Spotlightのインデックスの仕組み|作り直す前に確かめること
spotlight インデックスについて調べる動機は、たいてい2つに分かれます。探しているファイルが出てこないので作り直したい、あるいは何かがずっと動いていて止めたい。この記事では、インデックスが何のために作られ、いつ更新され、どこに保存されるのかを公開されている資料に沿って整理し、作り直す前に確かめる順番を並べます。
インデックスは端末の中で作られ、外には出ない
まず、性質をはっきりさせておきます。Appleの説明では、Spotlightはシステム全体を検索するための機能で、保存されているデータの検索インデックスを定期的に更新することでスムーズな検索を実現するとされています。そして、その置き場所についても明記があります。
Spotlightは、Appleのシステム全体を検索するための機能です。デバイスに保存されているデータの検索インデックスを定期的に更新することで、スムーズな検索を実現します。このインデックスは、デバイス上でローカルかつ安全に使用され、Appleやほかのデバイスと共有されることはありません。 出典: support.apple.com
対象は広く取られています。ファイル、フォルダ、アプリに加えて、書類、メール、テキストメッセージ、連絡先、写真、音楽、ポッドキャスト、メモ、システム設定までが並びます。Siriも、利用者の求めに応えるときにこのインデックスの内容を使うとされています。
この対象の広さが、作り直しの重さに直結します。書類だけを数え直すわけではないため、データの量によっては時間の単位が変わります。何かが動き続けているように見えるとき、それが不具合なのか、対象の広い作業が進んでいる途中なのかは、この前提を押さえてから判断することになります。
更新のきっかけは4つに分かれる
インデックスが作られるきっかけは、Appleの説明で並べられています。装置を最初に設定するとき、ソフトウェアのアップデートやアップグレードをインストールした後、そして装置上のデータが変更された時点です。例として挙げられているのは、内容のインデックス作成に対応した新しいアプリをインストールした場合と、新しいメールやテキストメッセージを受信した場合です。
ここから読み取れることが2つあります。1つは、macOSを上げた直後に負荷が上がるのは想定された動きだということです。もう1つは、アプリを入れただけでインデックスが更新される場合があるということです。何も操作していないのに動き出したように見えるとき、直前に入れたアプリが引き金になっていることがあります。
そして時間の目安も書かれています。装置上のデータ量によっては、インデックス作成に数時間、または数日かかる場合があるとされています。それ以降の差分の更新は、はるかに短期間で済むとも書かれています。つまり、最初の1回と2回目以降で重さが違います。
早く終わる条件が3つ提示されている
作成が短時間で完了する条件として、3つが挙げられています。
- 装置が使用中でない
- 装置が電源に接続されている
- 装置がWi-FiまたはEthernet経由でインターネットに接続されている
3つ目に理由が添えられています。インデックスの作成時に、メールやその他のデータのダウンロードが必要になることがあるためです。検索の対象にメールが含まれているので、手元にまだ落ちていない分を取りに行く作業が伴う、という説明になります。
裏を返せば、作業中のMacをバッテリー駆動のまま使い続けている状況は、この3つの条件から外れています。負荷が長引いているように感じるときは、電源につないで席を離れる時間を作るのが、設定を触るよりも先に取れる手です。
装置が休んでいる時間帯に動くという性質は、利用者の側から見ると分かりにくい動きにもなります。そうした受け取り方は、実際に文章として書かれています。
macOSがスリープ中も動いてません? それ、Spotlight です! 出典: zenn.dev
止めるか待つかの判断は、その装置で何をしているかによって変わります。判断の前に、いまが最初の1回なのか差分の更新なのかを見分けるほうが先です。
進み具合はどこに出るか
進行中かどうかを確かめる手がかりも、3つ示されています。Macでは、Command+スペースバーを押すとSpotlightまたはSiriのウインドウが開き、その上部にインデックス作成の進捗を知らせるインジケータが表示されます。ほかの装置では、検索とSiriの最適化中であることを知らせる通知が設定アプリに表示されます。そして、インデックス作成が未完了であることを知らせる通知がメールアプリから届く場合もあります。
この3つを知っていると、判断が1手で済みます。何かが重いと感じたら、まずCommand+スペースバーを押して上部を見る。インジケータが出ていれば進行中で、出ていなければ別の原因を探す段に移れます。
Spotlightの窓の側には、絞り込みの仕組みも用意されています。アプリケーションはCommand+1、ファイルはCommand+2、アクションはCommand+3、クリップボードの履歴はCommand+4です。特定の種類が出てこないという症状を確かめるときは、この切り替えで範囲を固定してから打つと、原因の場所が絞れます。
作り直す前に、設定で種類が外れていないかを見る
Appleは、想定外の検索結果が表示される場合の対処を順番で示しています。最初に来るのは、最新のソフトウェアアップデートをインストールすることです。次が設定の確認です。
特定の種類の内容が見つからない場合は、Spotlightの設定を開いて、その種類が検索の対象として有効になっているかを確かめるよう案内されています。Macでは、Appleメニューから「システム設定」を選び、サイドバーで「Spotlight」または「SiriとSpotlight」をクリックします。iPhoneとiPadでは、「設定」を開いて「検索」をタップします。
設定の画面で確かめられるのは、種類ごとの有効と無効だけではありません。同じ画面の下部には、検索から除外する場所のリストがあります。過去に自分か管理者が業務用のフォルダを除外していた場合、その中の書類は検索に出てきません。作り直しても状況が変わらないときは、除外のリストに心当たりのない行が残っていないかを先に見ます。
この順番は大事です。ある種類のファイルだけが出てこないという症状は、インデックスが壊れているのではなく、その種類が対象から外れているだけの可能性があります。作り直しに数時間かけた後で、設定が外れていたと分かるのは避けたい流れです。確かめる手数は2手で済みます。
