Macのゴミ箱を空にできない|掴んでいるアプリを探す
mac ゴミ箱 空 に できないで調べている時点で、ゴミ箱の中には消えない項目が1件以上残っているはずです。何十件も入っているのに全部が残る場合もあり、進行のバーが少し動いてから止まる場合もあります。どちらも同じ原因ではありません。前者は空にする操作そのものが最初から通っていない状態で、後者は1件だけが引っかかって全体を止めている状態です。この記事では、画面の文面から止めている相手を決める順番、掴んでいるプロセスを名指しする手順、残る1件を絞り込む方法、そして空にしたのに容量が戻らないときに見る場所を並べます。
止まり方が2つあり、見るところが違う
最初に決めるのは、どこまで進んだかです。「空にする」を押した直後に文面が出て何も減らないなら、ゴミ箱の中の項目のどれかが操作全体を止めています。何件かは減ってから止まるなら、止めている1件が残っていて、そこから先に進めない状態です。件数が減ったかどうかは、ゴミ箱を開いたウインドウの表示で分かります。
この確認を先に済ませると、試す手順が絞れます。件数が減らない場合は、ゴミ箱の権限や、Finder自体が固まっていないかを見ます。件数が減ってから止まる場合は、残っている項目を1件ずつ見るほうが早く終わります。順番を逆にすると、関係のない手順を何度も繰り返すことになります。
もう1つ見ておくと判断が早くなるのが、残った項目の出どころです。ゴミ箱のウインドウで項目を選び、「ファイル」から「情報を見る」を開くと、元の場所が表示されます。ここが手元のディスクなのか、外部ディスクなのか、iCloud Driveなのかで、次に見る場所が変わります。外部ディスクの項目なら、そのディスクが繋がっているかどうかが先に来ます。iCloud Driveの項目なら、そもそも期限で片付く側なので急いで手を入れる理由が薄くなります。
Appleのユーザガイドにも、ゴミ箱の項目は個別に消せることが書かれています。ゴミ箱を開いて、消したい項目をControlキーを押しながらクリックし、「すぐに削除」を選ぶ手順です。警告が出たら「削除」を押します。全部をまとめて空にしようとして止まっているときは、まずこの個別の操作で範囲を狭めるのが定石になります。詳しい手順はAppleのファイルやフォルダを削除するのページにまとまっています。
「使用中のため、操作を完了できません」が指しているもの
最も多い文面がこれです。この言い方は権限の話ではなく、どこかのプロセスがそのファイルを開いたままにしている、という報告です。中身が空のフォルダで出ることもあるので、見た目からは理由が分かりません。同じ状況は繰り返し相談されています。
Macでゴミ箱を空にしたいのですが、 「項目"(フォルダ名)"が使用中のため、操作を完了できません。」 と表示され、空にできません。 また、その削除できないフォルダーの中は空です。 どうすれば消えますか? 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
空に見えるフォルダで出る理由は2つあります。1つは、そのフォルダの中に、Finderの表示では見えない作業用のファイルが残っている場合です。もう1つは、アプリがフォルダそのものを作業場所として開いたままにしている場合です。どちらも、フォルダを開いて中を確認しただけでは分かりません。名前を出させる手順に進みます。
書類を閉じても掴んだままになっているアプリがあります。画像編集や動画編集のアプリ、同期の常駐プログラム、バックアップの処理などが代表例です。心当たりがある順に終了させていく方法でも解決しますが、当てずっぽうで終了させると、保存していない作業を巻き込む危険があります。先に名前を確かめるほうが安全です。
掴んでいる相手を名指しする
名指しするには lsof を使います。マニュアルによると、+D はフォルダを指定して、その下のすべての階層を降りながら開かれているファイルを探すオプションです。ゴミ箱のフォルダを +D に渡すと、掴んでいるプロセスの名前とプロセス番号、開かれているパスが並びます。
lsof +D ~/.Trash
出力の1列目がコマンド名、2列目がプロセス番号、最後の列がパスです。コマンド名が見覚えのあるアプリなら、そのアプリを通常の手順で終了させます。保存していない書類がある場合は先に保存します。同じアプリの別のウインドウが掴んでいることもあるので、1つ閉じただけで足りないことがあります。
