Default Folder Xの費用|無料でできる範囲
Default Folder Xの費用を調べる人がまず確かめたいのは、無料で使い続けられる範囲がどこまであるかという点です。この道具については、その答えが短く済みます。無料の枠は30日の試用だけで、機能を削った無料版というものは用意されていません。試用が切れたあとは、買うか、使うのをやめるかの二択です。ここから先は、いくら払うことになるのか、その金額がどんな条件で動くのか、そして別の経路で入れた場合に費用の形がどう変わるのかを、公式の記載に沿って並べます。
無料なのは30日間の試用。機能は削られていない
公式サイトのダウンロード欄に書かれているのは「Try it for FREE for 30 days」の1行です。この30日のあいだは機能が限定されず、ナビゲーションアシスタント、クイック検索、Finderクリック、既定フォルダの設定まで、すべて動く状態で試せます。無料の範囲を確かめるという言い方をすると項目の線引きを探すことになりますが、この道具にその線はありません。あるのは期間の線だけです。
比較対象になる他の2画面ファイル管理アプリには、機能を削った無料版を常設して、外部サーバやクラウドへの接続を有料側に置く作りのものがあります。Default Folder Xはその形を採っていません。理由は機能の並びから読み取れます。この道具の価値はダイアログ1枚の中に集まっていて、そこから一部を抜くと試した意味が消えるためです。
つまり費用の判断は、期限のあいだに答えを出す形になります。何を確かめれば答えが出るのかは後半で整理します。
買い切りの金額は2段階。数えるのは台数ではなく人
公式の購入欄に出ている金額は2つです。1本だけ買う場合が39.95ドル、2本以上まとめて買う場合は1本あたり34.95ドルになります。差額は5ドルで、2人目から効きます。教育機関向けの割引枠も別に用意されています。
見落としやすいのが数え方です。ライセンスは single-user と書かれていて、Mac の台数ではなく利用者の人数で買います。公式のFAQには、自分がその機械の唯一の利用者である限り、複数のMacに入れて同じライセンス番号を登録してよいと明記されています。
- デスクトップとノートの2台を1人で使っている場合、必要なのは1本
- 1台のMacを家族や同僚と共有していて、それぞれのアカウントで使う場合、必要なのは人数分
- 事務所で3人が使う場合は3本。1本あたり34.95ドルの側が適用される
台数で見積もると多く買うことになり、人数で見積もれば正確になります。この数え方は、台数でライセンスを数える他社の作りとは逆なので、乗り換えの見積もりを作るときに取り違えやすい部分です。
更新の金額は、前に買った日付で3段階に分かれる
すでに古い版を持っている場合、バージョン6にするための金額は購入日で決まります。公式の更新ページに表が出ています。
| 前回の購入日 | 金額 |
|---|---|
| 2023年3月1日以降 | 無料 |
| 2022年9月1日から2023年3月1日 | 9.95ドル |
| 2022年9月1日より前 | 19.95ドル |
無料に当たる場合は、バージョン6を入れて、持っているライセンス番号をそのまま入れるだけで通ります。有料に当たる場合は、古いライセンスのメールアドレスか番号が必要です。番号を紛失している場合の照会窓口も公式に用意されています。
課金の形については、公式が正面から書いています。
Upgrades are a one-time purchase, NOT a subscription, and entitle you to free updates until the next major release (typically 5-7 years). 出典: stclairsoft.com
次のメジャー版までの間隔を5年から7年と書いているところは、費用を見積もるうえで効きます。39.95ドルを5年で割れば年あたり7.99ドル、7年なら年あたり5.7ドルです。これは実測ではなく、公表された金額と期間を割った結果です。実際の間隔は次の版が出るまで確定しません。
もう1つの経路はSetapp。費用の形が月額に変わる
