Macからサーバーへ接続する|Finderで開くまでの道筋を追う
mac サーバー へ 接続する方法を調べている人が詰まっているのは、手順そのものではなく、どの入口を使うかと、アドレスをどう書くかの2点です。Finderのサイドバーに出てくるはずの共有が出てこない、NASの名前では繋がるのに翌日は繋がらない、繋がってもMacを再起動すると消えている。この記事では、macOSが用意している接続の入口を整理し、アドレスの正しい形、繋がらないときに上から確かめる順番、そして繋ぎ直す手間を設定側へ追い出すところまでを順に追います。
入口は2種類しかなく、迷いはその手前で起きている
macOSが用意している接続の入口は、ネットワークをブラウズして選ぶ方法と、アドレスを直接打つ方法の2つです。数が少ないので覚えることは多くありません。にもかかわらず迷いが生まれるのは、ブラウズで見つかる前提で手順を進めてしまい、見つからなかったときに次の一手が無くなるためです。
ブラウズは、同じローカルネットワーク上の機器が自分の存在を知らせる仕組みに頼っています。相手が知らせをやめていたり、知らせが届く範囲の外にいたりすると、実際には動いているサーバーが一覧に出ません。一覧に出ないことと、接続できないことは別の話です。
Macでサーバーに接続することは、ITプロフェッショナルにとって基本的な作業です。この記事では、Finder、AppleScript、Cyberduck、Remote Desktop Protocol (RDP)を使用してmacOS上でサーバーに接続するためのさまざまな方法についての包括的な手順を提供します。各方法は、シームレスな接続体験を確保するために詳細に説明されています。 出典: tsplus.net
入口が複数あるという前提を最初に持っておくと、一覧に出ないという状況で手が止まらなくなります。Appleの資料も、ブラウズする手順とアドレスを入力する手順を並べて案内しており、どちらか一方が正式という書き方はしていません。日常の運用では、アドレスを打つ側を基本に据えて、ブラウズは相手を探すときだけに使うほうが安定します。名前の解決に頼る部分が減るほど、繋がらない日の原因が絞れるからです。
アドレスの形を先に決める
アドレスは、プロトコルの名前、相手の名前かIPアドレス、共有名の3つをつなげた形になります。WindowsのファイルサーバーやNASであれば smb:// から始まり、共有名まで含めて書くのが基本の形です。
| 相手 | アドレスの形 |
|---|---|
| SMB/CIFSのサーバーと共有フォルダ | smb://DNS名/共有名 または smb://IPアドレス/共有名 |
| NFSサーバー | nfs://DNS名/パス名 |
| WebDAVサーバー | http://DNS名/パス名 |
Appleは、SMB/CIFSについて共有名まで含めた形と、DNS名の代わりにIPアドレスを使う形の両方を案内しています。共有名を省いた場合は、ユーザー名とパスワードを入れたあとに共有フォルダを選ぶ画面が出ます(Macで接続可能なサーバおよび共有コンピュータ)。
ここで決めておきたいのは、名前で書くかIPアドレスで書くかです。名前は覚えやすい代わりに、名前を教える仕組みが止まると届かなくなります。IPアドレスは覚えにくい代わりに、名前の解決を丸ごと飛ばせます。ルーター側でNASのIPアドレスを固定できるなら、IPアドレスで書いた形を控えとして手元に残しておくと、名前で繋がらない日に切り替える手が1つ増えます。自分のMac側のアドレスを調べたいときは、システム設定の一般からファイル共有の詳細を開くと、smb:// から始まる形で表示されます。
ブラウズして繋ぐ手順
相手の名前もアドレスも分からない段階では、ブラウズから始めます。手順は次の通りです。
- Dockのアイコンをクリックし、Finderのウインドウを開く
- サイドバーの「場所」にある「ネットワーク」をクリックする
- 「場所」に何も出ていないときは、「場所」の文字にポインタを置いて表示を展開する
- 一覧の中から接続したいコンピュータをダブルクリックし、「別名で接続」をクリックする
- ゲスト、登録ユーザ、Apple Accountのいずれかを選び、求められたらユーザー名とパスワードを入れる
- サーバーのボリュームか共有フォルダを選ぶ
