Macで隠しファイルを非表示に戻す|出したままにしない理由

「mac 隠し ファイル 非 表示」で検索する人は、たいてい二通りに分かれる。一度表示させた隠しファイルを元に戻したい人と、自分のファイルをFinderから隠したい人である。この2つはどちらもmacOSの機能で片が付くが、仕組みがまったく違う。前者はFinderの表示の切り替えで、後者はファイルそのものに印を付ける操作である。ここを混ぜると、戻したいのに戻らない、隠したいのに他のMacでは見えている、といった食い違いが起きる。この記事では両方の仕組みを分けて説明し、隠しファイルを出したままにすると何が起きるのかも整理する。

Finderの表示を切り替えるだけで戻す

いちばん短い戻し方は、Finderを前面に出した状態でShiftキーとCommandキーとピリオドキーを同時に押すことである。押すたびに隠しファイルの表示と非表示が入れ替わる。この切り替えは表示の状態を変えるだけなので、戻したいときはもう一度同じキーを押せばよい。

この操作を紹介している記事も、キーによる切り替えが一時的なものであることを断っている。

別の方法としてはFinderがアクティブな状態でCommand + Shift + . を押す。ただしこの方法では一時的に切り替わるだけ。 出典: zenn.dev

キーを押しても変わらないときは、Finderが前面に出ていない可能性が高い。ブラウザやエディタが前面のままだと、このキーは別の意味を持つ。デスクトップの何も無いところを一度クリックしてFinderを前面にしてから、もう一度押す。Finderウインドウを開いた状態のほうが変化が目で見えるので、確かめやすい。

設定値を書き換えて表示させた場合の戻し方

キーではなくコマンドで表示させた場合は、同じ形で戻す。表示する側はcom.apple.finderのAppleShowAllFilesを有効にする書き方で、非表示に戻すにはその値を無効にする。書き換えたあとにFinderを読み直させる手順まで含めて1組である。

この読み直しが必要な理由は、macOSのユーザ初期設定の仕組みに理由がある。defaultsコマンドのマニュアルは、アプリは動作中もこの仕組みへ触るため、動いているアプリの初期設定を書き換えるべきではないと書いている。書き換えてもアプリはその変更に気付かず、こちらが書いた値を上書きしてしまうことさえあるとまで説明されている。つまりFinderの値を書き換えたあとにFinderを読み直させないと、見た目が変わらないだけでなく、せっかく書いた値が元に戻ることがある。

もう一つの戻し方は、書いた値そのものを消すことである。値を無効にして残しておく形と、キーを削除して既定の状態に返す形は、結果は同じでも後から読んだときの意味が違う。設定を何本も入れているMacなら、自分で足した分は消して既定に戻したほうが、次に見たときに迷わない。

出したままにすると何が起きるのか

隠しファイルは、見せない理由があって隠れている。出したままにすると、次のような不都合が積み上がる。

  • フォルダを開くたびに、macOSが作る管理用のファイルが一緒に並ぶ。書類が数個しか入っていないフォルダでも、一覧の行数が増えて目が滑る
  • 複数選択のドラッグで、管理用のファイルやバージョン管理のディレクトリまで拾ってしまう。別のフォルダへ移したつもりが、プロジェクトの設定ごと動いていることがある
  • 削除のときに範囲を取り違える。プロジェクトの直下には、設定や鍵を置いたファイルが隠れていることがある。これを一緒にゴミ箱へ送ると、ビルドも接続も通らなくなる
  • 共有フォルダやクラウドの同期先で、隠しファイルを相手にも見せてしまう。相手の環境で意味を持たないファイルが並ぶ

作業中の数分だけ出して、終わったら戻す。この運用に落ち着く人が多いのは、上の4つを一度は踏むからである。常時表示が必要な場面は、実際にはそれほど多くない。

自分のファイルをFinderから隠したいとき

隠す側の話には、macOSに2つの仕組みがある。1つはファイル名の先頭にピリオドを付ける方法で、これはUnix系のOSに共通する決まりである。もう1つはファイルに隠し属性を立てる方法で、chflagsコマンドのマニュアルにはhiddenというキーワードが載っていて、その説明は画面上の表示から項目を隠すことだと書かれている。キーワードの前にnoを付ければ属性は解除される。付いている属性を確かめたいときは、lsコマンドに大文字のオプションを添えると一覧に出る。

