Commander Oneの使い方|入れ方から2画面操作・FTP接続まで
Commander One の使い方は、3つの段階で覚えると迷いません。最初に、公式サイト版とMac App Store版のどちらを入れるかを決める。次に、初回起動でフルディスクアクセスを許可し、無料で使うか有料のPRO Packを有効にするかを選ぶ。そのうえで、左右2つの画面を使ったコピーや移動を、ファンクションキーで操作する。この記事では、公式マニュアルに書かれた画面の名前とキーをそのまま使い、入れ方からFTPやクラウドへの接続までを順に説明します。マニュアルは英語のため、メニュー名は英語の表記のまま記します。
Commander Oneとはどんなアプリか
Commander Oneは、Electronic Team, Inc.が提供するMac用のファイル管理アプリです。最大の特徴は、ウインドウの中に左右2つの画面(ペイン)が並ぶことです。片方にコピー元、もう片方にコピー先を開いておき、キー1つでファイルを移せます。Windowsの定番アプリTotal Commanderと同じ操作の考え方で、公式サイトにも、Total Commanderの作者から「Total Commander for Mac」として承認されていると書かれています。
公式サイトで2026年10月9日に確かめた最新版は3.18(ビルド4006、2026年9月25日)で、動作条件はmacOS 10.13以降です。Appleシリコン搭載のMacとIntel搭載のMacの両方に対応しています。
使い方を解説した記事でも、キーボード中心の操作に慣れることが勧められています。
今回は、強力なMac用2画面キーボードファイラー「Commander One」とその使い方・ショートカットについて解説しました。なにかしらのファイル操作は、毎日必ずあると思います。本記事を見ながら、極力マウスを使わないようにしていると自然に手が覚えます。 出典: comeicome.com
入れる版の選び方
Commander Oneには、入手の方法によって中身が違う3つの形があります。最初にここを決めておくと、あとで機能が足りずに入れ直す手間が省けます。
| 形 | 入手先 | 費用 | 使えないもの |
|---|---|---|---|
| 無料モード | 公式サイト | 無料 | ターミナル、ZIP以外の圧縮形式など |
| PRO Pack | 公式サイト版にライセンスキーを登録 | 買い切り | なし |
| Mac App Store版 | App Store | 無料で入手 | ターミナル、iOS機器の接続など |
公式のMac App Store版とサイト版の違いのページによると、App Store版はAppleのサンドボックスの制約のため、プロセスの終了、iOS機器のマウント、ターミナル、rootとしての再起動、F1からF12のシステム設定の無視、内蔵ドライブの取り出しができません。ターミナルを使う予定や、iPhoneの中身をMacから扱う予定があるなら、公式サイト版を選びます。
迷う場合は、公式サイト版を無料モードで入れておくのが無難です。同じアプリにあとからライセンスキーを登録するだけでPRO Packに切り替わり、入れ直しは要りません。
インストールと初回起動の手順
公式サイトから入れる場合の流れは次のとおりです。
- 公式サイトの「Direct Download」からアプリを取得し、アプリケーションフォルダに入れる
- 初回起動で表示されるウインドウで、扱うフォルダを選んでアクセスを許可する
- 続いて求められるフルディスクアクセスを、画面の案内に従って「システム設定」で有効にする
- PRO Packを有効にするか、「Continue in Free Mode」で無料のまま使うかを選ぶ
3つめは省略できません。公式マニュアルには、フルディスクアクセスが無いとデスクトップ、ダウンロード、書類といった主要な場所にアクセスできないと書かれています。起動したのにフォルダが空に見える場合は、ここが許可されていないことを疑います。
PRO Packを買った場合は、メールで届くアクティベーションコードを、起動時の画面かメニューの「Activate New License」から入力します。マニュアルによれば、入力後すぐに有効になり、Macやアプリの再起動は要りません。有効になったかどうかは、メニューの「About Commander One」で確かめられます。