コマンド名で絞りたいときは -c を使います。マニュアルによると、指定した文字で始まるコマンド名のプロセスだけを一覧に出すオプションです。名前に心当たりのない常駐プログラムが出てきたときは、そのプロセスを個別に止めるよりも、ログアウトして入り直すほうが影響が読めます。ログインし直すとユーザの常駐プログラムがすべて作り直されるため、掴んでいたものも一緒に離れます。Macの再起動は録画や配信、長い処理を巻き込むので、アプリの終了とログアウトを先に試して、それでも動かないときの最後の手段に置きます。
ロックとフラグが混ざっていると、操作全体が止まる
使用中ではなく、ロックや変更不可のフラグが立っている項目も、空にする操作を止めます。ロックは、対象を選んで「ファイル」から「情報を見る」を選ぶ(Command+Iキーでも開きます)と、上のほうの「ロック」のチェックボックスで確認できます。印を外せばそのまま消えます。管理者としてログインしていないときは、ウインドウの鍵をクリックしてロックを解除し、管理者の名前とパスワードを入力するか、Touch IDかApple Watchで認証する手順が加わります。
「情報を見る」に何も出ていないのに動かない場合は、ターミナル側の層を見ます。ls のマニュアルによると、-O はファイルのフラグを長い形式の表示に加えるオプション、-e はACLを加えるオプションです。chflags のマニュアルには、所有者か管理者が設定と解除をできる uchg(ユーザ変更不可)と、管理者だけが設定できる schg(システム変更不可)が載っています。uchg が立っている項目は、権限の表示がどれだけ開いていても変更も削除もできません。解除は chflags nouchg です。
ACLは権限ビットより先に評価されます。chmod のマニュアルには、項目そのものの削除を表す delete と、フォルダの中の項目の削除を表す delete_child が別の権限として並んでいます。拒否の行が1つ入っているだけで、権限表示が開いて見えるまま削除だけが止まります。行を消すのが chmod -a、ACLごと外すのが chmod -N です。
ここで見落としやすいのが、削除の可否を決めているのがファイル側の権限ではないという点です。chmod のマニュアルは、フォルダに対する書き込み権限が、そのフォルダへのファイル作成と移動とコピーを許可すると定めています。名前の変更と削除も同じ枠に入ります。つまり、消したい項目が読み出し専用でも入れ物のフォルダに書き込み権限があれば消えますし、逆に項目の権限をすべて開いても入れ物に書き込み権限が無ければ消えません。ゴミ箱の中の1件が動かないときは、その項目より先に入れ物のフォルダを見る順番になります。
削除したのに空き容量が戻らないとき
ゴミ箱が空になったのに、ストレージの空きが増えていないという相談も同じ検索から来ます。これは削除に失敗したのではなく、別の仕組みが領域を保持している場合があります。Time Machineを使っているMacでは、ローカルスナップショットが作られます。スナップショットが残っている間は、消したファイルの領域がすぐには空きに反映されません。tmutil のマニュアルによると、listlocalsnapshotdates はすべてのローカルスナップショットの作成日時を並べるサブコマンドで、日時はYYYY-MM-DD-HHMMSSの形で出ます。ここに日付が並んでいれば、領域を持っているのはゴミ箱ではありません。
iCloud Driveから入れた項目には別の規則があります。Appleの案内では、iCloud Driveからゴミ箱に入れた項目は、Finder設定の内容に関係なく30日後に自動でゴミ箱から消去されます。手元で空にしても、期限まで別の場所に控えが残る扱いです。空きの数字を追いかける前に、消した対象がどちらの出どころだったかを確かめる順番になります。
外部ディスクから入れた項目は、そのディスクを取り外した状態では操作の対象になりません。ディスクを繋ぎ直してから空にします。Windowsで使っていたディスクをそのまま繋いだ場合、macOS側が読み出しだけの扱いにしていることがあり、その状態では最初から削除が通りません。この場合に見るのは権限ではなくディスクの形式です。
