mac finderのサイドバーが表示されない|4つのスイッチ

Finderの窓を開いたら、左の列が消えている。よく使う項目もiCloudも場所もタグも無く、ファイルの一覧がその幅まで広がっている。戻すはずのメニュー項目は、押しても何も起きないか、淡色になっていて押せない。関わっているスイッチは4つあり、その間に依存が1つあります。どれが外れているかが分かれば、当てずっぽうの操作は要らなくなります。

表示メニューは、いまの状態を文言で答えている

表示メニューには、Finderの窓に足したり外したりできる帯のスイッチが揃っています。サイドバー、ツールバー、パスバー、ステータスバー、タブバーの5つで、どれも独立して切り替わります。そして現在の状態は、項目の文言そのものに出ています。隠れているときは「表示」、見えているときは「非表示」と書かれます。

この文言が最初の手がかりです。左に何も見えていないのに「サイドバーを非表示」と書いてあるなら、帯は消えていません。幅がほぼゼロの状態で存在しています。直すのは仕切り線のドラッグであって、メニューの切り替えではありません。「サイドバーを表示」と書いてあり、押しても見た目が変わらないなら、操作している窓が思っている窓と違います。フルスクリーンで開いたFinderの窓や、保存ダイアログは、それぞれ別の状態を持っています。

項目が淡色でそもそも押せないなら、それが依存の話です。2つ下の節で扱います。「淡色で押せない」と「オフになっている」は別の故障で、同じものとして扱うと、反応しないメニューを押し続けることになります。

帯の出し入れはショートカット4つで足りる

キーボードの割り当ては公式に一覧があり、原文を読む価値があります。よくある失敗を説明する条件が、そこに書かれているためです。

option + command + S:Finderウインドウのサイドバーの非表示/表示を切り替えます。

option + command + P:Finderウインドウのパスバーの表示/非表示を切り替えます。

option + command + T:現在のFinderウインドウでタブが1つ開いているときに、ツールバーの表示/非表示を切り替えます。

出典: support.apple.com

ステータスバーはcommandとスラッシュで切り替わります。注目すべきはツールバーの行に付いている条件で、ほかの3つには無いものです。タブが1つ開いているときにだけ効く、と書かれています。タブを2つ以上開いていると、このキーは何も起こさず、メニュー項目も選べません。不具合ではなく、そう書かれている動作です。

もう1つ、可視性のスイッチではありませんが同じ場所で覚えておくと役に立つ組み合わせがあります。controlとcommandとTで、選択中の項目がサイドバーに追加されます。フォルダをドラッグせずに「よく使う項目」へ入れる最短の操作です。

「サイドバーを表示」が押せなくなる依存

ツールバーを隠した窓では、サイドバーを表示できません。「ツールバーを非表示」を選ぶと2つの帯が同時に消え、それ以降「サイドバーを表示」はメニューに残ったまま淡色になります。出す場所が無いためです。

この問題でいちばん多い報告、つまり「項目はあるのに反応しない」は、ほぼこの状態です。ツールバーの無いモードに入っています。「ツールバーを表示」を選べば戻り、ツールバーを隠す前にサイドバーが見えていたなら一緒に戻ってきます。戻らなくても、そこで「サイドバーを表示」が押せる状態になります。

引っかかりやすいのは、ツールバーを隠す操作が事故で起きやすいからです。optionとcommandとTは日常的に使う組み合わせの隣にあり、その結果できあがる窓は、ツールバーもサイドバーも無いので、モードというよりアプリが壊れたように見えます。窓の上端に検索欄と戻るボタンがあるかを見れば、1秒で判定できます。

設定は窓の種類ごとに別々に保存されている

症状が一貫しないように見えるのは、ここが原因です。普通のフォルダの窓ではサイドバーが出るのに、検索結果では出ない。ゴミ箱では出ない。パッケージの中身を見る窓では出ない。片方でいくら切り替えても、もう片方は変わりません。

Finderは窓の種類ごとに別々の記録を持っています。実際に設定ファイルを読むと、WindowState という名前の記録が9組ありました。コンピュータの表示、iCloudの表示、ネットワークの表示、パッケージの表示、検索の表示、最近の検索の表示、共有の検索の表示、ゴミ箱の表示、そしてもう1つです。そのどれもが ShowSidebar ShowToolbar ShowStatusBar ShowTabView を自前で持っていました。確かめた1台では ShowStatusBar が偽になっている組と真になっている組が混在していて、これが「1つの設定の写しではなく、本当に独立している」ことの証拠になります。

実務上の結論は単純です。検索結果の窓でサイドバーを切り替えたなら、それは検索結果の窓に対する設定です。特定の場面でだけ出ないなら、その場面へ行って、そこで切り替えてください。

帯を出すことと、中身を並べることは別の設定

サイドバーは出ているのに中身がほとんど空、というのは別の故障で、直す場所も違います。可視性のスイッチは表示メニューにあります。中に何が並ぶかはFinderの設定のサイドバーの欄で決まり、行になり得るものすべてにチェックボックスが付いています。ホームフォルダ、書類、ダウンロード、デスクトップ、AirDrop、最近の項目、iCloud Drive、接続中のディスク、タグなどです。

まず確かめる価値があるのは、ハードディスク、外部ディスク、接続中のサーバの行です。「出てこない」という報告が最も多い場所であり、ここのチェックが外れているディスクは、何度挿し直しても現れないからです。

行を外すことは、何かを削除することではありません。サイドバーが持っているのは参照なので、よく使う項目からフォルダをドラッグして外しても、ディスク上のフォルダはその場所に残ります。この非対称をはっきりさせておくと、一覧を整理するときの手が止まりません。

