mac finder よく使う項目 追加|入れる基準から決める

Finderの左側にある「よく使う項目」に、いま進行中のフォルダを1つ足したい。作業としては数秒で終わる話なのに、ドラッグしても入らない、設定画面を開いても自分が足したフォルダが並んでいない、先月まで動いていた項目が反応しない、といった詰まり方をします。mac finder よく使う項目 追加で調べる人の大半は操作の手順ではなく、この「思ったとおりにならない」の理由を探しています。仕組みの側から見ると、原因は数えるほどしかありません。

サイドバーの区画は、性格が4つに分かれている

Finderのサイドバーは、いくつかの区画に分かれています。いちばん上が「よく使う項目」で、ここだけが自分で並べるものです。その下にあるiCloud、場所、タグの3つは、システムが自動で埋めます。つないだディスク、接続中のサーバ、登録済みのタグが、頼まなくても出てくるのはこのためです。

つまり「追加」という操作が効くのは、原則として「よく使う項目」に対してだけです。外付けディスクを「場所」に足したい、タグを好きな順に並べたい、といった要望は、追加ではなく表示設定の話になります。ここを取り違えると、正しい手順を踏んでいるのに何も起きない、という体験になります。

もう1つ押さえておくと迷いが減るのが、「よく使う項目」に入っているのはフォルダのコピーではない、という点です。中身をそこへ移したわけではなく、そのフォルダを指す参照が置かれているだけです。だから項目を消してもフォルダは残りますし、逆にフォルダを消せば項目は残ったまま何も開けなくなります。この非対称が、後半で扱う「消えた」「開かない」の正体です。

追加する道は3つあり、失敗しやすいのは1つ

1つ目はドラッグです。フォルダを「よく使う項目」の上まで運ぶと、既存の項目と項目の間に横線が出ます。この線が出ている状態で放すと追加されます。線ではなく既存の項目自体が反転している状態で放すと、そのフォルダの中へ移動してしまいます。追加したつもりが移動になっている事故はここで起きるので、意図しない結果になったらすぐに取り消しの操作をします。

2つ目はキーボードです。Appleのショートカット一覧に、そのままの説明が載っています。

control + command + T:選択した項目をサイドバーに追加します(OS X Mavericks以降)。 出典: support.apple.com

こちらは狙う場所がないので外しません。選んで押すだけで、項目は「よく使う項目」の末尾に付きます。順番は後からドラッグで入れ替えられます。

3つ目はメニューです。Finderの「ファイル」メニューに「サイドバーに追加」があり、同じキーの組み合わせが右側に表示されています。このメニューを一度開く価値があるのは、選んでいるものが追加できる種類なのかどうかが分かるからです。項目が淡く表示されているなら、そもそもサイドバーが受け取らない対象を選んでいるので、ドラッグでも入りません。

新しく作るフォルダなら、まとめて済ませられます。shift + command + Nで作り、名前を付け、選択されたままcontrol + command + Tを押す。窓を切り替えずに3手で終わります。

設定画面に自分のフォルダが出てこない理由

Finderの設定を開くと「サイドバー」というタブがあり、チェックボックスが並んでいます。最近の項目、AirDrop、アプリケーション、書類、ダウンロード、iCloud Drive、外部ディスク、接続中のサーバといった顔ぶれです。ここがサイドバー全体の一覧に見えますが、そうではありません。

このタブが扱っているのは、システムが用意した既定の項目だけです。自分でフォルダを足した分はここに現れませんし、今後も現れません。追加したフォルダのチェックを探して設定画面を往復するのは、たどり着かない道です。手で足した項目を消すときは、サイドバー上でその項目をcontrolキーを押しながらクリックして「サイドバーから削除」を選びます。

ただし、このタブ自体は一度整理しておく価値があります。既定の項目は多く、使っていないものがそのまま残っていることがほとんどです。押したことのない項目のチェックを外すと、その分だけ本当に使う項目が上に詰まります。チェックを外してもディスク上のフォルダは何も変わりません。注意が要るのは「場所」側のチェックで、外部ディスクの表示を切ると、つないだディスクがサイドバーに出てこなくなります。

