Path Finderの費用|無料でできる範囲と期限の切れ方

Path Finderの金額そのものは、販売元の購入欄を開けば数十秒で分かります。時間がかかるのはその先で、その金額が何年ぶんの何を買っているのか、切れたときに何が止まるのか、何台のMacで使えるのかが、それぞれ別のページに分かれて書かれています。ここでは購入欄・サポート記事・リリースノートの3か所に散っている条件を1つに並べ直します。

支払い方は5通りに分かれている

2026年9月時点で、cocoatech.ioの購入欄に並んでいるのは5枚のカードです。2枚が定額の継続課金、3枚が年数の決まったライセンスキーの買い切りです。

種類 金額 支払いの形
月額サブスクリプション 2.95ドル 継続課金・いつでも解約可
年額サブスクリプション 29.95ドル 継続課金・「おすすめ」表示
1年ライセンスキー 32.95ドル 一括払い・キーはメールで届く
2年ライセンスキー 55.95ドル 一括払い・「15%割引」表示
5年ライセンスキー 122.95ドル 一括払い・「25%割引」表示

まず押さえておきたいのは、同じ1年を買うのに2つの道があり、金額が違うという点です。年額サブスクリプションは29.95ドル、1年ライセンスキーは32.95ドルで、差は3.00ドルあります。この差額は機能の差ではありません。毎年自動で請求が来る形を避けるための上乗せです。カード情報を預けたままにしたくない、経費の計上を都度おこないたいという事情があるなら、この3ドルは意味を持ちます。そうでないなら、12か月を買う手段としては年額のほうが安い、というだけの話になります。

ライセンスキーには「Path Finder 10以前で使っていたものと同じライセンス・キー・システム」という説明が添えられています。長く使ってきた人にとっては、メールでキーが届いて入力する、あの方式に戻ったという意味です。

2枚の定額プランの関係も単純です。月額の2.95ドルを12か月続けると35.40ドルで、年額の29.95ドルとの差は5.45ドル、率にしておよそ15%です。月額のカードには「まだ決めきれないなら数か月試してみては」という趣旨の説明が付いていて、これは用途の説明として正確です。月額は、体験版の30日では足りなかったときに評価を数か月だけ延ばすための枠であって、長く使い続けるための安い選択肢ではありません。

なお、ライセンスキーはサイトからだけでなくアプリの中からも買えます。ビルド2206で、アプリ内の購入画面に1年・2年・5年の選択肢が並ぶようになりました。期限の通知が出たときに、価格ページを探してブラウザへ戻る必要はありません。

「15%割引」は何と比べた数字か

割引の表示は、年額サブスクリプションと比べた数字ではありません。1年ライセンスキーを必要な年数ぶん買った場合と比べた数字です。

  • 1年キーを2本買うと65.90ドル。2年キーは55.95ドルなので、15.1%安い
  • 1年キーを5本買うと164.75ドル。5年キーは122.95ドルなので、25.4%安い

カードに書かれた「15%割引」「25%割引」は、この計算とぴたりと一致します。表示に誇張はありません。

一方、年額サブスクリプションを基準に置き直すと、見え方は変わります。5年キーは1年あたり24.59ドル、2年キーは1年あたり27.98ドルで、29.95ドルの年額と比べた差は18%と7%です。割引そのものは実在しますが、バッジの数字ほど大きくはありません。どちらの基準で考えるかは、買い切りにこだわるかどうかで決まります。ここを取り違えたまま5年キーを選ぶと、思っていたほど得をしていないことに後から気づくことになります。

30日の体験版は、入れ直しても戻らない

体験版は初回起動で自動的に始まります。申し込みもカード登録も不要で、期間は30日。残り日数はメニューバーのPath Finder > Registrationで確認できます。サポート記事では、この期間中に主要な機能をひととおり使えると明記されています。

注意すべきなのは、この30日をやり直す方法が用意されていない点です。

Reinstalling Path Finder does not reset the trial. The trial is tied to your Mac hardware, not the app. 出典: support.cocoatech.com

体験期間はアプリではなくMacの本体側に結び付いているため、削除して入れ直しても期限は同じ日付のままです。隠さずに書いてあるのは誠実な扱いですが、裏を返せばそのMacで試せるのは一度きりということでもあります。

だから30日の使い方が重要になります。機能の一覧を順に触って回る使い方では、何も判断できないまま期限が来ます。いつも詰まっている作業、たとえば月末にたまるスクリーンショットの整理や、複数のフォルダにまたがる素材の突き合わせを、この30日のあいだに実際に通してみるほうが判断は速くなります。30日は、月に1度しか起きない作業を1回は挟める長さです。

価格表に載っていない条件が、更新版の側にある

長い目で見たときの費用を決めているのは、購入欄ではなくリリースノートの冒頭に置かれた一文です。

THIS VERSION IS A PAID UPGRADE! If your current Path Finder license is less than a year old, you can use the new version until it's been one year. Otherwise, you need to purchase an upgrade license. 出典: store.cocoatech.io

有償アップグレードであり、手持ちのライセンスが1年未満なら新しい版を使えて、それを超えていれば買い直しが要る、という内容です。ライセンスキーの年数が何を意味するのかは、ここを読んで初めて分かります。買っているのは現行版を永久に使う権利ではなく、新しい版が届き続ける期間です。

この方式は過去に何度か動いています。2022年に販売元はいったんサブスクリプションのみに切り替え、反対の声を受けて年間ライセンスを復活させました。その後、本物のライセンスキーがビルド2188で戻り、ビルド2206でアプリ内から1年・2年・5年を選べるようになっています。数年前に書かれた価格の解説が手元の条件と食い違うのは、この移り変わりが理由です。

