Finder 再起動の方法4つと、再起動で直ること・直らないこと

Finderのウインドウが開かない、アイコンが白いまま、サイドバーが消えた。そんなときにまず試すのがFinderの再起動です。Mac本体を再起動しなくても、Finderだけを数秒で立ち上げ直せます。この記事では、finder 再起動の方法を4つの経路に分けて手順を示し、再起動で直る症状と直らない症状の境目、そして何度も再起動が必要になるときに見直す点までを順に整理します。

Finderは「終了しないアプリ」なので、再起動という形を取る

Finderは、ほかのアプリと少し立場が違います。SafariやメモはCommand+Qで終了できますが、Finderのメニューには「終了」がありません。デスクトップのアイコン表示、ゴミ箱、外付けディスクのマウント表示など、画面の土台をFinderが受け持っているためです。Finderが消えるとデスクトップも空になるので、macOSはFinderを常に動いている前提で扱っています。

そのため、Finderの調子が悪いときにできるのは「終了」ではなく「いったん止めて、すぐ立ち上げ直す」ことです。Appleのサポート文書でも、Finderは常に開いているアプリであり、応答しなくなったら強制終了ウインドウで選んで「再度開く」を押す、と案内されています。手順の詳細はAppleサポートの強制終了の案内にまとまっています。

再起動の効き目がどこまであるかを先に押さえておくと、次の手を迷わずに済みます。Finderの再起動で消えるのは、Finderというプロセスが抱えている一時的な状態です。表示の描画が止まった、アイコンのキャッシュが古いまま残った、ネットワークドライブの応答待ちで固まった、といった症状はここに入ります。逆に、ディスクの空き容量不足や、壊れた設定ファイル、応答しない外付けディスクそのものは、再起動しても残ります。再起動は「今の詰まりを外す」手であって、「原因を取り除く」手ではありません。

目安として、再起動のあとに同じ症状が1日に2回以上戻ってくるなら、再起動では足りない側の原因を疑う段階です。その切り分けは後半の節で扱います。

方法1と2:Dockのアイコンと強制終了ウインドウから再起動する

いちばん手数が少ないのは、Dockから再起動する方法です。

  • Optionキーを押しながら、DockのFinderアイコンを右クリック(またはControlキーを押しながらクリック)する
  • メニューのいちばん下に「再度開く」が出るので選ぶ
  • 画面が一瞬消えて、デスクトップのアイコンとウインドウが描き直される

Optionを押さないと「再度開く」は出てきません。押し忘れると通常のメニューになるので、出てこないときはキーを押したままもう一度開きます。

次に、強制終了ウインドウから再起動する方法です。

  • Option+Command+Escを同時に押す(Appleメニューの「強制終了」でも同じ画面が開く)
  • 一覧からFinderを選ぶ
  • 右下のボタンが「強制終了」ではなく「再度開く」になっているので、それを押す

この2つはキーボードとマウスだけで完結するので、ターミナルに慣れていない人でも使えます。ほかのアプリがいくつも固まっているときは、強制終了ウインドウのほうが便利です。応答していないアプリには「応答なし」と表示されるため、Finder以外に固まっているものがないかも同じ画面で確かめられます。

注意したいのは、どちらの方法でも開いていたFinderのウインドウがいったん閉じ、再起動後に開き直される点です。多くの場合は元の場所で開き直りますが、タブをたくさん開いていた場合などは、並び順や表示形式が戻らないことがあります。大事な場所を開いているなら、再起動の前にサイドバーに登録しておくと戻りやすくなります。

方法3:ターミナルからkillallで再起動する

ターミナルを開ける状態なら、コマンド1行で済みます。

killall Finder

killallは、指定した名前のプロセスに終了の合図を送るコマンドです。Finderは終了すると自動的に立ち上がり直すので、結果として再起動になります。大文字のFを小文字で打つと「No matching processes」と返ってきて何も起きないので、綴りは正確に打ちます。