登録ユーザで繋ぐときは、相手側で接続を許可するユーザーの一覧に自分が入っているかが分かれ目になります。相手が「次のユーザのみ」を選んでいる場合、ログイン名が一覧に無ければ、パスワードが合っていても弾かれます。ネットワーク領域やワークグループの名前を求められることもあり、その情報は相手の機器を管理している側が持っています。会社のファイルサーバーであれば、この段階で管理者に確認したほうが早く済みます。
アドレスを打って繋ぐ手順
アドレスが分かっているときは、ブラウズを飛ばして直接繋ぎます。Finderのメニューから「移動」を開き、「サーバへ接続」を選び、サーバアドレスの欄にアドレスを入れて接続をクリックします。ショートカットはCommandとKの組み合わせです。
この経路の利点は、ローカルネットワークの外にある相手にも届く点です。Appleも、ローカルネットワークやサブネットワークに相手がいない場合でも、この画面でアドレスを入力すれば接続できることがあると書いています。逆に言えば、ブラウズで出てこなかったからといって、その相手に届かないと決まったわけではありません。
アドレス欄の右端にあるポップアップメニューからは、最近使ったサーバーを選べます。アップルメニューの「最近使った項目」にも同じ一覧が並びます。つまり、一度繋いだ相手のアドレスは、打ち直さなくても2か所から呼び出せます。よく使う相手はアドレスを入れたあとに追加のボタンを押しておくと、よく使う項目の一覧に残ります。
繋がらないときに確かめる順番
繋がらないときは、原因を上から順に切り分けます。思いついた設定を片端から触ると、どれが効いたのか分からなくなり、次に同じ症状が出たときにまた振り出しに戻ります。
- Finderの設定を見る。一般とサイドバーの両方に「接続中のサーバ」のチェックがあり、外れていると繋がっていても表示されない
- 名前が正確かを見る。コンピュータの名前ではなくDNS名かIPアドレスが要る場合がある
- 相手が動いているかを見る。システム終了、再起動、ネットワークからの切り離しのどれかが起きていないか
- 同じネットワークにいるかを見る。BonjourやWindowsのSMB/CIFSサーバーが相手のときは、同じローカルネットワークかサブネットワークにいる必要がある
- 相手側のファイアウォールを見る。Windowsのサーバーでファイアウォールが有効だと接続できないことがある
- 自分のネットワークを見る。システム設定のネットワークで、接続の種類の横にある表示が緑になっているか
この順番には理由があります。表示の問題は設定の1か所で片付くのに、ネットワークの問題だと思い込んで機器の再起動から始めると、確かめる範囲が一気に広がります。表示、名前、相手、経路、の順に降りていくと、確かめる範囲が段階的に広がるので、途中で当たったところが原因になります。Appleの案内も、Finder設定の確認から始めて、名前、相手の状態、ネットワーク接続へと降りる並びになっています(Macを別のコンピュータに接続できない場合)。
毎回繋ぎ直す手間を設定側へ追い出す
繋いだ共有は、Macを再起動すると外れます。毎回同じ操作を繰り返しているなら、その操作は設定へ移せます。
- 共有コンピュータやネットワーク領域を選び、ファイルメニューから「サイドバーに追加」を選ぶ
- 「サーバへ接続」でアドレスを入れたあと、追加のボタンでよく使う項目に残す
- ログイン項目に共有のボリュームを入れておき、ログインした時点で繋がっている状態を作る
ノート型のMacで使っているなら、スリープの扱いも絡みます。蓋を閉じるたびに接続が切れるのは想定された動きで、共有の側に問題があるわけではありません。切れること自体を止めるより、切れたあとに戻す操作を軽くしておくほうが現実的です。サイドバーに残していれば、クリック1回で繋ぎ直せます。
繋がったのに書き込めないときは権限を見る
接続できたのに保存が弾かれる場合、原因は経路ではなく権限です。相手側のMacで共有を設定するとき、フォルダごとにユーザーのアクセスレベルを4種類から選べるようになっています。
- 読み/書き。フォルダのファイルを見られて、別のフォルダへコピーもできる
- 読み出しのみ。中身は見られるが、そのフォルダへファイルをコピーできない
- 書き込みのみ。フォルダへファイルをコピーできるが、中身は見られない