区画そのものを畳む操作もあります。区画の見出しにポインタを重ねると右側に「非表示」が出て、押すとその区画がまとまって隠れます。タグが消えた、場所が消えた、という相談の多くは、設定ではなくこれです。

「消えた」「開かない」を見分ける順番

項目が期待どおりに動かないとき、原因はいくつかに絞れます。見た目で分かれるので、順に当てはめると早く終わります。

  • 項目が淡く表示されている:指している先のディスクやサーバがつながっていない
  • 項目は普通に見えるが開かない:指していたフォルダ自体が削除された
  • 再起動したら1つだけ消えた:外付けディスクの上にあり、起動時に接続されていなかった
  • 「よく使う項目」ごと見当たらない:区画が畳まれている
  • サイドバーそのものが無い:option + command + Sで表示を切り替える

フォルダの名前を変えただけなら、項目はたいてい生き残ります。参照が名前の文字列ではなくフォルダそのものを指しているためで、同じディスクの中で場所を移した場合も同様です。逆に、同じ名前のフォルダを別の場所に作り直したときは、項目が古いほうを指したままになることがあります。この場合は消して足し直すのが確実です。

ネットワーク上の共有フォルダを入れている場合は、少し性格が変わります。マウント中の共有フォルダは「よく使う項目」に足せて、次に押したときは再接続を試みます。接続情報が期限切れになっていると失敗するので、壊れたように見えますが、項目ではなく認証の側の問題です。

フォルダ以外に置けるもの、置けないもの

「よく使う項目」に入るのはフォルダだけではありません。アプリケーションを置けば、ファイルの窓から直接起動できる小さなランチャーになります。マウント中のディスクも置けますし、そのディスクの中のフォルダも置けます。ただしこの2つは振る舞いが違い、ディスクそのものの項目は取り出すと消え、ディスク内のフォルダの項目は淡い表示で残ります。

置けるかどうかを確かめる手っ取り早い方法は、「ファイル」メニューを開いて「サイドバーに追加」が有効かどうかを見ることです。淡く表示されているなら、その対象は参照として保存されない種類なので、ドラッグを繰り返しても結果は変わりません。

紛らわしいのがiCloud Driveの中のフォルダです。ほかと同じように追加できますが、容量を空けるためにローカルから退避されている状態だと、開いた瞬間に中身が並ばないことがあります。壊れているわけではなく、押した時点でダウンロードが始まっているだけです。回線の状態によっては数秒待たされるので、動かないと判断する前に一呼吸置くと分かります。

ファイル単体を置けるかどうかは、置けたとしても勧めにくい部類です。サイドバーは場所の目次として作られているので、フォルダの列の中に書類が1つ混ざっていると、押し間違いの温床になります。特定の書類にすぐ戻りたいなら、タグを付けて「タグ」の区画から開くほうが、枠を1つ消費せずに済みます。

2台目のMacでは同じ並びにならない

「よく使う項目」は、1台のMacの、1つのアカウントに属します。同じApple Accountで別のMacにサインインしても、書類やパスワードは引き継がれますが、サイドバーの並びは引き継がれません。新しいMacを用意して中身が空だったとしても、移行に失敗したわけではありません。

これは2台で仕事をする人には無視できない性質です。ローカルのパスを指した項目は、同じ階層が向こうにもなければ手で作り直せません。逆にiCloud Driveの中を指した項目なら、行き先が両方に存在するので同じ並びを再現できます。どのMacからでも1手で開きたいフォルダは、サイドバーの設定より、そのフォルダをどこに置くかのほうが効いてきます。

例外は移行アシスタントを使った引き継ぎで、この場合はアカウントの設定ごと運ばれるため並びも残ります。手動で環境を作り直した場合や、必要なフォルダだけをコピーした場合は残りません。