並んでいるのは表示名であって、パスではない

サイドバーの問題として報告されるものの中に、実はサイドバーの問題ではないものが混じっています。サイドバーに並んでいるのは表示名で、日本語で動いているシステムでは、ディスク上の名前と一致していません。「書類」と書かれた行の実体は Documents で、「アプリケーション」の実体は Applications です。この読み替えは、フォルダの中に置かれた .localized という見えない印のファイルが引き起こしています。/Applications にも、ホームの中の標準のフォルダにも入っています。

これが効いてくるのは、サイドバーが行き先ではなくなった瞬間です。行をクリックする限り、開くフォルダは毎回正しいものです。ところが行に書かれている文字を「フォルダへ移動」やターミナルにそのまま打つと、そのパスは存在しないので No such file or directory が返ります。コマンドは正しく、名前のほうが違っていたわけです。

サイドバーの行から使えるパスを得る確実な方法は、その行をターミナルの窓へドラッグすることです。ラベルではなく本当の絶対パスが入ります。shiftとcommandとGで開く「フォルダへ移動」はディスク上の名前を受け付け、ここにもフォルダをドラッグして埋められます。

いまの状態を、当てずっぽうでなく読む

押し始める前に答えを出せるコマンドが2つあります。

defaults read com.apple.finder SidebarWidth は保存されている幅を数値で返します。確かめた1台では 218 でした。ゼロに近い値なら、帯は存在していて畳まれているという意味です。メニューが「サイドバーを非表示」と言っているのに何も見えない、あの状態に当たります。設定ファイルをもう少し細かく見ると、幅の記録は1つではありません。FK_SidebarWidthFK_SidebarWidth2 の両方があり、確かめた1台では 218258 という別々の値が入っていました。仕切り線をドラッグすればFinderがいま使っている側が更新されるので、数値より仕切り線のほうが当てになります。

plutil -p ~/Library/Preferences/com.apple.finder.plist は設定ファイル全体を読める形で出します。grep -A 6 WindowState に通せば、窓の種類ごとの記録がフラグ付きで並びます。真偽をここで読むほうが、種類ごとに窓を開いて手で試すより速く済みます。

defaults write で変えたのに反映されないときは、Finderが設定をメモリ側に持っているためです。killall Finder で再起動すれば読み直します。開いている窓は閉じるので、中の作業を終えてからにしてください。失われるのは窓の位置くらいです。

設定ファイルを捨てる前に

この問題への対処としてよく回ってくるのが、com.apple.finder.plist をゴミ箱に入れて再起動する方法です。実際に効きますが、Finderの設定を全部まとめて初期化します。表示形式も、並べ替えの順序も、ツールバーの配置も、サイドバーの中身も戻ります。最初の一手ではなく、最後の手段です。

そもそもサイドバーの中身は、そのファイルには入っていません。ユーザライブラリの共有ファイルリストという場所にあり、最近のmacOSではそのフォルダが保護されています。フルディスクアクセスを持たないターミナルから一覧を取ろうとすると Operation not permitted が返ります。手でファイルを編集して直す道が無いのはこのためで、正規の入口はFinderの設定のサイドバーの欄だけです。

戻ってきても、サイドバーには代われない用事がある

帯が戻れば、見えないという問題は解けます。解けないのは、そもそもサイドバーに頼っていた理由のほうです。たいていは、同じ数個のフォルダに何度も行き来していて、そこまでのパスが長いという状況です。ショートカットの一覧は道のりを短くしますが、できるのはフォルダを開くところまでです。その先、中身にコマンドを当てる、別のフォルダと突き合わせる、結果をどこかへ移す、という作業はいつも別の窓で起きます。

ターミナルを同じ窓の中に持つファイル管理アプリなら、この段が1つ消えます。一覧とプロンプトが同じディレクトリを指していて、どちらももう一方に場所を伝える必要がないからです。何ができるかはできることにまとめてあります。同じ問題の別の部分を解いている2画面型やFinderの代替との違いは、優劣を付けずに並べた他のファイル管理との比較にあり、Finderと入れ替えるのではなく併用するときの実際はよくある質問で確かめられます。

よくある質問

「サイドバーを表示」が淡色で押せないのはなぜですか?

その窓でツールバーが隠れているためです。サイドバーはツールバーの無い窓には出せません。先に「ツールバーを表示」を選べば押せるようになります。ツールバーの切り替えはoptionとcommandとTですが、その窓でタブが1つだけ開いているときに限って効きます。

普通の窓では出るのに、検索結果の窓だけサイドバーが出ません。なぜですか?

Finderは可視性のフラグを窓の種類ごとに分けて保存しているためです。検索結果、ゴミ箱、iCloud、パッケージの中身などがそれぞれ独立しています。フォルダの窓で切り替えても、それはフォルダの窓の設定にしかなりません。出ない場面へ行って、その場で切り替えてください。

マウントしているのに外付けディスクがサイドバーに出てきません。どこを見ますか?

Finderの設定のサイドバーの欄で、外部ディスクの行のチェックが外れています。このチェックはそのカテゴリを出してよいかどうかを決めているので、外れていれば何度挿し直しても現れません。チェックを入れれば、マウントしている間は表示されます。

サイドバーから項目を外すと、フォルダも消えますか?

消えません。サイドバーが持っているのはフォルダそのものではなく参照なので、ドラッグして外れるのは近道のほうだけです。戻したいときは、そのフォルダをもう一度ドラッグして入れるか、選択した状態でcontrolとcommandとTを押してください。

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