- アクセス不可。表示もコピーもできない
読み出しのみが当たっていると、開けるのに保存できないという症状になります。相手側の設定を開けない立場であれば、管理している側へ「読み出しのみになっていないか」と具体的に聞くほうが早く片付きます。詳細オプションでは、ゲストユーザーの許可、暗号化されたSMB接続のみを許可する設定、Time Machineのバックアップ先として共有する設定も選べます。暗号化された接続のみを許可している相手に古い機器から繋ごうとして弾かれる例もあるため、症状が「特定の1台だけ繋がらない」形であれば、ここも確かめる対象に入ります。
ターミナル側から同じ共有を見る
Finderで繋いだ共有は、ターミナルからも見えます。macOSには smbutil が標準で入っており、繋いだ共有の状態や、相手が公開している共有の一覧を確かめられます。
smbutil view //[email protected]
smbutil statshares -a
前者は相手が持っている共有の一覧を返し、後者は今マウントしている共有の属性を並べます。Finderで「見えない」と悩んでいる状態でも、こちらで一覧が返ってくれば、通信そのものは通っていて表示側の問題だと切り分けられます。逆にここで何も返らなければ、経路か認証の問題です。
マウント先のパスは /Volumes の下に作られるので、そのまま ls や rsync の相手にできます。Finderの画面で選ぶ作業と、コマンドで一括処理する作業が、同じ場所を指していることになります。
窓の数を数えてから道具を決める
ここまでの作業は、実際には3種類の画面を行き来しています。共有を開いて中身を見る画面、システム設定で共有やネットワークを確かめる画面、そして smbutil や rsync を打つ画面です。繋がらない日は、この3つを何度も往復することになります。
往復の回数が減るかどうかは、道具の配置で決まります。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある構成であれば、共有の中身を見ながらそのままコマンドを打てるので、切り替えが消えます。何ができるのかはできることに、標準のFinderや他のファイル管理アプリとの違いは他のファイル管理との比較に整理されています。
移動中に手元のMacの共有を確かめたい場面もあります。その考え方はiPhone・iPadから続きをに、費用の目安は料金にまとめてあります。導入の前に細かい条件を確かめたいときはよくある質問を先に読むと、確かめる項目が絞れます。
まず決めるのは、アドレスを名前で書くかIPアドレスで書くかの1点です。そこが決まっていれば、繋がらない日に試す順番も自然に定まります。
よくある質問
MacからNASに繋ぐとき、名前とIPアドレスのどちらで書くべきですか?
日常は名前で書き、繋がらない日の控えとしてIPアドレスの形も手元に残しておく形が扱いやすいです。名前は名前を教える仕組みが止まると届きませんが、IPアドレスはその仕組みを飛ばせます。ルーター側でNASのIPアドレスを固定しておくと、控えが古くならずに済みます。
Finderのサイドバーに共有が出てこないのは故障ですか?
表示の設定が外れているだけの場合があります。Finderの設定で一般とサイドバーの両方にある「接続中のサーバ」のチェックを確かめてください。それでも出ないときは、Finderの「移動」から「サーバへ接続」を選び、アドレスを直接入れる経路で届くかを試すと、表示の問題か経路の問題かが分かれます。
再起動すると共有が外れてしまいます。繋ぎ直しを省けますか?
共有をサイドバーに追加しておくか、よく使う項目に登録しておくと、クリック1回で戻せます。ログインした時点で繋がっている状態にしたい場合は、共有のボリュームをログイン項目に入れます。ノート型で蓋を閉じるたびに切れるのは想定された動きなので、戻す操作を軽くするほうが現実的です。
ターミナルから共有の状態を確かめられますか?
macOSに標準で入っている smbutil で確かめられます。相手が公開している共有の一覧は smbutil view で、今マウントしている共有の属性は smbutil statshares -a で並びます。マウント先は /Volumes の下にできるので、そのまま ls や rsync の相手にできます。