入れる基準を決めないと、目次として効かなくなる

操作より難しいのはこちらです。追加できると分かった途端に項目が増え、20個を超えたあたりから、目で追う時間のほうが階層をたどる時間より長くなります。サイドバーの価値は短さから来ているので、増やしすぎると元の不便に戻ります。

運用として決めやすいのは、期間で入れ替える方針です。「よく使う項目」には、いま動いている案件のフォルダだけを置き、終わったら消します。消してもフォルダは残るので、心理的な負担もありません。書類やデスクトップのような固定の行き先は、そもそもサイドバーに置かなくても済みます。shift + command + Oで書類、shift + command + Dでデスクトップ、shift + command + Hでホーム、option + command + Lでダウンロードが開きます。パスが分かっているならshift + command + Gで「フォルダへ移動」を出して打ち込むのが最短です。

場所ではなく条件で開きたいものは、スマートフォルダのほうが向いています。option + command + Nで新規のスマートフォルダを作り、条件を決めて保存すると、保存時に「サイドバーに追加」のチェックが出ます。見た目はフォルダですが中身は検索結果なので、「今週更新されたPDF」のような、置き場所では表せない切り口を1項目にできます。

タグとの使い分けも整理しておくと重複しません。サイドバーは場所の目次、タグは横断の目印です。同じフォルダをタグでも項目でも押さえると、どちらを使ったか思い出す手間が増えます。

サイドバーの先に残る往復

ここまでの工夫で短くなるのは、フォルダを開くまでの手数です。開いた後は、コマンドを打つためにターミナルの窓へ移り、内容を確認するためにプレビューの窓を開き、判断のために相談相手のチャット欄へ貼り付ける、という往復が残ります。1日に何度も同じフォルダを開く人ほど、この残りのほうが大きくなります。

フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある状態なら、開いたフォルダに対してそのままコマンドを流せます。何ができるのかはできることにまとめられていて、フォルダの操作と内蔵ターミナルの関係が実際の画面で説明されています。他の道具と比べたい場合は他のファイル管理との比較に、2画面表示や内蔵ターミナルの有無が製品ごとに並んでいます。手元を離れたときに続きを見る話はiPhone・iPadから続きをに書かれています。

今日から変えられることを1つだけ選ぶなら、追加より削除です。設定のサイドバータブで押したことのない既定の項目を外し、残った枠に、いま動いている案件のフォルダをcontrol + command + Tで入れる。項目を増やす操作より、この順番のほうが押す回数を減らします。

よくある質問

フォルダをドラッグしてもよく使う項目に入らないのはなぜですか?

放す瞬間に何が反転しているかで結果が変わります。既存の項目と項目の間に横線が出ている状態なら追加、既存の項目そのものが反転している状態ならそのフォルダの中への移動になります。狙いを外したくない場合は、対象を選んでcontrol + command + Tを押すほうが確実です。

よく使う項目から削除すると、フォルダも消えますか?

消えません。サイドバーに置かれているのはフォルダを指す参照で、コピーでも本体でもないためです。controlキーを押しながらクリックして「サイドバーから削除」を選んでも、ディスク上のフォルダはそのまま残ります。逆にフォルダを削除した場合は、項目だけが残って何も開けない状態になります。

Finderの設定に、自分で追加したフォルダが出てこないのはなぜですか?

設定の「サイドバー」タブが扱っているのは、最近の項目やAirDropや外部ディスクといった既定の項目だけだからです。手で追加したフォルダは別に管理されていて、チェックボックスとしては並びません。消したいときはサイドバー上で操作します。

よく使う項目はいくつまで入れられますか?

明示された上限は公開されていませんが、実用上は目で追える範囲で決まります。20個を超えたあたりから探す時間が増えるため、いま動いている案件だけを置き、終わったら消す運用が現実的です。書類やデスクトップのような固定の行き先は、shift + command + Oなどのキー操作で開けるので項目にしなくても済みます。

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