NotebookLMの使い方|資料を読ませてから答えを引き出す順番

notebooklm 使い方で調べている人の多くは、画面を開いたところまでは進んでいて、どの資料を何件まで入れられるのか、入れたあとに何を頼めば役に立つのかで止まっている。資料を読ませる道具であって、一般的な質問に答える道具ではないため、入れる資料の選び方で結果が大きく変わる。ここでは、読ませられる資料の種類、無料で使える上限、資料を入れてから答えを引き出すまでの手順、答えが返らないときの見どころを順に整理する。

名称がGemini Notebookに変わっている

最初に押さえておきたいのは呼び名の変化だ。公式のヘルプでは、この道具はGemini Notebookという名前で説明されている。検索で出てくる解説記事の多くはNotebookLMという旧来の名前で書かれているため、画面に出ている名前と記事の中の名前が食い違って見えることがある。中身は同じものとして読んで差し支えない。

位置付けは、公式の説明では「アイデアを練ったり、整理したりできるように設計されたAI搭載のリサーチアシスタント」となっている。手元の資料を読み込ませ、その中身だけを根拠に答えさせる作りで、回答には参照元がその場に示される。対応言語は80以上で、日本語の資料もそのまま扱える。

使い始めるには自分で管理している個人のGoogleアカウント、または仕事用か学校用のアカウントが必要になる。学校や職場が管理しているアカウントの場合、組織の管理者が利用を有効にしていないと画面に入れない。入れないときにまず確かめるのはここで、設定の問題であって手順の問題ではないことが多い。

なお、この道具はブラウザで使うのが基本で、対応している国や地域であれば法定の年齢に達した利用者が使える。アカウントで年齢確認を済ませていないと画面に入れないため、ここでつまずいた場合は手順ではなくアカウント側の設定を先に見る。モバイルのアプリは提供状況が国や地域によって異なる。

無料で使える上限を先に数字で押さえる

上限を知らずに大量の資料を入れようとして止まるのが、最初のつまずきとして多い。公式に示されている範囲は次の通りだ。

何の上限か 無料で使える範囲
ノートブックの数 100件
1つのノートブックに入れる資料 50件
1つの資料の長さ 50万語
手元から上げる資料の容量 200MB
1日に投げられる質問 50件
1日に作れる音声の解説 3件

ページ数そのものの上限は示されていない。資料が入らないときは、語数が50万語を超えている、容量が200MBを超えている、元のPDFにコピー防止が掛かっている、のいずれかに当たっていることが多い。

会社や学校の単位で上限を上げたい場合は、Google Workspace、Google Workspace for Education、Google Cloudのいずれかの経路で、企業向けのデータ保護と併せて広げる形になる。個人の契約を会社の資料に使う前に、どの経路で使うのかを決めておくほうが後の整理が楽になる。

導入の順番について、次のような考え方が示されている。

読解に時間がかかる資料、聞き直しに手間のかかる音声ファイル、視聴が大変な動画。こうした情報を素早く理解する助けとなるツールです。ノートブック100件、1冊あたり50件のソースまでは無料で利用できるため、まずは官公庁の公開資料や自社のプレスリリースなど、すでに一般公開されている資料で試してみるとよいでしょう。「社外秘かどうか」の判断を個人に委ねると線引きが曖昧になりやすいため、公開済みの資料に限定するほうが安全です。要約や音声解説を一度体験すれば、どの業務に効くかの見当がつくはずです。 出典: ntt.com

読ませられる資料の種類

入れられる資料は文書だけではない。公式に挙げられているのは、PDF、ウェブサイト、YouTubeの動画、音声ファイル、Googleドキュメント、Googleスライドだ。会議の録音をそのまま入れて、話の流れを追わせる使い方ができる。

ここで効くコツが1つある。1つのノートブックに入れる資料を、1つの主題に絞ることだ。上限が50件あるからといって、別の案件の資料を混ぜると、質問に対して関係の薄い部分から答えを組み立てることが増える。案件ごと、あるいは調べ物ごとにノートブックを分ける形が扱いやすい。