Default Folder XはSetappでも配られています。公式のFAQに、Setapp版では設定を書き換えるときの識別子が com.stclairsoft.DefaultFolderX5-setapp に変わる、という注記が繰り返し出てくることから、別のビルドが存在することが分かります。
Setapp側の金額は、公式の料金ページに月額で出ています。Mac 1台のプランが月14.99ドル、Mac 1台とiOS端末4台のプランが月18.99ドル、Mac 4台とiOS端末4台のプランが月22.99ドルで、いずれも税別です。年払いにすると最大40%安くなると記載があり、試用は7日です。
| 経路 | 支払いの形 | 金額 |
|---|---|---|
| 公式サイトで1本 | 一度だけ | 39.95ドル |
| 公式サイトで2本以上 | 一度だけ | 1本あたり34.95ドル |
| 公式サイトで更新 | 一度だけ | 無料か9.95ドルか19.95ドル |
| Setapp(Mac 1台) | 毎月 | 月14.99ドル |
Setappを選ぶ判断は、Default Folder X単体の費用では決まりません。同じ月額で数百本のアプリが入るので、他にも使いたいものが3本4本あるなら合算で有利になり、この1本だけが目的なら3ヶ月目で買い切りの金額を超えます。月14.99ドルの3ヶ月分が44.97ドル、12ヶ月続けると179.88ドルで、これも公表額を掛けた結果です。
長く使う前提が成り立つかは、版の一覧で確かめられる
買い切りの金額を年で割る計算が意味を持つのは、その道具が何年も残る場合だけです。手入れが止まればOSの更新で使えなくなり、割り算の分母が短くなります。この点は公式のFAQにある版の一覧で確かめられます。
macOS 27 Golden Gate から 10.13 High Sierra までが 6.3、macOS 13 Ventura までなら 5.7.8 も動き、10.12 Sierra と 10.11 El Capitan には 5.6.6、10.10 Yosemite から 10.6 Snow Leopard には 4.7.4、PowerPC の機械には 4.5.12、10.4 Tiger には 4.3.10 が該当すると書かれています。つまり20年以上前のOSに向けた版まで、配布の形が残っています。公式サイトの著作権表記が1996年から始まっていることと合わせて読むと、次のメジャー版までの5年という前提は、実績の側から支えられていると判断できます。
逆の確認も要ります。正式に支援されているのは 6.3 だけで、それより前の版は古いOSの上では動く、という扱いに留められています。古い機械のために古い版を入れる場合、不具合が出たときの窓口は現行版の利用者と同じではありません。長く使う計算をするなら、機械を買い替えた時点でOSも版も現行に揃える前提で見積もるほうが実際に近くなります。
30日の試用を、いつ始めるか
期限が費用の判断そのものになるので、始める日を選ぶ価値があります。入れたその日に始めてしまうと、最初の1週間は「便利だ」という感想だけが残り、判断の材料が集まりません。
試用中に数えておくと結論が出るのは、次の3つです。
- 保存のときに行き先を探し直した回数。この回数が多い人は、金額に対する見返りが大きい
- Finderに戻って名前を変えたり捨てたりした回数。ダイアログの中で終わるようになる分がここに乗る
- フォルダの窓とターミナルの窓とAIとやり取りする窓のあいだを移った回数。この回数は、この道具では減らない
試用の30日は、月をまたいで数えると1ヶ月間の仕事が1周します。請求書を作る週、納品の週、素材を大量に受け取る週は、保存の行き先を探す回数が普段と違います。始める日を月初に寄せると、その3つの週が期間内に入ります。
3つ目を数えておくことが、費用の判断では効きます。1つ目と2つ目だけを見ていると、どの人も買う方向に傾きます。ダイアログの操作は確かに短くなるからです。判断が分かれるのは3つ目で、ここが多い人は39.95ドルを払っても手が止まる場所が残ります。