ターミナルからの再起動は、設定を書き換えたあとに反映させる場面でよく使われます。たとえば隠しファイルの表示を切り替える設定は、書き換えただけでは画面に出ず、Finderを立ち上げ直して初めて反映されます。

defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles -bool true
killall Finder

この2行を続けて打つと、隠しファイルが表示された状態でFinderが戻ってきます。なお隠しファイルの表示だけなら、Finderのウインドウで Command+Shift+. を押しても切り替えられます。

ターミナルで作業している人にとっては、この方法がいちばん速い経路です。ただ、ターミナルとFinderを別々の窓で開いていると、「コマンドを打つ窓」と「結果を確かめる窓」を毎回行き来することになります。ターミナルを同じ窓に持つファイル管理アプリもあり、できることのページでは、フォルダ表示の下でそのままコマンドを打てる作りが紹介されています。

方法4:アクティビティモニタからプロセスを終了する

DockもキーボードショートカットもFinderの固まりに巻き込まれて反応しないときは、アクティビティモニタを使います。

  • Spotlight(Command+スペース)で「アクティビティモニタ」と打って開く
  • 「CPU」タブの検索欄に Finder と入れる
  • Finderの行を選び、上の「×」ボタンを押す
  • 「終了」を選ぶ。反応しなければ「強制終了」を選ぶ

アクティビティモニタには、再起動以外にも役に立つ情報が出ています。Finderの行のCPU使用率が長時間90%前後に張り付いているなら、Finderが何かを延々と処理しています。大量のファイルを含むフォルダを開いた、ネットワーク先の応答を待ち続けている、プレビューの生成が終わらない、といった場面です。

同じ画面で「QuickLookUIService」や「mds」「mdworker」といったプロセスが高い値を示していることもあります。前者はプレビュー、後者はSpotlightの索引作りに関わるものです。Finderの動作が重いと感じたとき、実際に重いのがFinder本体ではなくこうした周辺のプロセスであることは珍しくありません。再起動する前に一度この一覧を見ておくと、原因の当たりがつけやすくなります。

4つの方法の使い分け

4つの方法は、どれを使ってもFinderが立ち上げ直されるという結果は同じです。違うのは、どの状態で使えるかです。

方法 操作 使える状態 向いている場面
Dockのアイコン Option+右クリック→再度開く Dockが反応する 表示の乱れを手早く直したい
強制終了ウインドウ Option+Command+Esc キーボードが効く ほかのアプリも固まっていないか見たい
ターミナル killall Finder ターミナルが開ける 設定の書き換えを反映させたい
アクティビティモニタ ×ボタン→終了 Spotlightが使える CPUの様子も一緒に見たい

表示が少しおかしい程度ならDock、画面全体の反応が鈍いなら強制終了ウインドウ、設定を変えたあとならターミナル、原因を探りたいならアクティビティモニタ、と覚えておくと迷いません。

どの方法も効かず、マウスポインタが虹色の円のまま動かないときは、Finderではなくシステム全体が詰まっています。この場合はAppleメニューから再起動し、それも効かなければ電源ボタンの長押しで電源を切ります。Appleの案内では、電源ボタンを最大10秒押し続けると電源が切れるとされています。保存していない書類は失われるので、これは最後の手段です。

再起動しても戻ってくるときに見直す点

再起動で一度は直っても、しばらくすると同じ症状が戻ってくる。その場合は、Finderの外側に原因が残っています。よくある順に並べると次のとおりです。

  • ディスクの空き容量が少ない:一時ファイルやキャッシュを書き込む余地がなく、表示や操作が止まりやすくなる
  • 応答しないネットワークドライブや外付けディスクがつながっている:Finderが接続先の返事を待ち続ける
  • ファイル数の多いフォルダをアイコン表示で開いている:サムネイルの生成に時間がかかる
  • Finderの設定ファイルが壊れている:再起動のたびに同じ不具合を読み込み直す

キャッシュと空き容量については、次の指摘が要点を押さえています。

キャッシュを掃除して不要なデータを取り除くと、ストレージに余裕が生まれ、Finderのウインドウ切り替えやファイル操作がサクサク動くようになります。特に空き容量が少ないときや、起動後まもなくフリーズしやすいと感じるときに試してほしい方法です。 出典: mac.point-b.jp