もう1つの注意は、ノートブックの複製が現時点では用意されていない点だ。同じ資料の組み合わせを別の主題でも使いたい場合は、資料を入れ直すことになる。よく使う資料の置き場所を手元で決めておくと、この入れ直しが短くなる。

資料を入れてから答えを引き出すまでの手順

流れは4つの段に分かれる。どこで結果が薄くなったのかを切り分けられるように、段ごとに確かめる点を決めておく。

1つめは資料を入れる段だ。手元のファイルを上げるか、ウェブページのURLを渡すか、Googleドライブの文書を選ぶ。入れ終わったら、資料の一覧に全部並んでいるかを見る。取り込みに失敗したものは並ばないので、ここで気づける。

2つめは全体をつかむ段になる。何を聞くか決まっていないうちは、資料の概要を出させて、どんな論点が含まれているかを先に見る。この段を飛ばして細かい質問から入ると、資料に書かれていない前提を聞いてしまい、答えが返らない。

3つめが質問の段だ。答えには参照元がその場に示されるので、示された箇所を開いて、本当にそう書いてあるかを確かめる。ここを確かめる習慣が付くかどうかで、この道具の信頼度は変わる。1日に投げられる質問は50件までなので、思いつきを並べるより、聞く順番を決めてから投げるほうが無駄がない。

4つめは形を変えて持ち出す段になる。読ませた資料をもとに、学習ガイド、概要説明資料、音声概要、マインドマップといった形へ変換できる。会議の前に概要説明資料を作り、移動中に音声概要を聞く、という組み合わせが実務では扱いやすい。音声の生成は1日3件までなので、どの資料で作るかは選ぶことになる。

変換して作る4つの形は、使う場面が分かれる。学習ガイドは要点と確認用の問いが並ぶ形で、内容を覚えないといけないときに向く。概要説明資料は、他の人へ渡す前提の短い文書になる。音声概要は移動中や作業中に流して全体像をつかむ用途で、マインドマップは論点の関係が入り組んでいるときに枝の形で見せる。どれも元の資料が根拠なので、資料の質が低ければ出てくる形も薄くなる。

答えが返ってこないときに見るところ

質問しても答えが出ない場面の理由は、公式に3つ挙げられている。

  • 安全に関する判定に触れている。暴力や性的な表現が資料に含まれていると、歴史的な文脈であっても止まることがある
  • 質問がはっきりしない。資料の数が多いと、関連の高い部分を探せずに答えを組み立てられない。固有名詞や日付を入れて具体的に聞く
  • 資料に書かれていない。この道具は入れた資料の中身だけを根拠にするため、外の知識で補うことをしない

3つめは仕様であって不具合ではない。一般的な相場や他社の動向を聞きたいなら、その情報が載った資料を先に入れる必要がある。

引用が箇所ごとに出ない場合もある。資料が短すぎると、個々の文ではなく資料全体が参照元として示される作りになっている。参照の粒度が粗いと感じたら、短い資料をまとめて1つにするより、そのまま入れておくほうが扱いやすい。

消したメモを戻す方法は用意されていない。残したい書き込みは、手元のファイルにも写しておくのが安全だ。共有の状態は画面のアイコンで見分けられ、誰にも共有していないノートブックには鍵のアイコンが付く。会社の資料を入れる前に、この表示を一度確かめておくとよい。

効きやすい場面と、向かない場面

同じ道具でも、頼む内容によって手応えがはっきり分かれる。効きやすいのは、答えが資料の中に必ず書かれている作業だ。

  • 分量の多い契約書や仕様書から、条件や期限に触れた箇所だけを拾い出す
  • 1時間の会議の録音から、決まったことと持ち越しになったことを分ける
  • 複数の資料に同じ論点が出てくるとき、言っていることの違いを並べる
  • 専門用語の多い資料を、社内向けの説明に書き直す下地を作る