2画面での基本操作とキー
Commander Oneの使い方の中心は、左右のペインを行き来するキー操作です。マニュアルに載っている主なキーを並べます。
| 操作 | キー |
|---|---|
| ファイルの中身を見る(ビューア) | F3 |
| ファイルを編集する | F4 |
| コピーする | F5 |
| 削除する | F8 |
| コピーを待ち行列に回す | F5のあとF2 |
| 情報を見る | Command+I |
| サーバやクラウドへの接続画面 | Command+F |
| ターミナル(PRO Packのみ) | Control+O |
コピーの手順は、片方のペインにコピー元、もう片方にコピー先を開き、ファイルを選んでF5を押し、確認の画面でOKを押すだけです。大きなファイルをいくつも移すときは、F5のあとにF2を押すと、コピーが待ち行列(Operations Queue)に入り、裏で順に処理されます。その間も別の操作を続けられます。
削除は、初期設定では「Move to trash」が有効なので、F8で消したファイルはゴミ箱に入ります。Shift+Deleteで消すとゴミ箱を通らずに削除されるので、慣れるまでは使わないほうが安全です。MacBookではF1からF12が音量や明るさに割り当てられているため、fnキーを押しながら使うか、macOSのキーボード設定を変えます。キーの割り当ては、設定の「Hotkeys」で自分用に変更できます。
検索とファイルの中身の確かめ方
ファイルを探すときは、ツールバーの「Search file」を押します。マニュアルによると、正規表現(RegEx)、大文字と小文字の区別、探す深さ(Depth)、圧縮ファイルの中の検索、ファイルの中の文字の検索などの条件を組み合わせられます。ローカルのディスクだけでなく、FTPサーバの上でも検索できるのが特徴です。
検索結果は、「Go to File」でその場所へ移るか、「Feed to Active Panel」で結果の一覧を今のペインに流し込んで、そのままコピーや削除の対象にできます。macOSのSpotlightを使って探したい場合は、「Command」メニューの「Search in Spotlight」から実行します。
中身の確認には、F3のビューアが使えます。テキスト、画像、16進数(Hex)などの表示を切り替えられ、画像の表示では拡張子が間違っているファイルでも中身から形式を判別します。フォルダを選んでスペースキーを押すと、中身を含めたフォルダの容量が表示されます。
FTP・SFTP・クラウドへの接続
Commander Oneがよく使われる理由の1つが、サーバやクラウドへの接続です。マニュアルに挙がっている接続先は、FTP、SFTP、WebDAV、Dropbox、Google Drive、Amazon S3、OneDrive、Backblaze B2、Box、Mega、pCloudなどです。
接続の画面は「Connections Manager」で、ツールバーのアイコン、「Window」メニュー、またはCommand+Fで開きます。FTPやSFTPのサーバにつなぐ手順は次のとおりです。
- 接続の方式を選び、接続に名前を付ける
- サーバのアドレスとポートを入れる。初期値は通常のFTPとTLS/SSL付きのFTPが21、SFTPが22
- ログイン名とパスワードを入れる。パスワードはキーチェーンに保存され、次回からは聞かれない
- 必要ならアクティブかパッシブかの接続方式と、サーバ側のフォルダを指定し、「Connect」を押す
つながると、サーバの中身がペインに普通のフォルダと同じように表示され、ローカルとの間でF5を押せばコピーできます。クラウドに置いたフォルダは、右クリックの「Encrypt」で暗号化することもできます。マニュアルによると方式は256ビットのAESで、パスワードを忘れると中身は取り戻せません。
無料モードとPRO Packの違い、料金
無料モードでできるのは、2画面での閲覧、基本的なファイル操作、ZIPの作成と展開です。マニュアルには、無料版はZIP形式だけに対応し、それ以外の圧縮形式はPRO Packで使えると書かれています。PRO Packでは7zやtar系の作成と編集、RARやISOの閲覧と展開ができるようになります。画面下部のコマンドラインと、Control+Oで開く内蔵ターミナルもPRO Packだけの機能です。
