なら、フォルダをリスト表示にしてサイズの列で並べ替え、上限を超えたものだけを選び直します。
まとめて変換できないのは、1枚ずつ開いているから
200枚のHEICを変換したいときに1枚ずつ書き出していては終わりません。プレビューには複数をまとめて扱う道が用意されていて、Appleのガイドはこう書いています。一度に複数の画像ファイルを変換するには、1つのウインドウでファイルを開き、そのウインドウのサイドバーでファイルを選択してから、同じ手順に従います。
ここで重要なのは、1つのウインドウで開くという部分です。フォルダで200枚を選んでReturnキーを押すか、選択したままプレビューのアイコンへドラッグすると、1つのウインドウにまとまった状態で開きます。ウインドウが200個開いてしまう場合は、開き方が1枚ずつになっています。
ウインドウが開いたら、サイドバーの中で全部を選びます。上端をクリックしてからCommand+Aキーを押すか、先頭をクリックしてShiftキーを押しながら末尾をクリックします。この選択が効いていないと、書き出すが最前面の1枚にしか当たりません。まとめて変換できないという相談の大半が、この選び直しで解決します。
選び終えてから書き出すを選ぶと、保存先のフォルダを1つ指定する形になります。名前は元のファイル名を引き継ぐため、後の管理が楽になります。200枚規模になると読み込みと書き出しに時間がかかり、途中で反応が返らなくなることがあります。その場合は50枚ずつのように区切って通すほうが、やり直しの範囲が小さくなります。
Macのデフォルトアプリ「プレビュー.app」で簡単にHEICからJPGに変換できますよ!変換方法をすぐ見たい方はこちらから 出典: adesignare.com
撮る側をJPEGに変える。変換の作業そのものを無くす道
毎回変換しているなら、iPhone側の設定を見直すほうが手数が減ります。Appleは古い形式で撮る方法として、設定を開いてカメラをタップし、フォーマットをタップして互換性優先を選ぶ手順を案内しています。この項目はHEIFやHEVCで撮影できる機種にだけ表示されます。
HEIFおよびHEVCフォーマットでの撮影を推奨しますが、古いフォーマットでメディアを撮影するようにiPhone/iPadを設定しておくことができます。これにより対応できるオペレーティングシステムやデバイスの幅が広がります。 出典: support.apple.com
互換性優先にすると、新しく撮る写真やビデオはすべてJPEGまたはH.264になります。容量を抑える形式に戻したいときは、同じ場所で高効率を選び直します。仕事の写真をそのまま外に渡す用途が続くなら互換性優先、本体の容量を優先するなら高効率。切り替えは何度でも効くため、繁忙期だけ互換性優先にするという使い方もできます。
読み込みの段で形が変わる場合もあります。接続したiPhoneやiPadから写真アプリやイメージキャプチャで取り込むとき、JPEGやH.264に変換されることがある、と公式に書かれています。変換したくないときの止め方も案内されていて、設定からアプリの写真を開き、元のフォーマットのままを選びます。逆に言えば、この設定が変換する側に寄っている環境では、Macに入ってきた時点でJPEGになっていることもあります。
AirDropやメッセージやメールで送るときは、受け取る側が新しい形式に対応しているかどうかに応じて、JPEGやH.264で自動的に共有される可能性がある、とも説明されています。相手が開けないと言ってくるまで変換しないという判断も、実務としては成り立ちます。
一方で、iCloud写真を通して共有する場合は、元の形式と解像度とフレームレートがそのまま保たれると書かれています。同じ写真を渡しているつもりでも、どの経路で渡すかによって相手に届く形式が変わります。相手から開けないと言われたときは、変換の前にどの経路で送ったのかを確かめると、次からの手数が変わります。
変換の前に、その1枚が本当にHEICなのかを確かめる
変換がうまくいかないときに見落とされやすいのが、ファイルの中身と拡張子が食い違っている場合です。名前を手で書き換えただけのファイルは、拡張子がjpgでも中身はHEICのままで、受け取る側の検査で弾かれます。逆に、HEICだと思っていたものが最初からJPEGだった例もあります。