向かないのは、資料の外にある情報を必要とする作業だ。相場の見立て、他社の動向、法令の最新の改正状況といった問いは、その情報が載った資料を先に入れないと答えが出ない。ここを取り違えると「使えない」という印象になるが、道具の側は入れたものの範囲で答えているだけになる。

もう1つのコツは、聞き方を資料の書き方に寄せることだ。資料が章立てで整理されているなら、章の名前を質問に含める。日付で並んだ議事録なら、期間を指定する。資料の中で使われている語をそのまま使うと、探す側の負担が減って答えが安定する。

他の道具との使い分け

一般的な対話型のAIと比べたときの違いは、答えの根拠を入れた資料に限る点にある。対話型のAIは学習した知識から答えを組み立てるため、資料に書かれていないことも流暢に埋めてしまう。読ませた資料の中身を確かめたい作業では、範囲が限られている側が扱いやすい。

一方で、資料を手元に置いたまま処理したい場合は別の道具になる。ブラウザに上げずに読ませたい、フォルダの構成ごと扱いたい、処理を自分の手順に組み込みたい、といった要件があるなら、手元で動く仕組みを選ぶ形になる。両方を併用して、公開資料はブラウザ側、社内の下書きは手元側と分ける運用も現実的だ。

おすすめしやすい入り方は、ブラウザ側で1つのノートブックを作り、そこに入れる資料を手元で選ぶ形に固定することだ。入れる資料の置き場所と命名を決めておけば、上限に近づいても整理が崩れない。

手元のファイルとの行き来をどこで減らすか

この道具を使い込むほど、作業の重心は「何を入れるか」に移っていく。入れる資料を集める、順番を決める、古い版を除ける。この下ごしらえはブラウザの中では終わらず、フォルダを開いて探す作業になる。

読ませる資料を選ぶ段と、結果を受け取ったあとの整理の段は、どちらも手元のファイルを触る作業だ。ここを1つの窓にまとめる考え方として、ファイルの一覧とターミナルとAIを同じ画面に置く道具がある。何が窓を移らずに終わるのかはできることに整理されている。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にあると、入れる候補を選びながら中身を確かめる往復が短くなる。

Finderや他のファイル管理アプリとの違いは他のファイル管理との比較で見比べられる。音声の解説を外で聞くような使い方が増えるなら、iPhone・iPadから続きをが参考になる。多言語の資料を扱う場合の表示は対応言語、費用の考え方は料金、細かい疑問はよくある質問にまとまっている。

始め方としては、公開されている資料を5件ほど入れた小さなノートブックを1つ作り、概要を出させてから質問を3つ投げてみる形がよい。上限に当たる前に、この道具が自分のどの作業に効くのかは見当が付く。

よくある質問

NotebookLMは無料でどこまで使えますか?

ノートブックを100件、1つのノートブックに資料を50件まで入れられます。資料1件あたりの長さは50万語、手元から上げる場合の容量は200MBまでです。質問は1日50件、音声の解説は1日3件まで作れます。これを超えて使う場合は、Google WorkspaceやGoogle Cloudの経路で上限を引き上げる形になります。

どんな種類の資料を読ませられますか?

公式に挙げられているのは、PDF、ウェブサイト、YouTubeの動画、音声ファイル、Googleドキュメント、Googleスライドです。会議の録音をそのまま入れて話の流れを追わせることもできます。1つのノートブックには1つの主題の資料だけを入れると、関係の薄い部分から答えを組み立てられる場面が減ります。

質問しても答えが返ってこないのはなぜですか?

入れた資料の中に答えが書かれていない場合、外の知識で補うことをしないためです。ほかに、資料の表現が安全に関する判定に触れている場合や、質問がはっきりせず関連の高い部分を探せない場合もあります。固有名詞や日付を入れて具体的に聞き直すと通ることがあります。

会社の資料を入れてもよいですか?

まずは公開済みの資料で試すのが安全です。社外秘かどうかの判断を個人に委ねると線引きが曖昧になりやすいためです。組織として使うなら、Google WorkspaceやGoogle Cloudの経路で企業向けのデータ保護と併せて契約し、どの経路で使うのかを先に決めておく形になります。

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