空き容量は、Appleメニューの「システム設定」から「一般」「ストレージ」で確認できます。ネットワークドライブが原因かどうかは、サイドバーの「場所」に出ている共有先をいったん取り出してから再起動し、症状が消えるかで判断できます。

設定ファイルが疑わしいときは、ホームフォルダの「ライブラリ」にある「Preferences」フォルダから com.apple.finder.plist を別の場所へ移し、Finderを再起動します。サイドバーや表示の設定は初期状態に戻りますが、ファイルそのものは消えません。直ったら移したファイルは削除し、直らなければ元の場所へ戻します。いきなりゴミ箱に入れず、別名で控えを取ってから試すのが安全です。

Finderを何度も立ち上げ直している作業の流れを見直す

Finderの再起動を週に何度もしている人の作業を並べてみると、共通点があります。ターミナルでAIのエージェントやビルドを動かし、その生成物をFinderで開いて確かめ、また別のアプリで編集する。窓が3つ4つに分かれ、そのうちFinderが大量のファイル更新を追いかけきれずに表示が止まる、という流れです。

生成物が数百ファイル単位で一度に書き出されるフォルダをFinderで開きっぱなしにしていると、Finderは変更のたびに表示を更新しようとします。表示が固まったら再起動、というやり方は応急処置としては正しいのですが、毎日繰り返すなら窓の分け方そのものを見直す余地があります。

見直し方は大きく2つです。1つは、Finder側の負担を減らすこと。書き出し先のフォルダはリスト表示にし、プレビューの列を閉じ、作業が終わるまでそのフォルダを前面に出さない。これだけで描画の量は大きく減ります。もう1つは、フォルダとターミナルを同じ窓で扱える道具に作業場所を移すことです。Finderの代わりになるファイル管理アプリにはいくつかの種類があり、どれが合うかは他のファイル管理との比較で機能ごとに並べられています。席を離れている間にエージェントの問いかけに答えたい場合は、iPhone・iPadから続きをで、出先から自宅のMacの作業を触る流れが説明されています。

Finderの再起動は、覚えておけば数秒で済む手です。そのうえで、同じ再起動を何度も繰り返しているなら、それは作業の組み方が今の仕事量に合っていないという合図でもあります。まず今週、再起動した回数と、そのとき何のフォルダを開いていたかを書き留めてみると、次に変えるべき場所がはっきりします。

よくある質問

Finderを再起動すると、開いていたファイルやデータは消えますか?

Finderの再起動で消えるのは、Finderが開いていたウインドウの状態だけです。ファイルそのものは消えません。ほかのアプリで編集中の書類も、そのアプリが落ちない限り影響を受けません。ただしコピーや移動の途中で再起動すると、その処理は中断されるので、進行中の転送がないか確かめてから行います。

Dockで右クリックしても「再度開く」が出てこないのはなぜですか?

Optionキーを押しながら右クリックしないと「再度開く」は表示されません。キーを押したままメニューを開き直してください。それでも出ない場合やDock自体が反応しない場合は、Option+Command+Escで強制終了ウインドウを開き、Finderを選んで「再度開く」を押す方法に切り替えます。

killall Finderを実行しても何も起きません。どうすればよいですか?

Finderの頭文字は大文字で打つ必要があります。小文字で打つと該当するプロセスが見つからず、何も起きません。綴りが正しいのに反応がないなら、ターミナル自体が固まっている可能性があります。その場合はアクティビティモニタからFinderを選んで終了させます。

Finderの再起動とMac本体の再起動は、どちらを先に試すべきですか?

先にFinderの再起動を試します。数秒で終わり、ほかのアプリや作業中の書類に影響しません。Finderを再起動しても症状が変わらない、または数分で同じ症状が戻る場合に、Mac本体の再起動に進みます。本体の再起動でも直らないときは、空き容量や接続中のディスクを確かめます。

記事一覧へ戻る