料金は、2026年10月9日に公式の購入ページで確かめた時点で次のとおりです。
- Personal License:Mac1台で29.99ドル。個人の非商用の利用に限る
- Team License:Mac5台で99.99ドル。仕事での利用ができる
- Company License:50台以上などは営業窓口に相談
いずれも買い切りで、月額の支払いはありません。購入時に「Lifetime Upgrades Guarantee」を追加すると、今後のアップグレードも無料で受け取れます。フリーランスとして仕事に使う場合は、Personal Licenseの条件が非商用である点に注意が必要です。
他の道具と組み合わせる場合
Commander Oneが得意なのは、2つの場所の間でファイルを素早く動かすことと、サーバやクラウドを手元のフォルダと同じ感覚で扱うことです。一方、内蔵ターミナルは、マニュアルでもローカルでのみコマンドが動き、FTPサーバの上では効かないと説明されています。ターミナルでAIのエージェントを長い時間動かし、その生成物をフォルダで確かめる、といった使い方が中心の人には、別の種類の道具が合うこともあります。
その1つが、フォルダとターミナルとAIとのやり取りをひとつの窓に置くファイル管理アプリです。フォルダごとにターミナルが1つずつ用意され、どのフォルダの作業が応答を待っているかを一覧で見分けられます。機能の詳細はできることに、費用は料金にまとまっています。Mac単体の機能は無料なので、2画面のファイラーと併用して確かめることもできます。
使い方を決めるための考察
ここまでの手順を、どんな使い方をしたいかに当てはめると、最初に選ぶものが決まります。
- ローカルのフォルダ間のコピーとZIPだけ:公式サイト版の無料モードで足りる
- RARや7z、内蔵ターミナルが必要:公式サイト版にPRO Packを登録する
- 仕事で使う:非商用に限られるPersonal Licenseではなく、Team Licenseを検討する
- App Storeで管理したい:ターミナルやiOS機器の接続が使えないことを確かめてから入れる
- ターミナルとAIの作業が中心:作業の窓をまとめる別の道具も比べる
ファイル管理の道具ごとの違いは他のファイル管理との比較で並べて確かめられます。出先のiPhoneやiPadから自宅のMacのフォルダとターミナルを開く使い方はiPhone・iPadから続きをに、購入前の条件はよくある質問にまとめられています。まずは無料モードで1週間使い、どの操作が短くなったかを数えてから、PRO Packを買うかどうかを決めると無駄がありません。
よくある質問
Commander Oneは無料で使えますか?
公式サイト版は、初回起動で「Continue in Free Mode」を選ぶと無料で使えます。無料モードでは2画面での閲覧、基本的なファイル操作、ZIPの作成と展開ができます。内蔵ターミナルやZIP以外の圧縮形式を使うには、有料のPRO Pack(Mac1台で29.99ドル、2026年10月9日時点)が必要です。
起動してもデスクトップや書類のフォルダが表示されないのはなぜですか?
フルディスクアクセスが許可されていない可能性があります。公式マニュアルでは、この権限が無いとデスクトップ、ダウンロード、書類といった場所にアクセスできないとされています。「システム設定」のプライバシーとセキュリティでCommander Oneのフルディスクアクセスを有効にしてください。
App Store版と公式サイト版はどちらを選べばよいですか?
ターミナルやiPhoneなどiOS機器の接続を使うなら公式サイト版です。App Store版はAppleのサンドボックスの制約により、ターミナル、iOS機器のマウント、プロセスの終了などが使えません。迷う場合は公式サイト版を無料モードで入れ、必要になったらライセンスキーを登録すると入れ直さずに済みます。
Commander OneでSFTPサーバに接続するにはどうすればよいですか?
Command+Fで「Connections Manager」を開き、SFTPを選んで接続名、サーバのアドレス、ポート(初期値は22)、ログイン名とパスワードを入れて「Connect」を押します。パスワードはキーチェーンに保存されます。つながるとサーバの中身がペインに表示され、F5でローカルとの間でコピーできます。