期限が切れたあと、アプリはどうなるか

期限切れでアプリが起動しなくなるわけではありません。2022年の告知と、年額プランのカードに並ぶ説明のどちらも同じ挙動を示しています。期限が切れた時点より前に公開されていた最新版は、そのまま動き続けます。そこから新しい版へ上げようとしたときに、ライセンスかサブスクリプションの購入を求められます。

ファイル管理の道具としては、これは穏やかな切れ方です。ファイルが人質に取られることも、書き出しが必要になることもありません。止まるのは修正の供給だけです。ただし、その修正が効いてくる場面は決まっています。リリースノートにはVentura・Sonoma・Sequoia・Tahoeへの対応が延々と並んでおり、macOSを上げた直後の不具合はここで直されています。つまり更新するかどうかの判断は、購入日の1年後ではなく、次のmacOSが出る秋にやってくることが多くなります。

1つの支払いで何台のMacを使えるか

ライセンスキーとサブスクリプションで、台数の数え方そのものが違います。

ライセンスキー サブスクリプション
使える数 3 2
数え方 Mac本体ごと アカウントごと
増やせるか 増やせない 管理画面で増やせる

ライセンスキーは3台まで。同じキーに対して追加の枠を買うことはできない、とサポート記事に明記されています。数え方はMac本体ごとなので、1台のMacに2つのユーザーアカウントがあっても消費するのは1枠です。枠が足りなくなったら、使わなくなったMacでPath Finder > Registrationを開いて解除します。

サブスクリプションは2枠で、数え方はアカウントごとです。1台のMacに2アカウントあると、それだけで2枠を使い切ります。足りない場合は契約の管理画面で枠数を増やせて、アプリはその設定に従います。

有効化の手順も別物です。ライセンスキーはキー・購入時のメールアドレス・コンピュータ名の3つを入力します。サブスクリプションにキーはなく、メールアドレスに紐づきます。初回のサインインでパスワードを自分で決める形なので、そのパスワードは別の場所に控えておくよう案内されています。Macを買い替えたときやOSを入れ直したときに、もう一度必要になるためです。

月額制のまとめ買いサービス経由という道もある

Path Finderは、Macアプリを月額でまとめて使えるSetappにも入っています。掲載されているのはバージョン26.1.7で、会費は月14.99ドルから、無料で試せる期間は7日です。

Path Finder単体の月額2.95ドルと比べると5倍ほどになるため、この経路が成立するのは、同じ会費の中に普段使う別のアプリが何本も含まれている場合だけです。逆に言えば、すでに会費を払っている人にとっては追加の支出がゼロになります。手元の契約状況によって答えが変わるので、金額だけを並べても判断できません。無料で試せる期間が30日ではなく7日になる点も、評価の計画に影響します。

日本から買うと、どこに何が見えるか

サイトは日本語表示に切り替わりますが、価格は日本語のページでもドル建てのままです。円建ての価格表は用意されていません。カード決済になるため、請求額には各カード会社の為替レートと海外事務手数料が乗ります。表示されている29.95ドルがそのまま円の請求になるわけではない、という点は見積もりの段階で入れておきます。

明細に出る名前も覚えておくと迷いません。販売元は2024年9月の告知で、Cocoatechが「Distant Future」という法人名で運営されていることと、カード明細にはその名前が出ることを説明しています。見覚えのない社名が明細に並んだとき、ほぼこれです。

サポートの窓口は英語です。ヘルプセンターの公開言語は英語1つで、アプリ側が20前後の言語に対応しているのとは対照的です。日本語で検索して出てくる手順は機械翻訳の写しであることが多く、古い手順が混ざりやすい場所でもあります。契約や支払いの条件を確かめたいときは、原文にあたるほうが確実です。判断に迷いやすい点を先にまとめてあるよくある質問のようなページが日本語で用意されているかどうかは、道具を選ぶときの実務的な差になります。

金額を比べる前に、数えておくとよいこと

5通りの価格を並べ終えたあとに残るのは、そもそもこの支出で何が減るのか、という問いです。金額の比較だけを続けても、この問いには届きません。

数えるとよい数字は2つあります。1つは、1週間のうちに何回、フォルダの窓とターミナルの窓のあいだでパスを受け渡したか。もう1つは、このファイルは何だったかを思い出すために、何回中身を開いたか。前者が多いなら、ターミナルを同じ窓に置ける道具に払う金額は回収できます。フォルダとターミナルとAIが同じ窓にある形が効くのは、後者が多い場合です。置き場所を整える機能をいくら増やしても、名前を決める手間は減らないからです。

どちらに寄っているかが分かってから価格表に戻ると、5通りの選択は一気に単純になります。機能の粒度ごとの違いはできることに、他の道具との比べ方は他のファイル管理との比較に、金額の考え方は料金に整理されています。

よくある質問

Path Finderに無料版はありますか?

無料版はなく、30日の体験版があります。初回起動で自動的に始まり、申し込みもカード登録も不要で、主要な機能をひととおり使えます。期間が終わるとサブスクリプションかライセンスキーが必要になります。

体験版は入れ直せば延長できますか?

できません。体験期間はアプリではなくMac本体に結び付いているとサポート記事に明記されており、削除して入れ直しても期限は同じままです。残り日数はPath Finder > Registrationで確認できます。

ライセンスキーは買い切りですか?

年数の決まった一括払いです。1年・2年・5年から選べて、期間が終わってもその時点の版はそのまま動きます。新しい版へ上げるときに買い直しが必要になる点が、永久ライセンスとの違いです。

1回の購入で何台のMacに入れられますか?

ライセンスキーはMac本体ごとに数えて3台まで、追加購入はできません。サブスクリプションはアカウントごとに数えて2枠で、こちらは契約の管理画面から枠数を増やせます。

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