この2つは見え方が同じなので混同されやすい。違いは移動したときに出る。名前の先頭のピリオドは名前そのものなので、別のMacへコピーしても、Windowsの機械へ渡しても隠れたままである。属性のほうはファイルシステムの印なので、別のファイルシステムへ渡ると落ちることがある。相手に渡すファイルを隠しておきたいのであれば、そもそも隠すのではなく、渡さないフォルダに分けるほうが確実である。

任意のファイルを隠し扱いにできることを紹介する記事もある。

今回はそんな隠しファイルを表示したり、管理する方法を解説いたします。任意のファイルを隠しファイル化することもできますので、活用してみてください。 出典: tcd-theme.com

一覧に出てくる隠しファイルの正体を知っておく

戻すかどうかを決める前に、出したときに並ぶものが何なのかを知っておくと判断が早い。よく目に入るのは次の4種類である。

  • Finderがフォルダごとの表示の状態を覚えるために作るファイル。アイコンの位置や並び順を保つためのもので、消しても表示の設定が初期に戻るだけで害はない。ただし共有フォルダや圧縮ファイルに混ざると、受け取った相手の環境で意味を持たないファイルとして並ぶ
  • バージョン管理のディレクトリ。プロジェクトの直下に置かれ、履歴そのものが入っている。ドラッグで巻き込んで別の場所に移すと、そのプロジェクトは履歴を失う
  • 環境変数や接続情報を書いたファイル。名前の先頭にピリオドが付いた短い名前で置かれることが多く、消すとビルドも接続も通らなくなる
  • シェルの設定ファイル。ホームフォルダの直下に何本か並ぶ。触ると次に開いたターミナルの挙動が変わる

この4種類はいずれも、Finderの一覧から消しても困らないものではない。見えていると安心するように思えて、実際には誤操作の的が増えるだけである。用があるファイルだけを目的を持って開き、済んだら一覧から消す。この形が落ち着く。

表示したまま作業する必要があるときの決めごと

とはいえ、作業の内容によっては出したままにせざるを得ない場面もある。設定ファイルを何本も並べて見比べるとき、あるいは受け取ったフォルダの中身を全部確かめたいときである。そういうときは、先に3つを決めておく。

1つ目は、表示を出す範囲を絞ることである。ホームフォルダの直下や、システムのフォルダを開いたまま作業しない。対象のプロジェクトのフォルダに降りてから出す。

2つ目は、複数選択を使わないことである。1つずつ選んで確かめる。まとめて選ぶとき、隠れていた分が入っているかどうかを毎回目で確かめるくらいなら、コマンド側で条件を書いて数を出すほうが速く、間違いも少ない。

3つ目は、済んだら戻すことである。作業の終わりに戻す手順を入れておく。戻し忘れたまま翌日の作業に入ると、一覧の行数が増えた状態が当たり前になり、誤って消したときに気付きにくくなる。

ユーザのライブラリフォルダが見えないのは別の話

「隠しファイルが非表示に戻らない」という相談の中には、実はライブラリフォルダの話が混ざっていることがある。ホームフォルダの中のライブラリフォルダは、名前の先頭にピリオドが付いていないのに、既定では一覧に出てこない。これは隠し属性が立っているためで、隠しファイルの表示を切り替えると一緒に出たり消えたりする。

ここを頻繁に開くなら、表示の切り替えに頼らずサイドバーへ入れておくほうが早い。サイドバーの項目はエイリアスなので、足しても元のフォルダは動かない。開く用事があるのはライブラリフォルダだけで、隠しファイル全体を出す必要がないなら、切り替えを常時にする理由は無くなる。

戻したのに一覧が元と違って見えるとき

表示を戻したのに、フォルダの並びやアイコンの位置が前と違う、という相談もある。これは隠しファイルの表示とは別の原因で起きている。フォルダごとの表示の状態を覚えているファイルを、隠しファイルを出している間に消してしまった場合である。消えると表示の設定は既定に戻るので、並び順やアイコンの置き場所が初期状態になる。