溜めない設定にして、同じ詰まりを作らない
同じ作業を毎月繰り返しているなら、設定側で片付けます。FinderのメニューからFinder設定を開いて「詳細」をクリックすると、「30日後にゴミ箱から項目を削除」があります。ここを入れておくと、期限を過ぎた項目が自動で消えます。システム設定の「一般」から「ストレージ」を開いた画面にも同じ内容の項目が並んでいて、Appleはこう説明しています。
ゴミ箱に入れてから30日が過ぎた項目を自動的に消去します。この設定は、Finderで後から変更できます。 出典: support.apple.com
自動で消えた項目は完全に削除されて使えなくなるので、Time Machineのバックアップか外部ストレージへの控えを先に用意しておく前提の設定です。同じ「詳細」の中には「ゴミ箱を空にする前に警告を表示」もあり、毎回の確認が要らない場合は外します。1回だけ確認を省きたいときは、「空にする」を押すときにOptionキーを押します。
ターミナルからゴミ箱へ入れる道もあります。trash のマニュアルによると、指定したファイルとフォルダをユーザのゴミ箱フォルダへ移すツールで、macOS 15.0で登場しました。移すだけなので「戻す」で引き返せます。ゴミ箱が存在して、移動を許す権限があることが条件だとマニュアル自身が書いています。すぐに消す rm はゴミ箱を通らず、戻す操作が用意されていないので、片付けの手段としては別の位置づけになります。
切り分けが1回で終わる道具の条件
ここまでの手順で見ているものは、常に2種類です。Finderの「情報を見る」に出る表示と、ターミナルに出る lsof や ls -l@eO の出力です。ロックは「情報を見る」でしか分からず、掴んでいるプロセスの名前はターミナルでしか出ません。この2つを別のアプリで開いていると、1件を追うたびにウインドウを行き来し、どの項目の話だったかを見失います。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある形にしておくと、ゴミ箱の一覧で項目を選んだまま、その場で出力を読んで次の手を決められます。
どの操作が1つの窓にまとまるのかはできることのページに一覧があり、フォルダの表示、コマンドの実行、AIへの相談が並ぶ構成になっています。Finderや既存のファイル管理アプリとの違いを先に確かめたい場合は他のファイル管理との比較に対応の有無が表で並んでいます。手元で止まっている確認を移動中に続けたい場面では、iPhone・iPadから続きをのページに同じ作業を持ち出す方法が書かれています。費用の目安は料金、動作条件や細かい仕様はよくある質問にまとまっています。
よくある質問
「使用中のため、操作を完了できません」と出たら、何から試せばよいですか?
心当たりのアプリを閉じる前に、掴んでいるプロセスの名前を確かめます。ゴミ箱のフォルダを lsof +D に渡すと、開いているプロセス名とプロセス番号が並びます。名前が分かってから、そのアプリを通常の手順で終了させます。名前に心当たりがない常駐プログラムなら、ログアウトして入り直す順番になります。
中が空のフォルダが消えないのはなぜですか?
Finderの表示では見えない作業用のファイルが残っている場合と、アプリがそのフォルダ自体を作業場所として開いたままにしている場合があります。どちらも見た目からは判断できないので、lsof で開いている相手を名指ししてから、そのアプリを終了させます。
ゴミ箱を空にしたのに空き容量が増えないのは失敗ですか?
削除は通っていることが多く、別の仕組みが領域を持っています。Time Machineのローカルスナップショットが残っている間は、消した分がすぐに空きへ反映されません。tmutil listlocalsnapshotdates で日時が並ぶかを見てから、ゴミ箱以外を疑う順番にします。
全部をまとめて空にできないとき、1件ずつ消す方法はありますか?
ゴミ箱を開いて、対象の項目をControlキーを押しながらクリックし、「すぐに削除」を選びます。警告が出たら「削除」を押します。この方法で減らしていくと、止めている1件だけが残るので、そこから原因を絞り込めます。