もう1つ、試用のあいだに確かめておくと後悔が減るのが、自分の使っているアプリで実際に動くかどうかです。公式はmacOSネイティブのアプリなら問題ないとしていますが、QTやJavaのような横断フレームワークで作られ、macOSのAccessibility APIを正しく実装していないアプリでは動きません。名前が挙がっているのは電子書籍管理のCalibreで、環境によって固まる場合があると書かれています。仕事で毎日開くアプリがその種類だった場合、金額の話は始まる前に終わります。試用の初日に、普段使っている上位5本のアプリで保存のダイアログを出してみるだけで済む確認です。
費用の見積もりから漏れるのは、席を離れたあとの時間
もう1つ、金額の表に出てこない費用があります。AIのエージェントに作業を任せると、5分から30分ほど動き続けます。途中で確認を求めて止まったとき、席を離れていれば、戻るまで何も進みません。この待ち時間は、ダイアログを速くする道具の対象外です。
1日3回この止まり方が起きて、1回あたり10分待っているなら、月20営業日で10時間です。これは相場ではなく、自分の環境で数えて当てはめる式です。この時間に値段を付けると、ファイル管理アプリの39.95ドルという数字の位置が変わります。
金額を並べる前に、比べる軸を揃える
費用の比較で結論が出にくいのは、支払いの形が違うものを同じ表に並べているからです。一度だけ払うもの、毎月払うもの、無料で使い続けられるもの。この3つは、金額の大小だけでは比べられません。揃えるべきなのは、その支出で何が消えるのかという点です。
ダイアログの中の手数を消したいのか、窓のあいだの往復を消したいのかで、見るべき道具が変わります。どの操作が1枚の画面の中で完結するのかを並べたできることと、ファイル管理アプリごとの得意分野を横並びにした他のファイル管理との比較を先に読むと、自分が消したいものがどちらかの判断が付きます。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある形を基準に置くと、費用の問いは「ダイアログが速くなるか」ではなく「窓を移る回数が減るか」に変わります。
席を離れたあとの時間についても、手元の端末から母艦のMacの続きを触れるかどうかで見積もりが動きます。エージェントが待っている状態に外から答える形を説明したiPhone・iPadから続きをを見ておくと、必要な機能の一覧が変わります。支払いの形そのものを並べて比べたい場合は料金に、条件の細部はよくある質問に整理があります。
Default Folder Xの費用の判断は、2つの問いに縮められます。1つ目は、30日のあいだに保存の行き先を探し直した回数が、39.95ドルに見合うかどうか。2つ目は、窓のあいだを移る回数が仕事の中心にあるかどうか。1つ目が多くて2つ目が少ない人には、金額に対して働く道具です。2つ目が多い人は、金額の話の前に道具の種類を決め直すほうが早く済みます。
よくある質問
Default Folder Xに無料版はありますか?
機能を削った無料版は用意されていません。無料で使えるのは30日間の試用で、その期間中は機能の制限がありません。試用が終わったあとに一部の機能だけが残る形ではないため、期限内に判断する前提の作りです。他社の2画面ファイル管理アプリにある「無料側と有料側の線引き」を探しても、この道具には存在しません。
39.95ドルは1台分ですか?
台数ではなく人数で数えます。公式のFAQでは single-user ライセンスと説明され、自分がその機械の唯一の利用者である限り、複数のMacに入れて同じライセンス番号を登録してよいと明記されています。逆に1台のMacを複数人がそれぞれのアカウントで使う場合は、人数分のライセンスが必要になります。
購読ではなく買い切りですか?
買い切りです。公式の更新ページに、購読ではない一度の支払いであり、次のメジャー版が出るまでの更新が含まれると書かれています。その間隔は5年から7年程度と記載されています。メジャー版が変わるときは、前回の購入日に応じて無料か9.95ドルか19.95ドルの更新料が案内されます。
Setappで使うのと買い切りでは、どちらが安く済みますか?
1本だけが目的なら買い切りのほうが早く回収できます。SetappのMac向けプランは月14.99ドルで、3ヶ月分の44.97ドルが39.95ドルの買い切りを超えます。12ヶ月続けると179.88ドルです。一方でSetappには数百本のアプリが含まれるため、ほかに使いたいものが複数あるなら合算で判断が変わります。