Appleが案内している作り直しの手順
一部を作り直す手順も公開されています。ディスクやフォルダ内の特定のファイルに影響を与える検索の不具合を解決できる場合があるとされていて、進め方は次のとおりです。
システム設定のサイドバーで「Spotlight」または「SiriとSpotlight」をクリックし、画面右側を下にスクロールして、ウインドウの下部にある「検索のプライバシー」または「Spotlightのプライバシー」のボタンをクリックします。そこに出る、検索から除外する場所のリストに、作り直したいディスクやフォルダをドラッグするか、追加のボタンから選んで足します。数秒待ってから、同じリストで先ほど足したものを選び、削除のボタンでリストから外します。最後に「完了」をクリックして設定を終えると、そのディスクやフォルダの内容のインデックスが作り直されます。
一度除外してから戻す、という形です。除外のリストは本来、検索に出したくない場所を指定するためのものですが、出入りさせることで作り直しの引き金として使えるという案内になっています。
ここで「不明」なエラーやアクセス権に関するエラーが出る場合は、対象のディスクやフォルダの中の特定の項目について、使っているmacOSのユーザアカウントに所有権が与えられていない可能性があるとされています。外付けの装置や、別のアカウントで作った書類が混ざっているフォルダで起きやすい種類のつまずきです。
付属の説明書に書かれているコマンドの幅
Macには、この仕組みを扱うコマンドの説明書が最初から入っています。読んでおくと、画面からできることとの差が分かります。
インデックスの保管場所を扱うコマンドには、状態を表示する指定、指定したボリュームのインデックス作成をオンとオフに切り替える指定、保管場所を消去して必要なら作り直させる指定があります。索引のディレクトリだけを取り除く指定もあり、こちらはインデックス作成そのものを止めるわけではなく、ボリュームの取り外しと取り付け、再起動、または明示的な指定のときに作り直しが評価されると説明されています。すべてのボリュームに当てる指定、ボリュームのパスを指定する形、索引のディレクトリの中身を一覧にする指定、設定を書き出す指定も並んでいます。ネットワーク上の装置について、手元に持っているキャッシュを装置側へ書き戻すよう求める指定もあります。
取り込みの側にも説明書があります。プラグインを試す、入っているプラグインと構造を一覧にする、新しいプラグインを入れたときにそのプラグインが受け持つ種類のファイルを作り直す、という3つの用途が挙げられています。属性の一覧を出す指定もあり、検索の条件を組むときに何が使えるかを確かめられます。
一方で、はっきり止められていることもあります。インデックスを提供している側のプログラムについては、設定するものは無く、利用者が手で起動するものではないと書かれています。動いているから止める、止めたから直る、という筋にはならない部分です。画面から触れる範囲と、コマンドで触れる範囲と、触らない範囲の3つに分けて考えるのが安全です。
待つ時間と、その間にできることは別の話
ここまでを並べると、インデックスの相談で実際に求められているのは、待つべきか触るべきかの判断だと分かります。判断の材料は、進捗のインジケータ、直前に入れたアプリ、電源とネットワークの状態、そして設定で種類が外れていないかの4つです。
問題は、この4つが別の場所にあることです。インジケータはSpotlightの窓、アプリの導入の履歴はフォルダの中、電源の状態はメニューバー、設定はシステム設定。1つの症状を追うだけで、窓を4つ行き来することになります。
フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある形なら、状態を確かめて、その結果をその場で読み、同じ画面で次の手に進めます。切り分けは同じ操作の反復なので、往復の回数がそのまま所要時間になります。
道具の側で何ができるかはできることに整理されています。Finderや他のファイル管理との違いを並べたものは他のファイル管理との比較にあり、席を離れている間の進み具合を確かめる使い方はiPhone・iPadから続きをで説明されています。費用の目安は料金、判断に迷いやすい点はよくある質問にまとまっています。多言語の書類が混ざる環境で表示の言語をそろえたいときは対応言語を見てください。
最初に決めるべきことは1つです。次に検索が当たらないと感じたら、作り直しに入る前に、Command+スペースバーを押して上部にインジケータが出ていないかを見る。ここで結果が分かれるかどうかで、読むべき節が半分に絞れます。
よくある質問
Spotlightのインデックスの作成にはどれくらいかかりますか?
Appleの案内では、装置上のデータ量によって数時間、または数日かかる場合があるとされています。それ以降の差分の更新は、はるかに短期間で済むとも書かれています。装置が使用中でない、電源に接続されている、Wi-FiまたはEthernet経由でインターネットに接続されている、という3つの条件がそろうと短時間で完了するとされています。
インデックスの作成中かどうかはどこで分かりますか?
Macでは、Command+スペースバーを押すとSpotlightまたはSiriのウインドウが開き、その上部に進捗を知らせるインジケータが表示されます。ほかの装置では設定アプリに最適化中を知らせる通知が出て、メールアプリからインデックス作成が未完了であることを知らせる通知が届く場合もあります。
インデックスは外部に送られますか?
Appleの説明では、インデックスは装置上でローカルかつ安全に使用され、Appleやほかの装置と共有されることはないとされています。検索の対象はファイルやフォルダ、アプリだけでなく、書類、メール、テキストメッセージ、連絡先、写真、音楽、メモ、システム設定まで含まれます。
特定の種類のファイルだけ出てこないときは作り直すべきですか?
先に設定を確かめる順番が案内されています。Appleメニューから「システム設定」を選び、サイドバーで「Spotlight」または「SiriとSpotlight」をクリックして、その種類が検索の対象として有効になっているかを見ます。対象から外れているだけの場合があるため、この2手で解決するなら作り直しの時間をかけずに済みます。