直し方は、そのフォルダを開いてメニューバーの「表示」から「表示オプションを表示」を選び、並び順やアイコンのサイズを設定し直すだけである。CommandキーとJキーでも同じ画面が開く。ファイルそのものが失われたわけではないので、慌てて復元の操作に走る必要はない。並びを毎回同じにしたいフォルダでは、この画面で「常にこの設定で開く」を有効にしておくと、次に消えても同じ見た目で開く。

もう一つよくあるのは、Finderの検索の範囲が変わって見えるという相談である。これも隠しファイルとは無関係で、Finderの設定の「詳細」タブにある検索の初期範囲の項目が効いている。隠しファイルの表示と紛らわしいが、触る場所が違う。症状が出たら、まずどちらの話なのかを切り分ける。

ターミナル側から見たときの隠しファイル

ターミナルには、隠すという概念がそもそも薄い。lsコマンドは既定でピリオドから始まる名前を省くが、オプションを1つ添えれば全部並ぶ。隠し属性のほうはlsの表示に影響しないため、Finderで見えないファイルがターミナルでは普通に並ぶ、という状態が日常的に起きる。

この非対称が、実務でいちばん事故につながる。Finderで見えている範囲を全部だと思って一括の操作をかけると、隠れていた分が漏れる。逆にターミナルでワイルドカードを使うと、Finderで見ていなかった分まで対象に入る。片方の画面で見た結果を、もう片方の作業の前提にしないこと。コマンドを走らせる前に、同じ条件でファイルの一覧を出して数を数えておくだけで、この型の失敗はかなり減る。

画面を二つ持つことで起きる食い違いについての考察

隠しファイルの表示を切り替える作業そのものは、数秒で終わる。にもかかわらずこの話題で手が止まるのは、Finderで見えているものとターミナルで見えているものが違う、という状態を抱えたまま作業するからである。切り替えを忘れたまま消した、切り替えたまま人に画面を見せた、といった失敗は、どちらも「いまどちらの状態か」を覚えておく負担から生まれる。

同じ画面の中にフォルダの一覧とコマンドの結果を並べる作り方をしているファイル管理アプリもある。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある構成なら、一覧に出ている行と、コマンドが返した行を同じ画面で見比べられるため、どちらが全部なのかを覚えておく必要が薄れる。画面に何が入るのかはできることのページに並んでいる。Finderや既存のエディタと何がどう違うのかを項目ごとに整理したページが他のファイル管理との比較にある。

離席中に動かしている処理の結果を外から見たいときの作りはiPhone・iPadから続きをに、費用の考え方は料金に、導入前の疑問はよくある質問にまとまっている。画面の言葉をどの言語で扱えるかは対応言語で確かめられる。隠しファイルを出すか隠すかは好みで決めてよいが、どちらの状態かを人間の記憶に預ける形は、作業が長くなるほど崩れる。状態を画面で見えるようにしておくほうが持続する。

よくある質問

隠しファイルを非表示に戻す一番早い方法は何ですか?

Finderを前面に出した状態で、ShiftキーとCommandキーとピリオドキーを同時に押します。押すたびに表示と非表示が入れ替わるので、戻したいときも同じキーです。変わらない場合はFinderが前面に出ていません。デスクトップを一度クリックしてから押し直してください。

コマンドで表示させた場合も同じキーで戻せますか?

表示の切り替えとしては戻りますが、書き込んだ設定値は残ります。値を無効にするか、書いたキーそのものを削除してから、Finderを読み直させてください。書き換えたあとに読み直させないと、Finderが動いている間に値を上書きしてしまうことがあります。

隠しファイルを常に表示しておくのは避けたほうがよいですか?

作業に必要な間だけ出すことをおすすめします。常時表示にすると一覧の行数が増えて目的の書類を見失いますし、複数選択のドラッグや削除で、設定ファイルやバージョン管理のディレクトリを巻き込みやすくなります。必要なときだけキーで出して、終わったら戻す形が無理がありません。

自分のファイルをFinderから隠すことはできますか?

できます。名前の先頭にピリオドを付ける方法と、ファイルに隠し属性を立てる方法の2つがあります。前者は名前そのものなので他の環境へ渡っても隠れたままですが、後者はファイルシステムの印なので渡した先で落ちることがあります。人に渡したくないファイルは、隠すのではなく別のフォルダに分けてください。

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