名前の見た目だけで判断すると、変換したつもりで元のファイルを送ってしまう事故が起きます。確かめ方は2つあります。1つはフォルダで対象を選び、ファイルメニューから情報を見るを開いて種類の欄を読むことです。もう1つは、アイコン表示のときに表示オプションから項目の情報を表示を選ぶ方法で、ファイルサイズや画像の解像度が一覧の下に並びます。名前を書き換えて済ませたファイルが混ざっているかどうかは、この確認で分かります。
スクリーンショットの側にも変化があります。macOS Tahoe 26以降を搭載した対応モデルでは、スクリーンショットアプリの取り込みフォーマットの設定がHDRになっている場合、スクリーンショットはHEIFで、画面収録はHEVCで取り込まれる、と公式に書かれています。写真を撮っていないのにHEICが増えていると感じるなら、ここを見ます。
コマンドで一気に変換する道もあります。macOSに最初から入っているsipsは、画像を問い合わせたり書き換えたりする道具で、説明書には出力先としてファイルかディレクトリを指定する選択肢と、読み書きできる形式の一覧を表示する選択肢が載っています。プロパティの表にはformatという項目があり、jpegやtiffやpngといった値が並びます。読み書きできる形式は環境によって違うため、実際に扱える一覧はその場で確かめる形になります。
同じ窓で確かめられるかどうかが、200枚のときに効く
1枚の変換は30秒で終わります。時間を食うのは枚数が増えたときで、増える作業は変換ではなく確認です。フォルダで対象を探し、混ざっている形式を見分け、プレビューで開いて書き出し、出てきたファイルの大きさを一覧で見て、上限を超えたものだけ品質を変えてやり直す。手を動かす回数より、画面を切り替える回数のほうが多くなります。
コマンドに任せる場合も同じです。対象のフォルダを一覧で確かめ、パスを写し取り、ターミナルに切り替えて打ち、できたファイルを一覧に戻って数える。書き方をAIに聞くなら、そこでもう1つ窓が増えます。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある状態なら、選んだファイルをそのままコマンドに渡し、結果を同じ画面で並べて確かめられます。
ターミナルを内蔵したファイル管理で何ができるのかはできることに一覧があり、標準のFinderや他のアプリとの違いは他のファイル管理との比較に整理してあります。出先のiPhoneから続きを確かめる使い方はiPhone・iPadから続きを、費用の考え方は料金、導入前に迷いやすい点はよくある質問にまとめられています。日本語以外の表示については対応言語で確かめられます。
変換が必要な理由は、画質でも容量でもなく、受け取る側の都合です。だからこの作業は今後も繰り返し発生します。繰り返すと分かっているなら、1枚あたりの手数ではなく、100枚を通したときの往復の回数で道具を選ぶのが順序です。
よくある質問
プレビューでのHEIC変換に費用はかかりますか?
かかりません。プレビューはmacOSに最初から入っているため、追加のアプリを購入する必要はありません。1枚の変換も複数のまとめての変換も標準の機能で行えます。変換のための有料アプリが必要になるのは、決まった設定で毎日大量に処理し、その記録を残す必要がある場合に限られます。
複数のHEICをまとめてJPEGにできません。どこが違いますか?
1枚ずつ別のウインドウで開いていると、書き出すが最前面の1枚にしか当たりません。フォルダで全部を選んでから1つのウインドウで開き、サイドバーの中で対象を選び直したうえで書き出すを選びます。枚数が多いときは50枚ほどに区切ると、途中で止まったときのやり直しが小さくなります。
毎回変換するのが面倒です。最初からJPEGで撮れますか?
撮れます。iPhoneやiPadの設定でカメラを開き、フォーマットから互換性優先を選ぶと、以降の写真はJPEG、ビデオはH.264で記録されます。容量を抑える形式に戻すときは同じ場所で高効率を選びます。この項目は、HEIFやHEVCで撮影できる機種にだけ表示されます。
JPEGに変換すると画質は落ちますか?
書き出すときの品質の欄をいちばん高い側に寄せれば、見た目の差はほとんど分かりません。ただし容量を抑える形式から抑えない形式へ移すため、ファイルの大きさは元より大きくなることがあります。投稿先に容量の上限がある場合は、品質を少し下げて大きさを見ながら決めます。